■ハイレゾ対応スピーカーで驚きのコンパクトさ!
まず、『SRS-HG1』の実機を前にすると、ハイレゾのイメージを覆す小型サイズに驚くかもしれない。
スタイリッシュな本体のサイズは約204×62×60mmで、一般的なBluetoothスピーカーと比べてもコンパクトな部類。手に持つと重量は約790gと見た目より重いその重量感はオーディオとして作り込まれたことを実感する。
ハイレゾを名乗るために求められるスピーカー性能として、音楽CDには収録できない40kHz以上の高域再生能力が求められるため、本体内にハイレゾ対応小型フルレンジスピーカーを搭載。『SRS-HG1』では左右のスピーカーをセパレートした設計も、高音質オーディオとしての期待感を抱かせる。
コンパクトな本体内に世界最小35mmハイレゾ対応フルレンジスピーカーを内蔵
■新技術「LDAC」を使いワイヤレスでXperiaの音を伝送
『SRS-HG1』を使い音楽を聴く一番のターゲットは、スマホによる音楽リスニングだ。
実はBluetoothによる音楽リスニングは、高音質に音楽を聞きたいという人にとっては鬼門と呼ぶべきものだった。Bluetoothではワイヤレスで安定して伝送するべく音源を大幅に圧縮するので、音源が本来持つ情報の多くが、失われてしまうことがある。
そんなハイレゾとはかけ離れたカジュアルな音楽リスニングの代表、スマホでもBluetoothのワイヤレスにハイレゾを持ち込めたのは、ソニーが開発したBluetoothのオーディオ伝送技術「LDAC」のおかげなのだ。
ソニーの開発したBluetoothでハイレゾを伝送できる「LDAC」
Bluetoothはスマホなら機種を問わずに接続できるが、ハイレゾを伝送できる「LDAC」で接続するには再生側にも対応は必須。「LDAC」に対応する製品は、現時点で『Xperia Z3』以降のスマホやウォークマンAシリーズなど主にソニー製品のみなので、今回は『Xperia Z4』を用意して音楽を聴いてみることにした。
『SRS-HG1』と『Xperia Z4』とのBluetoothnoペアリングは、どちらもNFCに対応するのでワンタッチ。スマホの画面には「LDAC対応機器と接続中」と画面が表示される。屋内で音楽を聴くなら「音質優先」のセッティングに切り替えることで、より音質を高めることが可能だ。
「LDAC」で接続すると更に音質も選べる。「音質優先」では規格上限に近い990kbpsでデータを伝送する