明治安田生命が以前、既婚男女1600名に対して行なった調査によれば、63.1%が「平日の会話は1時間以下」と回答。一方、「愛情を感じている」夫婦の平日の会話時間は平均104分で、「愛情を感じていない夫婦」の約3.4倍だった。また、ゲンナイ製薬も以前、配偶者がいる20歳以上の男女に対し、「夫婦の関係と夫婦の会話に関する調査」をインターネットリサーチで実施し1000名の有効回答サンプルを集計したところ、以下のような結果になり、イマドキの夫婦像が浮き彫りになった。
■いまどきの夫婦 「共働き」が5割弱、「夫のみ片働き」と同程度の割合に
はじめに、いまどきの夫婦の姿を探るため、就業状況や力関係に関する質問を行った。配偶者がいる 20 歳以上の男女(全回答者)1000 名に対し、夫婦の就業状況について聞いたところ、「夫婦共働き」が 48.4%、「夫のみ勤めている」が 48.0%、「妻のみ勤めている」が 1.7%となった。共働きの家庭と、片働きの家庭が同程度の割合となっている。
次に、夫婦の力関係(パワーバランス)について聞いたところ、【夕食のメニューの決定権が強い】では、『夫』(「間違いなく夫のほう」+「どちらかといえば夫のほう」、以下同様)が 15.3%、「ちょうど五分五分」が 24.1%、『妻』(「間違いなく妻のほう」+「どちらかといえば妻のほう」、以下同様)が 60.6%となり、妻のほうが強い決定権を持っている夫婦が多いことがわかりました。
そのほかの“生活シーン”についてみると、【TV のチャンネル決定権が強い】では、『夫』が 36.9%、『妻』が24.3%となり、【一番風呂の優先権がある】では、『夫』が42.2%、『妻』が 24.5%と、それぞれ夫の割合が高くなった。これらの“生活シーン”におけるパワーバランスは、共働き家庭と片働き家庭との間で大きな違いはみられなかった。夕食のメニューは妻が決め、TV や一番風呂は夫が優先的に利用している、という夫婦の姿は、共働きの家庭であっても変わらないようだ。
“買い物シーン”のパワーバランスについてみると、【財布の紐を握っている】では『妻』(59.2%)が『夫』(23.1%)よりも高く、【自動車購入の主導権がある】では『夫』(62.0%)が『妻』(14.5%)より、【住宅購入の主導権がある】では『夫』(42.5%)が『妻』(18.8%)よりそれぞれ高くなった。家計は妻がしっかりと管理し、金額の大きな買い物は夫が主導権を握る夫婦が多いようだ。
さらに、“気持ち”の面でのパワーバランスについても聞いたところ、【相手を好きな気持ちが強い】では、『夫』(28.0%)が『妻』(11.6%)より高く、【相手への不満を我慢している】では『妻』(29.3%)が『夫』(20.9%)よりも高くなった。
また、“夫婦喧嘩”では、【口喧嘩が強い】のは『妻』(45.3%)、【喧嘩で先に折れる(謝る)】のは『夫』(45.5%)が高くなった。夫のほうが惚れ込んでいて、妻のほうが不満を溜めている状況を反映してか、ひとたび夫婦喧嘩が勃発したら、妻が勝利を収める家庭が多いようだ。