■連載/メンズビューティー通信
すっかり秋らしくなり、空気が乾燥する季節となりましたね。この時期、気になってくるのは唇のガサガサ。唇は角質層が無いため粘膜がむき出しになっています。そのため他の部位の皮膚より乾燥しやすく、栄養状態や体調が悪かったりケアを怠たるとガサガサになってしまいます。そこで登場するのがリップクリーム。最近では男性のケア意識も高まり、使用している方も増えてきましたね。でも、ここで絶対にやってはいけないことがあります。
それは、人前でリップクリームを塗ること。
実はこの仕草は、男性が思っている以上に多くの女性たちを幻滅させています。これをやっている男性は、気づかぬうちにガッカリされている可能性大。今まで意識したことのなかった男性は、今すぐに改めるべきなのです。
◆人前でリップクリームを使う男女のギャップ
グラフを見て解るように半分以上の男性は人前でリップクリームを塗ることが平気。これに対し、女性の約7割は人前で塗ることに抵抗を感じています。
ここから何が解るかというと、物心ついた頃からリップクリームの使用になじみのある女性が、人前での使用は抵抗があるにも関わらず、男性が目の前で“ぬりぬり”することは、女性にとって「ありえない仕草」だということ。そう、男性のリップクリームの使用は、絶対に見えるところでやってほしくない行為の一つなのです。
◆見えないところで男を磨いてほしい女心
では何故女性は、男性が人前でリップクリームを塗ることを嫌悪するのでしょうか。その理由は、大きく2つあります。
1つ目は、身だしなみは見えない所でやってほしいから。
男性は「女磨きの現場は、隠して欲しい」という思いがあるはずです。メイクをしている姿はもちろん、ムダ毛の処理等は絶対に見たくないはず。女性には清らかな女神であってほしいという願望がどこかにあって、よほど親密な関係にならない限り、リアルな姿はベールで隠しておいて欲しいのが本音でしょう。でもこの気持ちは、女性も全く同じ。男性には健康的で爽やかな紳士であってほしいという思いがあります。
2つ目は、口紅を塗る仕草とほぼ同じだから。
女性は自分たちにない、男性特有の仕草(ネクタイを緩める、シャツの腕まくり等)に魅かれるものです。しかし“ぬりぬり”は、まさしく真逆。モノが違うだけで女性特有のあの仕草そのものです。男性に「男性的な要素」を求める女性にとっては、とても残念な姿。だから女性は男性に、「リップクリームは見えない場所で塗ってほしい!」。そう思っているのです。
◆「今、どうしても塗りたい!」と困ったら
とは言っても「お手洗いが近くにない」「人気が無い場所がない」「でも唇が今にもヒビ割れしそうで痛い!」とコッソリ唇を潤すことが出来ず、困ることもありますよね。そういった場合は後ろを向いて、リップクリームをサムズアップした親指で少量取り、唇にスッとひと塗り。その後、人差し指と中指を2.3回こすり合わせて、親指に残った保湿剤をサラリと処理します。こうすれば塗っている姿をダイレクトに見られることなく、女性的な仕草にも見えず、スマートに唇を潤すことが出来ます。
この方法を是非お試し下さい。
文/山川アンク(メンズビューティー編集部)