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AIボイスレコーダーの次なる進化とは?会議後の仕事まで代行する「Plaud Intelligence」の実力

2026.11.01

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

2025年から日本において本格始動したAIボイスレコーダー「Plaud」 。

10月21日に開催された「Plaud 新製品&最新AI機能 体験発表会」にて、新製品「Plaud One(プラウド ワン)」と、「Plaud Note Pro Flow Edition(プラウド ノート プロ フロー エディション)」が発表された。

言葉にするだけで仕事を完遂してくれる会話型ウェアラブル「Plaud One」

Plaud は、2025年7月にグローバル累計100万ユーザー、2026年4月には200万ユーザーを突破、2026年9月現在グローバル累計300万ユーザー突破しており、100万ユーザーから200万ユーザー達成までに要した期間は約9ヶ月であったのに対し、200万から300万ユーザーへの到達は5ヶ月と大幅に短縮され成長が加速。

また、国内展開店舗数1,000店舗を超え、グローバルおよび日本市場において急速な事業拡大を遂げている。

米大手ベンチャーキャピタルの「アンドリーセン・ホロウィッツ」が発表した「月間売上コンシューマーAIアプリトップ50」において16位にランクインするなど、ハード・ソフト・AIを一体で提供するプレイヤーとして高い支持を獲得している。今後は個人向け展開の深化と法人向け事業の本格拡大を両輪として事業を推進する。

〇会話型ウェアラブルAI 「Plaud One」

2026年内に発売予定の新製品が、「話すだけで、ミッション完了」をコンセプトとするウェアラブルAIデバイス「Plaud One」。イヤホンと充電ケースから構成され、デバイスから直接AIエージェントに声で指示を出して、成果物まで生成できるのが特長だ。

イヤホンはオンライン会議や通話音声を記録し、ケースは対面会議において最大5mの距離まで集音できる。eSIM内蔵で 4G LTE通信に対応、キャリア設定不要で80カ国以上の国と地域で利用可能で、スマートフォンなしで常にAIと接続ができるのも大きな特色となっている。

ケースのエージェントボタンを長押しして指示することで、当日の複数会話から決定事項や対応事項を整理し、ユーザーの確認を経てフォローアップ資料を作成、送信できる。

「次の会議に向かう途中などに、『Hey Plaud、次の会議についてブリーフィングして』と話しかけることで、Plaud エージェントが過去の通話や関連する情報を集めて、次の会議に向けた要点を音声でブリーフィングしてくれて、会議の準備を整えることができます。

録音データは自動でアップロードされ、文字起こしと要約を即座に生成します。必要な時にはその場でPlaud エージェントを呼び出すこともできます。

Plaud Oneの大きな特長が常時接続です。4G LTE通信に対応しており、キャリア設定もいりません。80カ国以上の国と地域で使うことが可能ですので、出張に行った際でもご利用いただくことが可能です」(PLAUD株式会社 Head of Sales 鈴木直幸氏)

年内に数量限定で販売予定。10月21日より公式サイトにて事前登録を開始している。販売価格は44,000円。

〇アップグレードモデル「Plaud Note Pro Flow Edition」

定番モデルの録音性能を強化し、録音から要約生成までのプロセスを完全自動化したアップグレードモデルが「Plaud Note Pro Flow Edition」。

従来のPlaudと比べて進化したポイントが、録音性能の強化。AI指向性技術を搭載した高S/N比68dBの「Super Mic」を採用することで、騒がしい室内やにぎやかな環境での打ち合わせにおいても、クリアな音声録音を実現している。

録音終了後、音声データはローカルストレージに保存され、スマートフォンの近接を自動検知し、バックグラウンドでクラウドアプリへ録音データを自動転送。アプリ転送と同時に自動で文字起こしと要約生成を実行する。

従来のモデルでは録音データの転送や生成を手作業で行う必要があったが、新製品はアプリの起動や転送、生成ボタンの操作を一切行うことなく、デスクに戻る頃には要約が完了している。

公式サイトおよび全国の家電量販店等の全取扱ルートにて10月29日より発売開始。カラーはシルバー、ブラックの2色。販売価格は29,700円。

最後まで仕事をやり遂げるAI 「Plaud Intelligence」

「この度、PlaudのAI機能を大幅にバージョンアップしました。答えるだけのAIは世の中にあふれていますが、最後まで仕事をやり遂げてくれるAI、かつ、会話から利用者の好みに対して最適化できるようなAIを提供しようと開発を進めてきました。それが記録した会話を作業の実行につなげるAI基盤の『Plaud Intelligence』で、人とAIをつなぐプラットフォームです。

PlaudデバイスやPlaud Desktopを使うと、コンテキストと人の意図を記録することができますが、その記録したものを、実際に資料や成果物に落とし込んで、他人と共有して仕事を実行するのが、Plaud Intelligenceの概念です。

人のコンテキストと意図をアクションに変えるAIで、記録して、仕事の内容を把握して、みなさんがすでに使っているツールを活用して共有しタスクを実行、使えば使うほど利用者に最適化していきます」(PLAUD株式会社 Principal Product Manager 加納智之氏)

従来の「Plaud Intelligence」は、録音、文字起こし、要約、「Ask Plaud」による質問応答など、会話の整理と振り返りを支援してきたが、新世代「Plaud Intelligence」は、会話の内容や背景、利用者の意図をAIが理解し、資料作成や情報共有、作業の実行まで完遂する。

対面、通話、オンライン会議の音声に加え、写真やドキュメントも関連付けて記録。ナレッジベースやセッション機能で、過去の会話やプロジェクトの情報を整理、参照して会話の内容や背景を把握する。

アーティファクト機能でPowerPointやPDF、Webページなどの資料を作成し、コネクタで外部サービスと連携。スキルとルーティンで、タスクを自動実行する。

さらに、メモリー機能で、利用者の役割、好み、過去の決定事項を参照し、使うほどに利用者に合った形へ最適化していく。

国内では、16,000社以上の企業や団体でPlaudが利用されているが、会議や商談の記録が個人の手元にとどまることも少なくないため、会議や商談で得た情報をチームや組織で共有、活用するための法人向けサービス「Plaud Team」のサービスを提供する。

「Plaud Team」は記録を組織単位で一元管理し、メンバー間での共有を可能にするサービスで、個人専用の「マイファイル」と組織共有用の「チームファイル」を明確に分離。営業会議の議事録や商談テンプレートをチーム単位で一元管理し、個人のナレッジを組織資産へ還元する。

新世代「Plaud Intelligence」との連携も行い、全社規模で導入する企業・団体には、エンタープライズセキュリティも強化し、メンバーおよびデバイスの一元管理、社内IDによる再認証、国内データ保持に対応、顧客データをAI学習へ流用しない規約を徹底させる。

【AJの読み】文字起こしデバイスから実務を自律的に完結させるツールに進化

筆者も昨年からPlaudを利用するようになったが、文字起こしの正確さ、的確な要約で原稿作成が格段に早くなった。薄型のクレジットカードサイズでスマホの裏にもマグネットで装着できるため、取材中も使いやすい。

従来の記録ツールでは、会議終了後に発生する資料作成やタスク共有といった手作業の負荷を解消できず、業務効率化のボトルネックとなっていたが、アップデートしたPlaud Intelligenceは、単なる記録や要約の域を脱し、会議後の実務を自律的に完結させるツールに進化している。

Plaudは文字起こしデバイスの提供のみならず、組織の知的生産プロセスそのものを代行、進化させるプラットフォームを構築しつつある。

取材・文/阿部純子

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