■連載/35歳から履く大人の靴選び
【人気ショップのバイヤーが語るニューバランス『M1700』の魅力】
大人に似合うシューズとは一体どんなものなのかを探る連載「35歳から履く大人の靴選び」。シューズ業界の最前線で活躍するクリエイターの方たちに、現在のお気に入りと、大人たちに履いてほしいおすすめのシューズを紹介していただく企画だ。「OSHMAN’S」でシューズバイヤーを務める小黒宏史(おぐろ・ひろふみ)さん。「スポーツを通して人生を楽しむためのライフスタイル」を提案している「OSHMAN’S」。バイヤーとして数を多くのシューズを見ている小黒さんに、お気に入りの1足を紹介してもらった。
“SPORTS & LIFE-STYLE FRONTIER”をテーマに展開をし、昨年30周年を迎えた「OSHMAN’S」。同ショップのシューズセレクトは、ファッション性だけでなく機能面にも重きが置かれた独特なもので、スニーカー好きからの支持も厚い。「OSHMAN’S」歴19年目、現在はシューズバイヤーである小黒さんのお気に入りはニューバランスの『M1700』だそう。
小黒さん:僕はナイキ世代だったこともあって(笑)、「OSHMAN’S」で働くまではニューバランスのスニーカーを履いたことがなかったんです。入社してすぐに『M1300 CL』を履いたときに、ニューバランスの良さを知りました。とにかく履きやすくて、人気のある理由はコレなんだなと思ったのをよく覚えています。当時のスタッフの間でも『M1300 CL』は人気がありました。特に売り場で履く人間が多かったですね。長時間の立ち仕事をするときに凄く快適だったんです。
ニューバランスの履き心地の良さに魅了された小黒さんに、更なる衝撃を与えたのが『M1700』の登場だった。
小黒さん:僕が『M1300 CL』でニューバランスの履き心地の良さを認識した後に、ニューモデルとして登場したのが『M1700』。デビューは1999年ですね。ABZORBのクッション性が高くて、アッパーはソフトで足によくフィットするし、そして安定性もある! これは凄いシューズが出てきたなと。大げさじゃなくて、本当に感動するレベルだったんです。
クリアパーツに包まれたビジブル仕様のABZORBがポイントの『M1700』。1999年当時、税抜きで3万9000円という高価格で販売されたにも関わらず、抜群の履き心地の良さでユーザーを納得させ、多くのファンを生むことに。以来何度か復刻はされてきたのだが、オリジナルと同様にMade in U.S.A.での復刻は今年が初めてのこと。