■家事に対する考え方は、夫は家事には完璧を求め、妻は手を抜けるところはとことん手を抜く
家事に対する考え方を聞いたところ、「家事は完璧に行われていてほしい」と考える傾向は、妻より夫の方が高いことがわかった。また、家事負担を減らすために取り入れている工夫を尋ねたところ、「特に工夫は行っていない」(39%)が最多の夫に対し、妻は1位「手を抜けるところはとことん手を抜く」(47%)、2位「必要以上の家事は行わない」(29%)と、家事の省エネ化をはかる傾向にあることがわかった。
自分の家庭における家事の実施レベルに対する考え
自分の家庭で家事負担を減らすために行っている工夫
一方で、夫婦間の家事分担状況に対しては、夫よりも妻の方が不満を持っていることもわかった。家事分担の満足度について尋ねると、妻の33%は「満足していない」と回答(夫は20%)。また、妻の59%が「夫に今よりももっと家事を分担してほしい」と回答しています(夫は35%)。
現在の夫婦間の家事分担状況への満足度
配偶者に対し、今よりももっと家事分担してほしいと思うか
家事分担に対し「満足していない」と回答した人からは、自由回答で次のような理由があがっている。
妻もフルタイムで働いているのに、妻の家事分担が圧倒的に多いから。(29歳、女性)
家事は女がするものだという考えが根強い様子の態度が見られるから。(37歳、女性)
言わないとやらない。ゴミの日すら覚えていない。(41歳、女性)
お互い仕事をしているんだから出来る人がやってくれたらいい。(42歳、女性)
自分があまり家事をできていない(23歳、男性)
現在休日ぐらいしか家事が出来てないため、普段も早く帰宅できる時は家事をするよう心掛けたい。(38歳、男性)
働かないといけない時間が長すぎる。働くのが短時間だと生活出来ない。(47歳、男性)
家事の質が夫婦間で異なるため家事を行う内容が偏ってしまう。(49歳、男性)
妻側は、夫の分担比率が低いことや、家事に参加しようとしない態度に対して不満を持つ人がほとんどであったのに対し、夫側は、自身があまり家事参加できていないことに対し不満を持つ人が多い傾向にある。これらの結果からも、共働き夫婦であっても、まだまだ家事分担が妻側に偏っている状況が見えてくる。妻が、家事の省エネ化をはかったり、「必要最低限が行われていればいい」と考えたりする傾向が高いのも、こういった状況が背景にありそうだ。