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酒税法改正でお酒選びはどう変わったのか?

2026.11.03

2026年10月1日にビール、発泡酒、新ジャンル(第三のビール)の酒税が一本化されて、ビールは減税、発泡酒と新ジャンルは増税になる。缶チューハイなども増税対象で、2020年から段階的に進められてきた酒税の見直しは最終段階になったといえるだろう。そこでNEXER Groupは、業務用の冷凍食品、食材、飲料通販の『ミクリード』と共同で2026年10月からスタートした酒税改正についてのアンケート調査の結果を公開した。

約半数が月に1回以上お酒を飲むと回答

普段どれくらいの頻度でお酒を飲むかについては、「ほぼ毎日」が20.8%、「週に3階から4回程度」が7.5%、「週に1回から2回程度」が12.2%、「月に1回から3回程度」が9.4%だった。49.9%は月に1回以上お酒を飲むという結果になった。ちなみに「ほとんど飲まない」は10.3%で「まったく飲まない」は39.8%で、お酒を月に1回以上飲む人と、ほとんど飲まないかまったく飲まない人は、ほぼ半数ずつだった。「ほぼ毎日」と回答した人は約2割で、外食時の飲酒需要を支える中核層として飲食店には重要な顧客層といえる。

約7割が普段よく飲むお酒はビール

お酒を飲むと回答した人に普段よく飲むお酒の種類を質問すると、「ビール」が70.4%でトップだった。それに「チューハイ・サワー」(40.1%)、「ウイスキー・焼酎」(30.6%)が続いた。ビールやチュウハイは飲食店のドリンクメニューで注文が多い定番カテゴリーだが、酒税改正で税率が見直されるため、メニュー価格や利益設計への影響が大きくなりそうだ。

44.8%は酒税改正を知っているが内容をくわしく知らない

2026年10月の改正では、ビール系飲料の酒税率が一本化されて、ビールの税率は下がるが発泡酒や新ジャンルの税率が上がる。この酒税の改正について質問すると、「改正があることは知っているが内容はくわしく知らない」が44.8%でトップだった。2位以下は「聞いたことがある程度」が21.9%、「まったく知らなかった」が19.8%、「内容までくわしく知っている」が13.6%という結果になった。「内容までくわしく知っている」と回答した人は13.6%で、86.4%という多くの人は改正の内容までくわしく把握していないようだ。改正のくわしい内容を知らない消費者が意外と多い印象だ。

8割以上が酒税改正を誤って認識

今回の酒税改正の内容で当てはまると思うものを質問すると、「発泡酒・新ジャンルの税額は上がる」が66.7%でトップだった。2位以下は「ビールの税額は下がる」が42.9%、「チューハイ・サワーなどの税額は上がる」が28.1%、「ビールの税額は上がる」が19.4%、「お酒の税金はすべて一律で引き上げられる」が12.3%だった。実際の改正は、ビールは減税で発泡酒・新ジャンル・チューハイは増税になり、ビール系飲料の税額は350ml換算で54.25円に一本化される。最多回答の「発泡酒・新ジャンルは上がる」はこの内容と一致するが、「ビールの税額は下がる」を選んだ人は42.9%で半数以下だった。実際とは逆の「ビールの税額は上がる」(19.4%)や「すべて一律で引き上げられる」(12.3%)も一定数の人が選んでおり、“改正=すべて値上げ”という受け止めもみられた。過不足なく正確に理解していた人はわずか15%で、8割以上が誤った認識や一部の知識のみを持っている人たちという結果になった。

半数以上は酒税改正後も飲み方は特に変化なし

今回の酒税改正で普段のお酒の選び方や飲み方が変化するかについては、「特に変化はない」が54.0%でトップだった。2位以下は「価格を見て、その都度選びたい」(24.4%)、「ビールを飲む機会を増やしたい」(8.6%)、「わからない」(6.8%)だった。「ビールを飲む機会を増やしたい」と「普段飲んでいるお酒からビールに切り替えたい」と「発泡酒・新ジャンルからビールに切り替えたい」を合わせると14.8%だった。半数以上は飲み方を変えないようだが、価格を見ながら選びたい人も24.4%と一定数いた。「その都度選ぶ層」は、店頭の価格提示やおすすめ次第で注文が動きやすい層なので、ドリンクメニューの見せ方が売上を左右する可能性のある人たちといえる。

ビールを増やす理由は減税で買いやすくなるから

ビールを飲む機会を増やす・ビールに切り替えたいと回答した人の理由でもっとも多かったのは、「減税によってビールが買いやすくなるから」(45.8%)だった。それに「もともとビールが好きだから」(37.5%)、「缶チューハイなどとの価格差が縮まるならビールを飲みたいから」(16.7%)が続いた。ビールを増やしたい理由は、減税による買いやすさを挙げる人も多いが、もともとビールが好きという人も4割近くいた。さらに缶チューハイなどとの価格差を意識する声もあったという。減税でビールの原価メリットが出るタイミングは、生ビールやビールセットのプロモーションを強化するチャンスともいえる。

約4割が缶チューハイや新ジャンルの「1缶あたり10円未満の値上がり」でも購入を検討

缶チューハイや新ジャンルの買い控えやほかのお酒への切り替えを検討する値上がり幅では、「1缶あたり10円未満の値上がりでも検討する」が41.3%で最多の回答だった。それに「1缶あたり10円から20円程度の値上がり」が27.5%、「1缶あたり30円以上の値上がり」が21.3%、「1缶あたり20円から30円程度の値上がり」が7.5%、「そのほか」が2.5%という結果になった。日常的に飲まれるお酒だからこそ、1缶あたりの小さな価格差も選び方を見直すきっかけになる人も多い。
今回の酒税改正の影響について改正後も「特に変化はない」と考える人が半数以上もいたが、価格を見ながら選びたい人やビールを飲む機会を増やしたいと考えている人も一定数いた。ビールが減税されて「生ビールがお得」と店頭で訴求できる店舗は集客・客単価向上のチャンスだが、チューハイやサワーや新ジャンル系は店頭価格をわずかに上げただけで注文数が落ち込むリスクもある。税額変化を見据えて、ビール減税を活かした訴求と増税されるドリンクの価格戦略の両面を考えて、ドリンクメニューの見直しを検討する必要はありそうだ。

『2026年10月に迫る酒税改正に関するアンケート』調査概要

調査対象者:全国の男女
調査期間:2026年9月11日~2026年9月18日
有効回答:650サンプル
調査手法:インターネットでのアンケート
質問内容:
質問1:あなたはお酒(アルコール飲料)をどのくらいの頻度で飲みますか?
質問2:あなたが普段よく飲むお酒の種類を教えてください。
質問3:2026年10月にビール・発泡酒・新ジャンルなどの酒税が改正されることをご存知ですか?
質問4:今回の酒税改正の内容として当てはまると思うものをすべてお選びください。
質問5:今回の酒税改正によって普段飲むお酒の選び方や飲み方に変化はありますか?
質問6:ビールを選ぶ機会を増やそうと考えている理由は何ですか?(複数回答可)
質問7:缶チューハイや新ジャンルの買い控えやほかのお酒への切り替えを検討する「値上げ幅」はどのくらいですか?
※原則として小数点以下第2位を四捨五入して表記し、合計が100%にならない場合があります。

出典:NEXER Groupとミクリードによる調査

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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