小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

海外旅行の悪夢「ロストバゲージ」を防ぐ!元トラベルジャーナリストが実践する最強対策

2026.10.31

秋から冬にかけて海外旅行に出かける人も多いはずだ。近場のアジアはもちろん、ハワイなどの通年温暖なビーチリゾート、紅葉・クリスマスマーケットが楽しめるヨーロッパ各地が日本発の定番の海外旅行先となっている。その海外旅行の大きなトラブルのひとつが「ロストバゲージ」だ。

筆者がかつて頻繁に海外に出かけていた時、何度も「ロストバゲージ」の被害に逢っている。目的地の空港のターンテーブルで自分の荷物が出てこないときのショックは計り知れない。楽しみにしていた海外旅行の始まりが台無しになり、着替えも洗面用具もない海外での滞在スタートになるからだ。

筆者の経験からも欧州、そして欧州の乗り継ぎ便で「ロストバゲージ」が発生しやすいようだ(データとしては世界平均の約2倍)。

その場で航空会社のLost Baggage、Baggage Serviceカウンターに寄り、手続きをしたものの、荷物がホテルに届いたのは帰国日の早朝・・・という悲惨な「ロストバゲージ」だったこともある。滞在したのはF1イタリアグランプリの取材でミラノだったので、服を買うには困らなかったものの、予定外の散財となってしまった。

画像はイメージ

以来、海外旅行に行くときには、預けるバゲッジにある工夫をするようになった。だからといって空港、航空会社のミスによる「ロストバゲージ」を完全に防げるわけではないのだが、より確実に、早く、荷物が滞在先に届くための、当時、地球の歩き方マガジン「トラベルフロンティア」に連載を持ち、THIS IS AMERICAという海外旅行ムック(ラスベガス、ハワイ編)の現地取材に携わり、「すごい海外旅行術」という単行本まで書いていたトラベルジャーナリストとして活動していた時代の筆者の、しかし誰にでもできるアイデアである。そのアイデアのおかげで、その後、発生した「ロストバゲージ」の際も、すみやかに荷物がホテルに届くようになったのである。

筆者の海外旅行術をまとめた単行本

ロストバゲージの際の手続きとは

空港に着いていくら待っても荷物が出てこない場合は、通常は航空会社のLost Baggage、Baggage ServiceカウンターでPIR(Property Irregularity Report/手荷物事故報告書) を作成することになる。これは荷物の捜索や補償手続きのための重要な書類だ。そこで必要になるのは(1)搭乗券、(2)手荷物タグの控え、パスポート(国際線の場合)、(3)荷物の特徴が分かる情報(荷物の色、ブランド、サイズ、ステッカーなど/詳細は後述)となる。その報告書をもとに、荷物の捜索手続きが行われることになる。「ロストバゲージ」は10年前と比べ、AIの活用などで減ってはいるが、最新のSITA(国際航空情報通信機構)のデータによれば、地域別の手荷物トラブルの発生率は乗客1000人あたりで、欧州10.5件、北米5.6件、アジア3.41件となっている。やはり乗り継ぎ便の多い欧州の発生率が高いようだ。

画像はイメージです
荷物の破損も同様の手続きを行う

事前にできるロストバゲージ対策とは

(1) 直行便を選ぶ

多くの場合、「ロストバゲージ」は乗り継ぎ便で発生する。乗り継ぎ空港到着の遅延などで荷物の積み替えミス、荷物の積み替え時間が圧迫されることもありうるからだ。その点、直行便であれば乗り継ぎ空港での荷物の積み替え機会がなく、「ロストバゲージ」の発生率は低減する(出発空港での積み忘れはまずない)。ただし、航空運賃は乗り継ぎ便より直行便のほうが高く設定されていることもあるので、リーズナブルな海外旅行を楽しみたい人にとっては悩みどころである。また、JALで東京からアメリカのボストンにフライトする場合、直行便は成田発のみだったりして、羽田から出発したい人はニューヨークなどでの乗り継ぎ便となるケースもある。

(2) 預ける荷物に特徴を持たせる

「ロストバゲージ」の一因に、誰かほかの人がこちらの預け荷物を持ち帰ってしまうケースがある。シルバーやブラックなどのよくある形、色のスーツケースでそうしたトラブルが悪意なく発生するのだ。かつて筆者はアメリカ製のハートマンのウォールナッツツイードのトランク(防弾チョッキ相当の素材)で世界中を旅していたのだが、欧州ではまず同じトランクに出会うことがなく、荷物の取り間違え防止に役立ったものだが、アメリカではさすがにハートマンの愛用者が多く、実際、同じようなトランクが立て続けに出てきて困惑したことがあった。とはいえ、筆者のトランクのハンドルには、目立つ好きなファッションブランドのリボンが巻かれていて、それを目安に他人のハートマンと間違えることなく引き取れたのである。よくあるようなスーツケースの場合なら、目立つステッカー、ストライプシールなどを”両面”に貼っておくといいだろう。片面だけに貼っておくと、逆さまに出てきたとき、判別しにくいからである。

