「一億総活躍社会」の実現に向け、女性の活躍推進に注目が集まっている。共働き世帯は年々増加しており、1997年を境に共働き世帯数は専業主婦世帯数を超え、2015年には1.6倍となった。一方で、日本の男性の家事分担率は低いと言われることも多く、それを示すデータも各所で発表されている。
マクロミルが以前、共働き夫婦の家事分担の実態や、妻・夫の家事分担に対する意識がどうなっているのか調査を行なっている。調査は20歳~49歳の既婚男女で、配偶者と同居しており、夫婦ともにフルタイムで就業している人を対象に実施し、618人から有効回答が得られた。
■家事分担の理想は「夫婦で50%50%」だが、現実は「夫10%妻90%」が最多
夫婦ともにフルタイム勤務をしている家庭の男女を対象に、理想と現実の家事分担割合を尋ねた。理想の割合は「夫50%、妻50%」との回答が最多で44%にのぼる結果に。性別・年代別でみてもこの傾向は変わらず、フルタイム共働きの家庭においては、多くが夫婦平等に家事を分担すべきだと考えていることがわかった。
夫婦間の家事分担割合 理想と現実
年代別 夫婦間の家事分担割合
一方、実際の家事分担割合を尋ねたところ、最多の回答は「夫10%、妻90%」(22%)という結果に。理想と現実では、大きな隔たりがあることがわかった。しかしながら、年代が若くなるほど分担が進んでいることも明らかになった。20代では理想通りの「夫50%、妻50%」が21%で最多。割合はまだまだ低いが、夫の家事分担度が高くなっている。