本格的な紅葉の季節を前に2026年10月8日、ウェザーニューズから「第二回紅葉見頃予想」が発表された。同社によれば、これまでの適度な気温低下により、例年10月中旬までに見頃を迎える名所では「平年並」の見頃となる所が多いという。
ただし、今後の平均気温は高めの所が多くなるため、色付きは足踏みするとみられる。このため、例年10月下旬以降に見頃を迎える名所では「平年よりやや遅い」見頃となる所が増える見込み。その後は天気が周期変化することにより、全国的に鮮やかな紅葉を期待できる。
というわけで本稿では、そんな「第二回紅葉見頃予想」の概要を同社リリースをベースにお伝えする。
◎全国約1200か所の紅葉名所の見頃予想 https://weathernews.jp/koyo/
◎「第二回紅葉見頃予想」の一般向けサイト https://weathernews.jp/news/202610/080081
2026年「第二回紅葉見頃予想」全国見解

■見頃時期:10月中旬までは「平年並」、10月下旬以降は気温高めで「平年よりやや遅い」予想
葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなる。今年は8月末から北海道を中心に度々寒気が流れ込み、山から色付きが進んでいる。
大雪山旭岳・姿見の池付近(北海道)では平年並の見頃を迎え、既に今年の紅葉が終了。そのほか、栗駒山・いわかがみ平(宮城県)や上高地・涸沢(長野県)などで平年並の見頃を迎えている。
これまでの適度な気温低下により、例年10月中旬までに見頃を迎える名所では平年並の見頃となる所が多い予想だ。ただし、今後の平均気温は高めで推移する所が多くなるため、色付きは足踏みするとみられる。このため、例年10月下旬以降に見頃を迎える名所は、平年より遅めの見頃となる所が増える見込みだ。
■秋雨前線や台風の影響:葉への被害は限定的だが土砂崩れ等による「アクセス情報」には事前の確認を
8月中旬から9月下旬にかけては、秋雨前線の数回におよぶ接近や通過した台風の影響で、千葉県を中心に大雨になった。しかし被害が出た地域の紅葉の見頃時期はまだ先のため、葉への大きな影響はなさそうだ。
とはいえ大雨による土砂崩れなどで、名所へのアクセスに影響が出ている可能性がある。紅葉狩りに行く際は随時最新の情報を確認するようにしたい。
■鮮やかさ:9月の日照不足により一部で懸念、北海道は数年ぶりの鮮やかさに
葉が鮮やかに色付くためには、秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要だ。今年の9月は秋雨前線が本州付近に停滞する日が多く、東北から九州にかけての日照時間は平年より少ない地域が多くなった。現地に取材したところ、発色が良くないという声もあるようだ。
一方、日照時間が比較的多かった北海道からは、数年ぶりの鮮やかさといった報告が届いている。今後は、全国的に天気が周期変化する。これから見頃を迎える名所では、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが期待できそうだ。
各エリアの紅葉見頃予想
■北海道:見頃期間は11月上旬まで、鮮やかさに期待大

北海道では、朝晩の冷え込みにより色付きが進んでいる。大雪山旭岳・姿見の池付近では平年並の見頃を迎え、既に今年の紅葉は終了した。また、知床峠などで平年並の見頃を迎えている。
今後の気温は高めの傾向にあり、色付きが足踏みするとみられる。このため、まだ見頃を迎えていない名所では、平年より遅めの見頃となる所が増える予想で、11月上旬まで紅葉を楽しめそうだ。
来週は低気圧の影響で雨風が強まる日があり、既に見頃となっている標高が高い山では葉が散ってしまう可能性がある。紅葉狩りは早めの計画がおすすめだ。
葉の色付きに関しては、9月は日照時間が多かったため大雪山系では発色が良くなった。今後も天気は周期変化する予想で、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込める。このため、これから見頃を迎える名所でも、鮮やかな紅葉が期待できそうでだ。
■東北:紅葉シーズン開始、山形蔵王・中腹付近などで見頃