(3) AppleのAirTagなどを荷物に忍ばせておく

GPS機能のある追跡タグを荷物に入れておき、その位置情報を航空会社に伝えれば、荷物を取り戻す時間が短縮される可能性がある。とはいえ、短縮されるだけで、「ロストバゲージ」の根本的対策にはなりにくいのも事実。

(4) 「ロストバゲージ」を想定して機内持ち込み荷物に最小限の身の回り品を入れておく

筆者は海外に出かける際、手荷物に着替え、下着、洗面用具など、「ロストバゲージ」に遭遇しても、ホテルについた際、当面、困らないアイテムを入れてある。理想は荷物を預けず、手荷物だけで旅することだが、そうはいかない場合は、そうしている。

(5) 荷物の画像とデータの提出

航空会社のLost Baggage、Baggage Serviceカウンターで「ロストバゲージ」を報告する際、書類的な申告とともに「ロストバゲージ」した荷物の画像とデータを渡すのも有効だ。あらかじめ画像をプリント(合わせて色、サイズ、メーカーなども明記)して手元に持っておくといい。

筆者が行っている最強の「ロストバゲージ」対策とは

じつは、これが言いたかった!!というのが、荷物に付けた「旅程表」TRAVEL ITINERARYである。例えば東京からクアラルンプールに行き滞在してミラノを最終目的地として東京に戻ってくる旅程だとすれば、搭乗者名(英語表記)、自宅の住所は当然として、羽田(NRT)からクアラルンプール(KUL)の日付、フライトナンバー、クアラルンプールでの滞在先のホテル名、滞在日、電話番号、そしてクアラルンプール国際空港(KUL)からミラノのマルペンサ国際空港(MPX)の日付、フライトナンバー、ミラノでの滞在先のホテル名、滞在日、電話番号、さらに海外で使える自身のスマホの電話番号も明記しておくのだ。言い方を変えれば、自宅住所のみの記載では意味なし。滞在先に荷物を届けてもらえること=滞在先の記載が重要なのである。※HND(羽田空港)、KUL(クアラルンプール国際空港)、MPX(ミラノ・マルペンサ国際空港)といった表記は航空業界で使われる空港の3レターコードで、これをフライト区間として表記する。

Name NAOKI AOYAMA
2026/11/22 NH885 HND→KUL HOTEL 2026/11/23-25 InterContinental Kuala Lumpur by IHG (+60)32 782 6000
2026/11/25 SQ125 KUL→MPX HOTEL 2026/11/26-27 Rosa Grand Milano (39) 028 8311
2026/11/27 NH6154/NH224 MPX→HND
Handy phone +81 0000 0000
ADD Room 1021, 〇×Mansion, 1-2-3 Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo 150-0001, JAPAN
※このデータは架空のものです

このデータを荷物のタグとして付けておけば、「ロストバゲージ」の際、航空会社も荷物を追跡しやすく、さらにホテルなどに届けやすくなるというわけだ。ぜひ、参考にしていただきたい(下の画像は分かりやすく加工したもので、実際にはカバーがあるとプライバシーが守れる)。もっとも、くどいようだが、乗り継ぎ便より直行便のほうが「ロストバゲージ」の可能性が低まることもお忘れなく・・・。なお、「ロストバゲージ」の補償は、荷物が遅れて到着する場合は補償なし。完全ロスト(行方不明)でも航空会社の規定(最大20万円程度)となるため、高価なものは持って行かない、預けない、手荷物にする、別途保険に入るなどの対策を行いたい。

この画像は本記事とは関係ありません

文/青山尚暉(元トラベルジャーナリスト)

忘れ物対策の新定番!アンカーのトラッカー「SmartTrack Link」がAirTagに勝っている理由

AppleのAirTag。このガジェットは単なる「忘れ物捜索ガジェット」の域を完全に超え、今では航空会社がロストバゲージ対策の切り札と考えるまでになった。Air…

プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年10月16日(木) 発売

今月のDIMEは小島秀夫氏、長野博氏等々、各界の著名人が魅力を語りつくす、今年シリーズ60周年『ウルトラマン』大特集!ゼロから学ぶ入門編から世界へ広がる”ウルトラ”ブームまで、その隅々にフォーカスをあて徹底解説!そして第2特集では2026年上半期のヒット商品の”勝ち筋”を識者が分析!次なるヒットの予測につながる次代を先取る1冊です!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。