■連載/阿部純子のトレンド探検隊
慢性的に肩こりがひどい。ストレッチや入浴で緩和させようと努力はするものの一時的で、もはや職業病だと諦めている。20~40代女性の体に対する悩みのアンケートでは、首と肩のこりが1位で64%、2位が冷え性で51%となっている。
2月15日に発売されたオムロンの新製品『温熱低周波治療器 HV-F320』は、温熱治療と低周波治療を交互に行う、こりや冷えに悩む女性向けの温熱低周波治療器だ。
◆痛みやこりの改善には低周波+温熱の相乗効果が有効
痛みに対する効果的な治療法について、明治国際医療大学 鍼灸学部教授で、京都桂川鍼灸院院長の伊藤 和憲さんに話を聞いた。伊藤さんの専門は疼痛で、痛くなる前の段階で治すセルフケアを研究している。
「疼痛は女性に多い疾患で、肩こり、膝の痛み、リューマチ、顎関節症も女性が多い。痛みやこりは女性の医学といってもいいほどで、女性に痛みをどのように防止できるか知っていただくのが重要だと考えている」
男性も女性も腰痛や肩こりの悩みを持つ人が多いが、これは現代のライフスタイルが背景にある。デスクワークでパソコンを使ったり、スマホを見たりする時間が長いことで体が丸まったり、無意識に筋肉が緊張したり、食生活や生活リズムの乱れ、運動不足、ストレスなどで筋肉の状態は変わってくるという。