MVNOは主要キャリア(MNO)の設備を借りて携帯電話サービスを提供している。利用している電波はMNOとまったく同じだが、データ通信速度は遅いと感じることがある。
MVNOは、MNOから”帯域を借りて”データ通信サービスを提供している。流せるデータ量の上限が決められているので、ユーザー数の増加などで利用が集中するようになると、データが流れにくくなって通信速度が遅くなるというわけだ。各MVNOとも借りる帯域を増やしてユーザー数の増加に対応しているが、現在、特に速度が低下するといわれているのが昼休みの時間帯だ。
MVNOを利用すると、データ通信速度はどの程度なのか。MVNO5社のSIMカードで、人が集中している東京・新宿駅前の昼休み時間中と、利用者がそれほど集中しない板橋区の住宅地で夕方に速度調査を行なってみた。新宿での調査はMVNOにとってはかなり厳しい条件のはずだ。一方、板橋区の計測場所は埼玉県に近く、都心ほど人が集中していないので、比較的スピードが出ると思われる。
今回、チェックしたMVNOは以下の5社だ。
●OCNモバイルONE「110MB/日」
特徴:独立系MVNOシェアNo.1
●IIJmio「ミニマムスタートプラン」
特徴:技術力に定評あり
●楽天モバイル「3.1GBプラン」
特徴:知名度バツグン
●U-mobile「LTE使い放題プラン」
特徴:高速使い放題プランが好評
●Wonderlink LTE「F-使い放題700」
特徴:データ通信専用