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離れて暮らす高齢の親を「詐欺」から遠隔で守るIT見守り術【すぐにできる実家の防犯対策】

2026.10.24

詐欺被害のニュースを目にして、「自分の親は大丈夫か?」と心配になっていないだろうか。

昨今は高齢者もスマホやPCを利用する機会が増えたことで、フィッシング詐欺などのオンライン詐欺の被害も多発している。

今回は、離れて暮らす高齢の親をオンライン詐欺から守る方法を専門家による対策と共に紹介する。また後半では家族をオンライン詐欺などから守るツールも紹介する。

高齢者が引っ掛かりやすい詐欺は「投資系」

鈴木朋子氏/ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー
ITジャーナリストとして、身近なITサービス全般に関する記事を執筆。SNSに関しては、コンシューマーからビジネスまで広く取材を行ない、最新トレンドを知るジャーナリストとして定評がある。安全なIT活用をサポートするスマホ安全アドバイザーとしての記事執筆や講演、企業のSNS活用を支援するSNSコンサルタントも行なう。

スマホの安全に詳しいITジャーナリストの鈴木朋子氏によれば、高齢者は特に「投資したら儲かる」などと巧みに誘い込む「投資系」の詐欺被害が多いという。スマホ利用時のFacebookやInstagramの広告がきっかけになることが多いそうだ。

「シニア世代には、老後資金への不安やインフレへの焦りを抱えている方が多くいます。ネット広告を見極めるデジタルリテラシーが十分でないこともあり、『特別な投資話』を真に受けやすい傾向があります。

特に、著名人になりすました偽広告は、親近感や信頼感から、つい信じてしまいがちです。

広告からLINEのグループに誘導されると、サクラの参加者が『利益が出た』と次々に報告するため、本物の投資コミュニティーのように見えてしまいます。

最初は少額の投資で利益が出たように画面上で見せかけ、信用させてから大きな金額を振り込ませるのが典型的な手口です。

周囲に相談せず、ひとりで判断してしまうことも、被害を広げる原因になっています」

高齢者がだまされやすい詐欺とは?

他に高齢者がだまされやすい詐欺にはどんなものがあるのか。

「主に電話が詐欺の入り口になりやすいです。

息子や孫を装う『オレオレ詐欺』だけでなく、最近では役所を名乗る還付金詐欺や、『捜査のため』と警察官を名乗り、口座情報やお金を求める手口も目立ちます。

またPCやスマホの画面上へ『ウイルスに感染しました』と偽の警告(ポップアップ表示)を出し、サポート窓口へ電話させる『サポート詐欺』も高齢者に多い被害です。

他には、宅配業者や銀行、カード会社を装ったSMSやメールから偽サイトに誘導し、IDやパスワードを盗む『フィッシング詐欺』にも注意が必要です」

離れて暮らす高齢の親を詐欺から守るには?

これらの複数の詐欺から高齢の親を守りたいものだが、離れて暮らす場合は目が行き届きにくい。どうすればいいか。

「一番の対策は、日ごろからまめにコミュニケーションを取ることです。

『お金や投資の話が出たら、まず家族に相談する』などのルールを決め、相談しても責めない雰囲気を作っておきましょう。

また、電話詐欺の対策としては、固定電話を常に留守番電話に設定しておくか、迷惑電話防止機能付きの機種に替えるのがおすすめです。

スマホなら、知らない番号からの着信に自動で応答し、相手の名前や用件を確認してくれる『通話スクリーニング』などの機能を設定しておくと安心です。

セキュリティーアプリや広告ブロックアプリを導入し、詐欺サイトへのアクセス自体を防ぐのも有効です。

ただし、SNSアプリ内の広告には対応できないケースもあるため、『広告は安易に信じない』と伝えておきましょう。困ったときは、警察相談専用電話『#9110』や消費者ホットライン『188』に相談できることも伝えておくことが大切です」

離れて暮らす家族を守る3つのツール

鈴木氏の話にあったように、アプリやツールを使ってあらかじめ備えておくのも良い。ここで筆者が調査して見つけた3つのツールを紹介する。

1.ソースネクスト「Splashtop Shield(スプラッシュトップ シールド)」

家族のPCをマルウェアや詐欺サイト、遠隔操作による乗っ取りから守る機能を搭載。アンチウイルス機能のほか、AIによる詐欺検知、不正な遠隔操作ツールをブロックする機能、離れて暮らす家族へのリモートサポートまでをカバーする。

最大5台まで登録でき、管理画面から一目で「オンライン/オフライン、最終スキャン日時、検出された脅威の有無」などを確認できる。

異変があればすぐに通知が届き、管理画面のリモートヘルプボタンから、家族のPCに接続して操作できる。

『Splashtop Shield』
対応OS:Windows11、Windows10(21H2以降)、macOS Ventura 13以降
料金:
5台用 5年 オンラインコード版 2万9340円
5台用 3年 オンラインコード版 1万9560円
5台用 1年 オンラインコード版 9780円

2.テレステーション「CLAIR(クレア)」

スマホ、PC、スマートテレビといったマルチデバイスに対応する広告ブロックアプリ。WebサイトやTVerなどの動画サービス、ニュースアプリなどの不快な広告を強力にブロックできる。

特徴的なのは、ワンタップですべての機能のON/OFFを切り替えられる点。スマホ操作に不慣れな高齢者や子どもでも扱いやすい。

さらに、アプリ専用の「CLAIRブラウザ」を活用すれば、YouTubeなどの動画サービス、SNS広告・迷惑コンテンツの非表示や、広告を表示しても良いサイトを指定できる「ホワイトリスト」など、細かなカスタマイズも可能だ。

『CLAIR(クレア)』
対応OS:iOS/iPadOS17以上、Android11以上、Mac版Safari機能拡張、PC版Chrome拡張機能、TV版Android 9以上(10以上推奨) ※TV版Android 9では、一部のVODサービスが視聴できない場合あり。
料金:
フルプラン 1台版 月額770円
フルプラン 3台版 月額1100円

3.BBSS「みやブル」

ネット詐欺専用のセキュリティソフト。マルチデバイス版ではPC、スマホに対応する。

フィッシング詐欺やワンクリック詐欺、偽警告、偽通販などの詐欺サイトにアクセスする前に、スピーディーに検知してアラートを出してくれる。

「担当者が公的機関から受領したリストを日々登録する「ブラックリスト検知」に加えて、サイトの構造や特徴そのものを解析し判別する「ヒューリスティック検知」と、機械学習にて詐欺サイトの特徴を判定し未知の詐欺サイトもリアルタイムで分析してブロックする「AI検知」を搭載。

3つの検知方法を連携させることで、より素早く詐欺サイトを検知できる。」

『みやブル 1年版』
対応OS:Windows 11、macOS Sonoma(14)以上、Android 11.0以上、iOS17.0以上、iPadOS 17.0以上
料金:1年 3080円/ 3台までインストール可能

離れて暮らす高齢の親や家族に、オンライン詐欺の魔の手が伸びるのを想像すると、不安が高まる。ぜひ日ごろから密にコミュニケーションをとり、ツールなどを用いて万全の対策を取ろう。

取材・文/石原亜香利

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Web業界からライターに転身し独立。メディアのコラム記事執筆や、Webの知識を活かしたSEOライティングを通じ、IT、ビジネスからライフスタイル、グルメまでわかりやすく面白く役立つ情報を読者視点で伝えることを心がけている。

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