東北では、朝晩の冷え込みにより色付きが進んでいる。山形蔵王・中腹付近(山形県)では平年より4日早い見頃を迎えた。また、安比高原(岩手県)などで色付きが始まった。
これまでの気温低下により、例年10月中旬までに見頃を迎える名所は平年並の見頃となる所が多い予想。一方、今後の気温は高めの傾向にあるため、例年10月下旬以降に見頃を迎える名所は平年より遅めの見頃となる所が多く、11月下旬まで紅葉を楽しめそうだ。
9月は平年より日照時間が少なくなった。現地に取材したところ、葉の発色が良くないという声も聞かれた。ただ、今後の天気は周期変化する予想で、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込める。このため、これから見頃を迎える名所では、鮮やかな紅葉が期待できるだろう。
■関東・甲信:山地から紅葉シーズン開始、上高地・涸沢などで見頃に

関東・甲信では、朝晩の冷え込みにより色付きが進んでいる。上高地・涸沢(長野県)では平年並の見頃を迎えた。また、奥日光湯ノ湖畔(栃木県)や白骨温泉(長野県)などで色付きが始まったようだ。
これまでの気温低下により、例年10月中旬までに見頃を迎える名所は平年並の見頃となる所が多い予想。一方、その後の気温は高めの傾向となり、例年10月下旬以降に見頃を迎える名所は平年より遅めの見頃となる所が多く、12月中旬まで紅葉を楽しめそうだ。
9月は平年より日照時間が少なかったため、現地では葉の発色が良くないという声もあるようだ。ただ、今後の天気は周期変化する予想で、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込める。このため、これから見頃を迎える名所では、鮮やかな紅葉が期待できる。
千葉県内では8月中旬から9月下旬にかけての大雨の影響で、一部通行止めとなっている場所がある。紅葉狩りに行く際は、最新の情報を確認するようにしたい。
■北陸:紅葉狩りシーズン到来、昨年より状態良好、鮮やかな発色に期待

北陸では、朝晩の冷え込みにより色付きが進んでいる。室堂平(富山県)では平年より6日遅い見頃を迎えたほか、清津峡(新潟県)などで色付きが始まった。
これまでの気温低下により、例年10月中旬に見頃を迎える名所は平年並の見頃になる所が多い予想。一方、その後の気温は高めの傾向で、例年10月下旬以降に見頃を迎える名所は平年より遅めの見頃となる所が多く、11月下旬まで紅葉を楽しめるだろう。
今後は葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めるため、鮮やかな紅葉が期待できる。
■東海:平年より遅めの見頃で、見頃期間は10月中旬〜12月中旬まで

東海では、朝晩は秋らしい気温の日が増え、茶臼山高原(愛知県)で色付きが始まっている。今後の気温は高めの傾向のため、平年より遅めの見頃となる所が多く、10月中旬から12月中旬まで紅葉を楽しめるだろう。
葉の状態は昨年より良好で、今後は葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めることもあり、鮮やかな紅葉が期待できそうだ。
■近畿:葉の状態は昨年より良好、紅葉は平年より遅めの見頃予想

近畿では、朝晩は秋らしい気温の日が増え、大台ヶ原(奈良県)で色付きが始まった。今後の気温は高めの傾向。このため、平年より遅めの見頃となる所が多く、10月中旬から12月中旬まで紅葉を楽しめそうだ。
葉の状態は昨年より良く、今後は葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めるため、鮮やかな紅葉が期待できる。
■中国・四国:山地から紅葉シーズン開始、剣山で色付き進む

中国・四国では、朝晩は秋らしい気温の日が増え、剣山(徳島県)で色付きが始まっている。今後の気温は高めの傾向と予想されるため、平年より遅めの見頃となる所が多く、10月上旬から12月上旬まで紅葉を楽しめるだろう。
葉の状態は昨年より良いとの見立てに加え、今後は葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が予想されるため、鮮やかな紅葉に期待が高まる。
■九州:今年の紅葉は11月上旬から12月中旬の見頃期間

九州の今後の気温は高めの傾向となるため、平年より遅めの見頃となる所が多く、11月上旬から12月中旬まで紅葉を楽しめそうだ。
葉の色付きに関しては、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込める。しかし夏の降水量が少なく気温が高かったことから、葉の状態はあまり良いとは言えないだろう。
7月下旬に発生した熊本地震の影響で、一部通行止めが発生している場所がある。紅葉狩りに行く際は、最新の情報を確認するようにしていただきたい。
<用語について>
・見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いた日から落葉が始まった日まで
・見頃開始日の平年:2004〜2025年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日の平均
・天候の平年:1991〜2020年の過去30年平均
関連情報
https://jp.weathernews.com/
構成/清水眞希




DIME MAGAZINE














