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低コストでできる!ドイツ車のウインドウモールやルーフレールの白錆対処法

2026.10.22

9月の雨続きでドイツ車のモール&ルーフレールに除去がやっかいな白錆が発生していませんか?

2026年9月。日本全国で雨の日が続き、関東甲信地方でも記録的な雨に見舞われた。そんな環境下、ヨーロッパ車、とくにドイツ車のアルミ製ウインドーモール、ルーフレールに発生しやすいのが白錆だ。新車時にはきれいでも、雨に濡れ続けているといつの間にかウロコ状の白い錆が発生し、美観を著しく損ねてしまう。新車から1~2年のまだ新しいクルマでも古臭く見えてしまうからやっかいで、コンパウンド、ボディクリーナーを使ってもまったく歯が立たない。中古車であればその除去が大変で費用もかかるため、白錆がついたままの状態で販売されていることも少なくない。ドイツの高級車でもそうした中古車をよく見かけるのだ。

メルセデスベンツ
VWパサートヴァリアント

白錆はアルミ素材のアルマイト加工にアルカリ性の雨が反応して発生する

その白錆の原因は、ヨーロッパ車、ドイツ車のシルバーのモールの素材にある。国産車などはメッキ処理されているのが一般的だが、素材にこだわるドイツ車などは贅沢にアルミ合金を使用し、表面をアルマイト処理して錆止め効果を得ている。錆止めしてあるのになんで白錆が発生するのか。白錆被害に直面するドイツ車に乗っている筆者はドイツの自動車メーカーにその点を報告し、改善を求めているのになぜ未だにそのままなのか? その答えが、ヨーロッパ、ドイツでは白錆が発生しにくく、改善する必要がないと考えられているかららしい。ではなぜ、日本やアジアで防錆処理のアルマイトに白錆が発生するのだろうか。実は、アジア、日本特有の黄砂などに含まれるケイ酸塩鉱物が水に溶けてアルカリ性になり、アルカリ性の雨がアルマイトに反応し、汚い白錆を発生させてしまうのだ(ヨーロッパの雨はアルカリ性ではないため白錆が発生しにくいとのこと)。

よって、日本でも屋内駐車で雨の日は走らないクルマ!?には発生しにくいものの、多くのクルマは屋外駐車で雨の中も走るだろうから、白錆の発生が避けられない。実際、9月に雨の日が続いたからだろうか、筆者のドイツ製ステーションワゴンのドアモール、ルーフレールにいきなり白錆が発生してしまった(泣)。

白錆の除去、防止は専門知識のあるプロに任せるのが一番だが・・・

そんなヨーロッパ車、とくにドイツ車のシルバーのモール、ルーフレール装着車はどう対策したらいいのだろうか。ひとつは専門業者に頼むことだが、すでに白錆が付いている場合、処理部分によって4~6万円の費用がかかる。あらかじめ塗装するか、ブラッククローム加工処理されるなどしたモール、ルーフレール装着車にすればいいのだが・・・。

白錆除去と発生抑制は専用アイテムの2ステップのDIYで可能になる

そこまでの費用は出せない・・・というなら、DIYで白錆の除去と付着防止処理を行う方法もある。2014年から今日まで2台のドイツのステーションワゴンに乗り続け、白錆と戦ってきた!?筆者が使っているのは、この種のDIYケミカル用品としては希少なホルツ白サビ除去&コート剤MH684「ドアモールシャイン」。楽天市場では2000円ちょっと、送料無料で購入することができる(価格は2026年10月現在。国産車には使用不可)。

メルセデスベンツの白錆
白錆を除去して仕上げたところ

使い方は難しくない。(1)サンドブロックによる下地処理で白錆を入念に除去し、(2)可撓性レジンで光沢復元&撥水効果を得るという2ステップだ。パッケージには4面のサンドブロック、コート剤の可撓性レジン(紫外線によって硬化し、硬化すると透明なガラスのような輝きになる樹脂液)、レジンコーティング用スポンジ×2、マスキングテープが入っている。※可撓性(かとうせい)とは外力を受けたときにしなやかに曲がったりたわんだりすることができる性質のこと。

まずは白錆が発生したモール、ルーフレールをきれいに洗い、水気を拭き上げて乾燥させ、マスキングテープでその周りをきっちりマスキング。

白錆取りは4面のサンドブロックを駆使して除去するだけと意外に簡単

つぎに4面のサンドブロックを使って白錆を磨き落とすのだが、白錆の状態によって磨く面(番手)が異なるのが、作業上最大のポイント。軽度の白錆の場合、まず水つけた1200番で試し磨き。それで白錆がすっきり落ちればOK。1200番で白錆が落ちなければ水につけた600番で様子を見る。よほど重症の白錆でない限り、600番で丁寧に磨けば落ちるはずである。それでもダメなら最終手段として水つけたもっとも目の粗い320番の出番ということになる(いずれの番手も力の入れすぎに注意)。片手にサンドブロック、片手にウエスを持って、磨きカスを拭き取りつつ作業するといいだろう(磨きカスと水気があると白錆の除去が視認できないため)。そしてあらゆる角度から見て白錆がなくなったことを確認したい。

ルーフレールには別の幅広マスキングテープを使用
ウエスを併用して磨こう

白錆が除去できたところで水につけた仕上げ用の3500番の面で仕上げ磨きを行う。600番、1200番などでついた微細な磨きキズも整うはずである。

レジンコーティングで艶を出し、白錆の発生を抑制する

そして、サンドブロック処理をした部分の水気、磨きカスを拭き取り、乾燥させてから最後の工程となる可撓性レジンでのコーティングだ。液体のレジンを2つある付属のスポンジのひとつにとり、ボディに垂らさないように、素早く一直線に塗り伸ばしていく(マスキングテープは貼ったまま。モール片側で60秒の作業が目安)。なお、スポンジはボディ片側でひとつ、もう片方にもうひとつのスポンジを使用するように説明されている。最後にマスキングテープを剥がして完成だ。結果、白錆は目立たなくなり、もうピカピカである(白錆の状況による)。可撓性レジンでのコーティングは約6か月の撥水効果があり、白錆の再発も防止してくれるというから心強い。※パッケージの使用方法をよく読んでいただきたい。

今回のホルツの白サビ除去&コート剤MH684「ドアモールシャイン」を使ったドイツ製ステーションワゴンのモール、ルーフレールの洗浄、白錆除去、レジンによるコーティングにかかった時間は約2時間。ウインドーモールだけならその半分の時間、手間で済むはずで、休日のDIYで行える作業と言っていい(白錆の状況による)。なお、屋外駐車の場合、施工後、24時間は雨、水に濡らさないようにと説明されている。そしてMH684「ドアモールシャイン」以外に、ゴム手袋、4面のサンドブロックを水につける水を入れたお皿やバケツ、サンドブロックとともに使うウエスなども用意したい。これでアルミ製モール、ルーフレールを備えたドイツ車によく見られるクルマの見栄えを大きく損なう白錆被害が、100%とは言えないかも知れないが解消され、当面、その悩みから解放されることになった。ただし、国産車のモール類には使えないのであしからず。

ホルツ ドアモールシャイン

文・写真/青山尚暉

プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

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