■脂っこい肉料理や酒はNG!?花粉症の人が控えたほうがいい食品
花粉症の症状が出ているときには、同時に、次のような食品は控えたほうがいいという。
■高脂肪・高タンパク質な食事
「肉などの動物性タンパク質を摂りすぎると、免疫機能が過剰に働きすぎて、アレルギー症状・花粉症症状がひどく出てしまう傾向があります。タンパク質を摂るなら、適量でアレルギー症状を抑えるはたらきを持つ不飽和脂肪酸のEPAやDHAが含まれた魚類や、豆腐などの植物性タンパク質がよいでしょう。肉の場合は脂質が少ない赤身部分や鶏肉ならささみや胸肉の部位を選びましょう」
■アルコール・香辛料などの刺激物
「アルコールや香辛料などの刺激物は、鼻の粘膜にある毛細血管を広げて、うっ血・充血を起こしてしまいます。これにより、アレルギーや花粉症の症状を悪化させてしまう可能性があります」
そして池上さんは、最後に花粉症の食生活全般の心がけについて教えてくれた。
「花粉症やアレルギー症状が辛いときは、油っぽい食べ物や過剰な肉食は避けて、ポリフェノールや食物繊維が多く含まれている野菜や果物をたくさん食べるのをおすすめします。基本的に栄養バランスのとれた和食で一汁三菜を心がけ、規則正しい食習慣、生活習慣で、暖かい春を満喫しましょう」
花粉シーズンはまだ続く。今からでも遅くない。食生活を見直して、ぜひ健康的な生活を送り、少しでも元気にこのシーズンを乗り切ろう。
■池上淳子さん
一般社団法人健康栄養支援センター 代表理事、日本ビューティーヘルス協会 会長。美容食インストラクター(R)、栄養士、美容栄養学専門士、栄養コンサルタント社代表、関西コレクションエンターテイメント美容栄養学講師、モデル・タレント・ミス大会フードトレーナー、美容食・ダイエットインストラクターなど多数の肩書きを持つ。行政・企業主催による食育イベントや講演会などに多数出演、美容栄養学の講座や料理教室も多数開催。
取材・文/石原亜香利