「最近、車に小傷が増えたな」
そう感じたのは、子どもが保育園に通い始めて3ヶ月ほどが経った頃だった。
中古で購入した我が家のスズキ「スペーシア ギア」。もともと多少の擦り傷があったとはいえ、それにしても「あれ?」と思うほど急激に引っかき傷が増えていた。
愛車の傷をどうやって防ぐ?
特に目立つのが、チャイルドシートを載せている左側(助手席側)の前後ドア。
子どもをチャイルドシートに乗せたり降ろしたりする際に、爪や荷物が擦れてしまうのだろう。いつの間にか白い線が数えきれないほど入っている。
日常的な運転にはまったく支障はないのだが、どこかモヤモヤした気持ちが湧いてしまう。気兼ねなく使える、もっと言ってしまえば “雑に使える” 車として買ったはずなのに、傷が付いたら付いたでショックなのだ。
だが「これ以上増やさないように」と気を付けてみても、数日後には新しい傷が見つかる。
それもそのはず、この車両のクリア塗装は想像以上にデリケートだった。目立たないところで試してみたところ、爪で「ピッ」と引っかくだけで傷が付いてしまったのだ。
さらに、あわただしい送り迎えの中では気を付けるにも限界がある。予想外の動きをする子どもに気を配りながら、両手や肩に3つ以上のカバンを下げて乗り降りするのだ。私だけでなく、隣に駐車する他の保護者も同じ状況だろう。荷物が車体に擦れるのを完全に避けるなんて、正直無理がある。
それなら──いっそのこと「擦れる前提」で対策を取るのはどうだろう。例えば、丈夫なコーティングを施してみるとか。
キーパーコーティングを試してみた
そう思いついてすぐにキーパーコーティングを予約した。今回は中でも試しやすい『フレッシュキーパー』を選択。
ガラス被膜とフレッシュレジン被膜による2層構造で、耐久は1〜2年。圧倒的な撥水力でホコリなどの汚れもはじき、「雨が洗車になる」というCMでおなじみの、青空駐車の車に特におすすめされているコーティングだ。
施工価格は、最も小さいSSサイズに分類されるスペーシアギアで税込3万1020円。「コーティング=5万円以上」というイメージを持っていた私にとっては、想像以上にお手頃だった。
そして実際に施工をお願いしてさらに驚いたのが、その丁寧な作業ぶりだった。2時間ほどの作業と聞いていたが、準備段階の洗車だけで1時間近くかけていたのだ。
スタッフ曰く「ホコリや虫の死骸といった軽い汚れを落とすだけの洗車とは違い、水垢や酸化したダストなど、しつこくこびりついた汚れも専用の薬液で落としています」とのこと。美しくコーティングするためには、まず土台を整える必要があるらしい。
洗車後もスタッフがつきっきりで、車体全体に丁寧にコーティング。
お手軽に試すつもりが想定外に手厚い作業。自分の愛車をここまで丁寧に扱ってもらえることに、素直に感激した。
施工後の車体の傷つきやすさは…!?
さて、フレッシュキーパーの施工はどれほどの効果があったのか。そして期待していた「日常生活での傷付きにくさ」はどれほど叶えられたのか。
ここからは、施工前・施工直後・施工1ヶ月後の状態を比較しながら見ていきたいと思う。
▼遠目から見ると大きな違いはないようにも見えたが、ボンネットに注目すればその違いは明らか。施工直後→1か月後は大きな違いが見られない
▼特に傷が多かった助手席側のドア付近。もっとも深い傷こそ残ったものの、それ以外の傷はほとんど目立たなくなった。なお、1ヶ月後には新たな傷が2ヶ所ほど増えていた
▼同じく助手席側のドア。遠目から見たら、施工1ヶ月後に付いた新しい傷は浅く、まったく目立たない。コーティングによって深い傷が付きにくくなった点は評価できそうだ
▼運転席側のドア周辺も同様の結果となった
▼リアゲートの傷はすべて浅かったため、施工後はほとんどわからないレベルに。普段あまり使用しないこともあり、1ヶ月後も美しい状態を維持していた
▼フロントバンパーは大きな傷こそなかったが、走行中の泥汚れが付きにくくなった点は大きなメリット。洗車の手間が減り、予想以上に満足度は高かった
施工前のスペーシアギアに付いていた傷の多くは、浅い引っかき傷だった。そのため、コーティングをしただけでほとんどの傷が目立たなくなり、遠目には新車のようなツヤを取り戻すことができた。
ただし、コーティングは万能ではない。塗装が完全に剥がれて金属面が露出した傷や、爪が引っかかるような深い傷については、表面は若干なめらかになったものの、見た目の改善は限定的。
やはりベストなのは傷が付く前、できれば購入直後に施工しておくことなのだろう。
またキーパーコーティングが丈夫とはいえ、すべての傷を完全に防げるわけではない。前述した通り、この1ヶ月の間で助手席側に2ヶ所ほど新たな傷が増えていた。
──しかし逆に、毎日の送迎や買い物で使ってその程度しか増えなかったとも言える。コーティングをしていなければもっと多くの傷が付き、見た目も悪化していたはずだ。
総合的に見て『フレッシュキーパー』には大満足。洗車の回数が減り、傷も付きにくくなった。1年以上経って効果が薄れてきたと感じたら、また施工したいと思っている。
今回の検証を通して強く感じたのは、「大切に乗る車」だけでなく、「毎日気兼ねなく使う車」こそコーティングの恩恵が大きいということ。家族の送迎や買い物など、どうしても傷が付きやすい環境で車を使う人こそ、一度試してみる価値があるのではないだろうか。
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
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