■連載/阿部純子のトレンド探検隊
◆来店してから5分で納車できる「スピード納車プログラム(SNP)」
輸入中古車販売店「ロペライオ」は、創業は26周年を迎え、フェラーリをはじめとした累計2万台以上の輸入車を小売販売してきた。東京都下7拠点の店舗を構えるが、旗艦店となる「ロペライオ青山」が4月にグランドオープンした。
ロペライオではさまざまなユニークなサービスを展開しているが、青山店では業界初となる24時間365日営業を実施。渋谷、青山、六本木に近い立地柄、いわゆる“業界人”も多く、深夜の来店も見込んだ営業スタイルとなっている
また、5年前からスタートしたスピード納車プログラム(SNP)は、買ったその場で納車できるというサービスで、現在まで累計使用者数は200名以上、旗艦店のオープンと共にさらに力を入れたいサービスだと宮里 泰光取締役社長は話す。
「SNPは対象車をハイエンドな車種をメインとして、たった5分でフェラーリに乗って帰れるというサービス。現金決済だけでなくオートローンのお客様も対応可能で、忙しい方や気に入った車にすぐに乗りたいというお客様のニーズに応えるべく、契約いただいたその日に乗って帰れる画期的なサービス。通常は契約から納車まで3~4週間ほど要するが、SNPは事前の整備を済ませた車両を弊社名義にすることで、納車までの期間をぎゅっと縮めて業界最速の5分で乗って帰れるシステムを実現した。青山店ではSNP対応の車種を増やしていく」(宮里社長)
発表会では過去のケースを再現したデモンストレーションが実施された。ロペライオのホームページでSNPを知った客が、1週間後に国内旅行の計画あるため、即日納車を希望。事前に店舗に電話して購入車両の在庫確認とSNPについて説明を受けて購入意志が確定し、任意保険加入の上、夫婦で来店した。注文書の確認、会社名義で登録されているので名義変更などについての注意書きを読んだうえで現金決済を行なう(オートローンの場合は着金確認後の納車)。署名後、車のキーを受け取る。ここまで来店から2分30秒。店の外に用意してある購入車のフェラーリに乗ってドライブしながら帰った。
印鑑証明、車庫証明を用意し、納車から15日以内にロペライオ名義からオーナーに名義変更をする。
「リスクについては、弊社名義が前提なので、名義変更する前に違反や事故などが起こると弊社に連絡が入る。契約の際に確認いただく書類には注意事項があり、違反等があった場合、お客様の責任で負担していただくことをご了解いただいている。今まで、駐車違反、スピード違反など比較的軽微なものの申告はあったが、大きなトラブルは一切ない」(宮里社長)
さらに好評を博しているのが「ロペライオ プレミアム オーナーズクラブ(LPOC)」と呼ばれる、定額費用で年間6回乗換可能なリースサービスで、2か月ごとに乗り換えて常に新たな車を利用することもできる。車種によって500万円ぐらいの車から3000万円ぐらいの車まで5つのグレードがあり、月額がそれぞれ異なる(別途、入会金、預り金が必要)。青山店はLPOCの受付拠点として展開をしていくとのことで、都内で故障した時も応急処置など整備をすぐにできるワゴン車の「移動工場」も完備している。