老後2000万円問題や出口の見えない物価高などで、生活者の間で経済的な不安が広がる中、新NISAのスタートも相まって、株式投資への関心が高まっているとされている。
では実際のところ、どれくらいの人が株式投資に取り組んでいるのだろうか?
オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」はこのほど、全国の20代〜70代、合計1万人を対象に「株式投資への取り組みに関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。
20〜70代の約3人に1人が「株式投資家」
インターネットのアンケート調査を活用し、全国の1万人に「あなたは株式投資に取り組んでいますか?」という質問をした本調査では、「はい」と回答した人の割合が全体で29.6%になった。NISAの普及なども手伝って、今では20代から70代の約3人に1人が投資家として株式投資に取り組んでいるようだ。
「株の学校ドットコム」では例年同様の調査を行っている。それによると、2024年の28.0%から2025年の28.9%、そして2026年の29.6%と2年連続での増加となっており、株式投資が着実に広まっていることがわかる。
全年代で4分の1超。意外と多い「若者投資家」
年代別に見ると、株式投資に取り組む人の割合が最も高かったのは70代(34.1%)で、次いで60代(31.4%)、そして30代(29.7%)となっている。最も低かったのは50代(26.7%)で、その子ども世代に重なる20代(27.7%)のほうが実は株式投資に取り組んでいる、ということもわかった。
しかしながら、いずれの年代でも「株式投資家」の割合は4人に1人(25%)を超えており、若者からシニアまで、年齢や経験に関係なく株式投資が広がっている様子がうかがえる。
目的は「生活」「将来」、そして「株が楽しい」
株式投資に取り組んでいる約3,000人に「やる理由」を尋ねたところ(選択式・複数回答可)、最も多かったのは「生活に使えるお金を増やすため」で、選択肢の中で唯一過半数に達する50.1%の回答を得た。以下「人生100年時代を見すえた老後資金を準備するため」(39.0%)、「趣味や旅行などやりたいことに使うお金を増やすため」(33.6%)と続いた。
次いで「株式投資そのものが面白く楽しいため」(19.1%)となり、ここ数年は株価が上昇基調にあることから、株の面白さ・楽しさを感じつつ、前向きに取り組むことができている人も多いのかもしれない。
株を「学びたい」意欲は7割超
今回の調査では、株式投資に関する「学び」についても調査した。「株式投資について積極的に学びたいと思いますか?」という問いに対して、有料・無料を問わず何らかの形で「学びたい」と回答した人は70.8%で、もっと知識やスキルを伸ばしたい、と意欲的に取り組む人が多いことがわかった。
このうち、専門のセミナーやスクール、書籍・教材など「お金を払って学ぶ」ことを選んだ人も21.8%にのぼった。特に20代では43.6%が有料の学びを選んでおり、本気で身につけたい、あるいは、なんとか株式投資で資産を増やしたい、という若者投資家たちの真剣な姿も浮かび上がってきた。
人生を豊かにする投資家という選択肢
「株の学校ドットコム」が毎年行っている、全国1万人を対象とした大規模調査。株式投資に取り組む人々の“実像”をとらえる貴重な機会となっている。
今回2026年の調査では、20代から70代の約3人に1人が株式投資に取り組み、「生活のため」「将来のため」「楽しみとして」、それぞれが前向きに株と向き合っている姿が見えてきた。特に、7割を超える人が株について「学びたい」と回答したことは、より真剣に取り組みたいという意欲の表れではないだろうか。
一方で、株式投資に取り組んでいない人が7割に及ぶことも、この調査で明らかになっている事実だ。「貯蓄から投資」のスローガンのもと、さまざまな施策が進められているが、実際に株に取り組む人たちのこうした姿勢は、「最初の一歩」を踏み出せない人の背中を押すことになるかもしれない。
<調査概要>
内容:株式投資の取り組み実態調査2026
対象:全国の20代〜70代
人数:10,000人(男性4,980人、女性5,020人)
期間:2026年8月17日 〜 2026年8月23日
方法:インターネット調査
主体:株式会社トレジャープロモート
出典元:株の学校ドットコム
構成/こじへい




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