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準固体モバイルバッテリーで話題のガジェットブランド「MOTTERU」がスゴい理由

2026.10.22

仕事中や外出時のスマホ充電、災害時などにも重宝するモバイルバッテリー。

どこでも充電できる一方で、近年ではリチウムイオン電池の突然の発火など、電車内や航空機内でのモバイルバッテリー火災がニュースになることも多い。

日頃から使うものだからこそ、安全性のしっかりしたモバイルバッテリーを選びたい。

MOTTERUの「準固体モバイルバッテリー」

デジタルアクセサリーメーカー・MOTTERUは、そんな消費者の不安を解消すべく、電解質を独自の粘土状へと進化させた新世代の準固体バッテリーを採用した新製品『準固体モバイルバッテリー』を発売した。(5000mAh 4970円、1万mAh 6640円、2万mAh 1万1080円)

パッケージに「発火リスクほぼ『ゼロ』」と書かれているように、発火のリスクを抑えたモバイルバッテリーだ。なんと、安全性実験で釘を刺しても発火しなかったという、驚きの次世代バッテリーなのだ。

今回、「準固体モバイルバッテリー」を手掛けるMOTTERUのみなさんに、同製品の強みや特徴、なぜ発火しづらいのかなど理由を聞いた。

アットホームな少数精鋭チーム「MOTTERU」の挑戦

MOTTERUは2020年のコロナ禍に、神奈川県海老名市で創業した。会社を訪れると、事務所はなんと一軒家! とてもアットホームな雰囲気だ。1階と2階の部屋をフルに活用して、技術スペシャリストやデザイナーなど16人が従事していた。

MOTTERUの代表取締役・櫻田良太さん(中央)

この日は代表取締役の櫻田良太さん、「発火しづらいモバイルバッテリー」を開発する技術スペシャリストの川本武志さん、営業マネージャーの佐久間航平さん、広報の伊藤美香さんらが出迎えてくれた。

MOTTERU製品の特徴は、そのカラーバリエーション。モバイルバッテリーや充電器、ケーブル、バックやポーチなどさまざまな製品を販売する中で、シェルピンク、ラテグレージュ、ピスタチオ、パウダーブルーといったスタイリッシュな色味を展開している。

今回新登場となる「準固体モバイルバッテリー」も、アーモンドミルクやペールアイリスなど、白や黒だけでないオシャレなカラー展開が魅力的だ。

櫻田代表は「ガジェット系は黒や白、赤などの色が多かったので、もともとは、『もっと女性に刺さるような可愛い製品を作りたいな』という思いから始まりました。

さらにそこに品質保証をきちんとつけて、お客さまが安心して買えるものを開発しました。工場で生産してサポート体制を築き、保証も1年ではなく2年にしています」と語る。

安価な粗悪品に潜むリスク 「10段階中レベル8」の高品質セルへのこだわり

「安心」や「2年保証」という点からも、「発火リスクほぼ『ゼロ』」のモバイルバッテリーを販売する以前から、安全面にはこだわっていたという。

今でこそモバイルバッテリーの発火がニュースになっているが、技術スペシャリストの川本さんは、「モバイルバッテリーが登場した時から、その問題はついて回っていました」と明かす。「市場が拡大することで件数自体もどんどん増えていますが、最近のようにニュースで取り上げられる前からこうした事故はありました」と振り返った。

櫻田代表によると、モバイルバッテリーの発火の原因の一つは、「中に入っている『セル』と呼ばれるバッテリー」だという。

「各社でセルの仕様方針が違い、MOTTERUでは10段階中、8のレベルのセルを使います。しかし価格を抑えるために、そうではないセルを使っているメーカーもあります。

たまに『2万mAhで1980円』などの格安バッテリーを見かけますが、我々の工場だと絶対に実現できないお値段。粗悪なバッテリーはやはり発火や発煙事故につながりやすいです。

我々は起業当初から『お客さまに安心なものをお届けしたい』というコンセプトがあるので、工場やバッテリーのベンダーを選定する際も、『本当に品質の良いものか』をチェックします」

MOTTERUのモバイルバッテリーは何が違うのか。そのこだわりを、同社技術スペシャリストである川本さんが説明してくれた。

「モバイルバッテリーは『電池の品質』が1番大事なので、そこを妥協せずに選びます。それから、電池が良くても設計を間違えると充電しすぎたり放電しすぎたりするので、設計を間違えないようにする。

我々は工場を持たずに運営しているため、協力工場の方と話をして、我々がテストして、『ここが過充電になるから変更してほしい』など直接話を詰めていき、安心・安全のクオリティを担保しています」

実際のテストも約1000項目のチェックリストから確認され、クリアできた“エリート”のみが製品となる。今回の「準固体バッテリー」のモバイルバッテリーはさらに進化している。

