新宿駅前で昼休み時間中の計測結果は、予想通りかなり厳しいものになった。
12時過ぎから計測を始めたが、時間が経つにつれ、速度はどんどん下がっていった。唯一、Wonderlink LTEが高速を保っているだけだ。Wonderlink LTEはデータ通信サービスを中心に提供している若干マニアックなMVNO。帯域にまだ余裕があるのかもしれない。
一方、板橋区での計測結果は、OCNモバイルONEを除き、高成績とはいえないまでも、そこそこの速度は出た。
なお、OCNモバイルONEは1日110MBプランなので、複数回のスピードテストを行ったことでデータ容量の上限に達してしまったようだ。翌日、もう一度計測したところ、以下のような結果となった。
スピードテストの結果、やはり平日昼休み時間帯のスピードは厳しいものがあった。しかし、それ以外の時間帯で、Web閲覧やSNSの利用で困ることは、MVNOでもまずない。MVNOで速度が遅いと感じる時間帯や場所では、MNOでも遅いと感じることがほとんどだ。今回の計測数値に不満を感じる人はいるかもしれないが、普段、実際に使っていると、それほど遅いとは感じない。MVNOはデータ通信サービスなら”縛り”なく契約できる。利用するかどうか迷っているなら、試しにデータ通信契約をして速度を体感してみてもいいかもしれない。
「房野’s ジャッジメント」
・OCNモバイルONE「110MB/日」
速度 ★★★
*星5つを満点に5段階で評価
・IIJmio「ミニマムスタートプラン」
速度 ★★★
・楽天モバイル「3.1GBプラン」
速度 ★★★
・U-mobile「LTE使い放題プラン」
速度 ★★★★
・Wonderlink LTE 「F-使い放題700」
速度 ★★★★★
文/房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。