コンビニやスーパーに行けば、じつにたくさんのミネラルウォーターが棚に並び、消費者の選択肢はここ10年ぐらいで大幅に増えた。一方で、家庭用の浄水器の売り上げも伸び続けている。それほど、普段から水を愛飲する人が増え、人々の暮らしになくてはならない、身近なものとなっていることがわかる。ドイツ生まれの家庭用浄水器メーカー、BRITA Japanが一昨年、20代~60代の男女400人を対象に実施した「水に関する意識調査」によると、若い人のほうが水を好む傾向があることが判明。消費増税以降、節約のひとつの習慣としても水を好む人が増加していることが明らかになった。
■若さのしるしは水好きから?
調査では、「一日の中で、何を一番飲むことが多いですか?」という質問に対して、「水」と答えた方が1番多いという結果になった。続いて、コーヒー系飲料、緑茶という順に回答。反対に、ジュースや果実飲料、紅茶系飲料や、甘味のある炭酸飲料に関しては、比較的どの年齢にでも多く飲まれていないということが分かった。
また、「外出先でよく買う飲み物」について聞いたところ、40歳を境に、「水」を選択する人が急激に下がり、「緑茶」の人が増える傾向がわかった。この結果から、若い人程水を好み、年齢を重ねると水よりも緑茶を好むようになる傾向が見られるということが明らかになった。
「どのようなタイミングで水を飲みますか」という質問に対して、寝起きやお風呂上がりに飲む人が飛びぬけて多いことがわかった。体重の6割が水で出来ているといわれているため、こまめな水分補給は健康はもちろんのこと、美容やアンチエイジングにもよいと言われている。
■節約の第一歩として、水を好む人が増加
2014年4月から始まった増税により何か飲み物の志向が変わったかを見るため、増税後の飲み物の購買や飲み物への意識を調査。その中でも、「増税後に飲むことが増えたと感じるものは?」という問いに対し、「水」と答えた方が一番多く全体の16.8%という結果になった。また反対に「飲むことが減ったと感じるものは?」という問いには、ジュースや、炭酸飲料、コーヒーなどの嗜好品が多く選ばれる傾向があることがわかった。
さらに「増税後に飲み物の購入に関しての変化はありますか?」という質問に対して、36%の人が「購入額を気にするようになった」と回答。この結果から、お茶や清涼飲料水などに比べて、比較的低価格で手に入れることができる水が選ばれ、増税後には水を飲むことが増えた人が約2割近くもいたことが分かる。