MOTTERUでも既存製品では、リチウムイオンやリチウムポリマーの電池を使っているが、櫻田代表は「これは水に濡れたり強い衝撃が加わったりすることに弱い電池です。

それでも弊社が良い品質のものを選んで作っているので、これまで弊社起因で発火や発煙することはありませんでした。

でも今回の新世代の『準固体バッテリー』は、物理的に釘を刺しても火が出ません。

衝撃にも強く、圧倒的に発火リスクが低くなりました。私たちメーカーとしても、分かりやすくお客さまに安全性をお伝えできます」と説明した。

5000mAhからノートPC対応の2万mAhまで用途に合わせて持ち替える

MOTTERUの『準固体バッテリー(5000mAh)』は約106gで、手のひらにもちょこんと乗るサイズだ。日常使いにちょうどいい。

そして1万mAhは約182gと卵約2個分の重さで、小さめのバッグにも入る。

2万mAhになっても約329gと、そこまで重さは感じない。

ちなみにmAhで何が違うのかというと、充電できる量だ。5000mAhはスマホ約1回分、1万mAhは約2回分、20,000mAhでは約4回分の充電に相当する。

また、2万mAhでは防災対策にもオススメで、1台で4人家族1人分ずつが充電可能になる。

また出力量/W(ワット)数によって適する機器も変わる。45W~65WはノートPCの充電が可能。30Wではスマホやタブレットなどの充電ができる。

モバイルバッテリーの実用例などを語る佐久間さん(右から2番目)

営業マネージャーの佐久間さんは「容量と共に出力も上がるので、2万mAhクラスになると60W出せるものもあります。

営業職は出張も多いので、出張先でノートパソコンを使ってお客さまとやり取りした時に電池が切れそうになっても、2万mAhを持っていれば充電できて便利です」と、リアルな使い心地も教えてくれた。

「同じ2万mAhでもW数が弱いものもありますが、ポート数がUSB-AタイプやUSB-Cタイプなど2ポート、3ポートとついているものもあります。

これなら災害時なども家族で同時に充電ができる。『今日は渋谷に行って1日まわろう』などお出かけの時はコンパクトなサイズを使ったり、出張でパソコンも充電したい時は2万mAhで65Wのものを使ったりと、自分が『どういうライフスタイルか』によって必要なモバイルバッテリーの量が変わってきます。

『1台あるから大丈夫』じゃなくて、用途に合わせて持ち替えるのがオススメです」

「発火リスクほぼゼロ」でも過信は禁物!プロが教える正しい取り扱いと「過放電」の落とし穴

ちなみに、どういった使い方をするとモバイルバッテリーの発火リスクが上がるのか。川本さんに教えてもらった。

「今までのリチウムイオンのモバイルバッテリーでは、やはり『落下させる』などの衝撃と、水没、そして温度ですね。

例えば真夏の車の中に置いておくと、ダッシュボードが80℃ぐらいになるので、中の電池が気化してしまって爆発しやすくなります。

それと、もう1点気をつけなければいけないのは、充電を使い切って0%にしたままずっと放置すること。

『過放電』という状態になってしまい、待機電流でどんどん中身が減っていき、危ない状態になります。ですので、過放電は十分気をつけてほしいです」

櫻田代表も、「例えば、『押し入れにしまったままのバッテリーを1年半ぶりに久々に使う』となると、過放電の状態になっている恐れがあります。

1年、2年と使わないのであれば、その時点で買い替えてしまう方が安心です」とアドバイスしてくれた。

ストラップ一体型ケーブル&デジタル残量表示が秀逸!「準固体バッテリー」10,000mAhを実際に試してみた

実際に使用した『準固体バッテリー(1万mAh)』

実際に筆者も発売前に「準固体バッテリー」1万mAhをお試しさせてもらった(お試しなのでフィルムははがさないまま使用)。

耐熱耐寒でマイナス10~60度まで対応し、耐衝撃の安全設計。飛行機への持ち込みも可能だ。

実際手にとってみると、軽くて持ちやすい。さらに機能性でも便利だと思ったのは、USB-Cタイプがストラップと一体型になっていること。

別途USBケーブルをつける必要がなく、ストラップから外せばそのまま充電できる。使用後はそのままストラップに収納できてコンパクトだ。

またモバイルバッテリー本体に充電する際も、モバイルバッテリーからスマホに充電する際も、残量が数字でデジタル表示されるため、分かりやすい。

ちなみにMOTTERUでは、使い終わったモバイルバッテリーを無料で回収するリサイクルプログラムも実施している。MOTTERUのサポートに連絡すると回収キットが送られてくるので、キットの袋に使用済のモバイルバッテリーを入れて送るだけ。

国内で提携しているリサイクルセンターでニッケルやコバルトなどの素材に分けられ、リサイクル原料として生まれ変わるのだという。

ゴミ集積所やゴミ収集車など、“捨てた先”で火災や発煙が起こる危険性を考えると、モバイルバッテリーは処分の仕方も迷いがち。しかしリサイクルまでサポ―トがあると安心して使用できる。

発火しづらく軽量で、かさばらないMOTTERUの『準固体バッテリー』。仕事やお出かけのおともに、そして災害時の備えに、選んでみてはいかがだろうか。

取材・文/コティマム

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元テレビ朝日芸能記者で、現・フリーランス記者。2児(姉妹)の母。歌舞伎や舞台、芸能イベント、企業・経営者を取材中。音楽雑誌やレコード会社勤務経験もあり、舞台評や音楽評、ライブレポ等も担当。執筆記事1.3万本以上。取材は5200回以上。ライターを目指す方向けのライター講座や、企業広報へのメディアアプローチ等のコンサルも実施。24年11月に合同会社パラレルコネクトの設立メンバーとなり、メディアやインフルエンサーと企業をつなぐサポートも行っている。

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