今回は北海道レポート第3弾。北海道のラーメンというと、昭和中期生まれの自分にとっては札幌のラーメン横丁に行って食べるというのが定番だった。それが平成になると都心部から離れた周辺部に登場しだしたニューウェーブ店たちが台頭してきた。その中でいち早く全国区の知名度を獲得したのが「すみれ」である。
1994年、新横浜ラーメン博物館内に初代として出店したのを契機に関東でも認知度が急上昇し、2000年にご当店カップ麺のパイオニアとして「一風堂」と共にセブンイレブンで発売されたことで全国的に知られるようになった。「すみれ」と「一風堂」が店の味を見事に再現できていたことで、00年代はご当店カップ麺の大ブームとなったのだ。しかしほとんどのご当店ラーメンが季節限定に近い扱いなのに対して「すみれ」は通年商品として常に店頭に並んでいるのがありがたい。
ということで今回は北海道土産として買ってきたものとコンビニで買える「すみれ」を食べ比べてみよう。
◆森住製麺『すみれ味噌ラーメン』540円
札幌市内の土産物店にて540円で購入した。サイズはでかいがひと袋に1食入り。ほかの店でもだいたいこのぐらいの値段で売られていた。実は有楽町の「どさんこプラザ」でも買えたりするのだが。
パッケージの中には生麺と液体スープ入り。
さらにかやくとして生パックで量が充実したメンマ入り。
麺茹でとスープに別の湯を使う方式で、麺の茹で時間は2-3分。お店のラーメンはハードな麺だったので、麺茹で2分で作ってみた。
ドロリとしたたっぷりの液体スープで作る、表面に油の幕が張った味噌味のつゆは「すみれ」らしい濃厚かつこってりで、味噌の風味がしっかり香る。
角ばった断面の手もみ風にちぢれた黄色っぽい太麺は、強い噛みごたえのあるムチムチシコシコ食感。メンマの歯ごたえもうれしい。