■連載/ペットゥモロー通信
盲導犬を育てるためにいろんな人が関わっています。
街中の盲導犬が活躍している様子を見る機会は増えてきましたが、どのような訓練を経て盲導犬になったか、知っていますか?
実は全ての犬が、訓練さえすれば盲導犬になれるというわけではありません。生まれながらに持った盲導犬の素質というものがあり、その素質を持った3割程度の犬しか盲導犬になることができないといわれています。
盲導犬になる予定の子犬達は生後2ヶ月~1歳までの間、一般家庭で愛情をいっぱい受けながら、しつけや社会環境を学びます。つまり、盲導犬になるための研修期間です。そして1歳で一般家庭を離れ、今度は犬舎での訓練がスタートします。ここで、約1年かけて盲導犬としての訓練を積むのですが、この時期に盲導犬としての素質がないと判断された場合、家族の希望があれば再び育てられていた一般家庭に戻れるそうです。
その訓練を無事修了させ、数ある試験に合格した犬のみが、無事に盲導犬としてデビューすることになります。しかし盲導犬として活躍出来る期間は長くなく、10歳前後になると引退を迎えます。
普通の犬よりも人を助けるため、神経を使うことも多い盲導犬。引退後は、リタイア犬ボランティアの元などで穏やかな日々を過ごすようです。
文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部)
記事提供/ペットゥモロー http://petomorrow.jp/