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来年50周年を迎えるガシャポンが世界へ!バンダイが仕掛ける「We are ガシャポン」グローバル戦略

2026.10.14

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

1977年に発売されたバンダイのカプセルトイブランド「ガシャポン」は、2027年に50周年を迎える。50周年を機に、国内の圧倒的シェアを基盤としてグローバル展開を本格化する。

「ガシャポン50周年 特設サイト」も開設され、「ガシャポン50周年発表会」では、国内外での店舗拡大と海外展開の加速についての展望が明かされた。また、池袋サンシャインシティではイベント「ガシャっと回してポーンツアーズ2026」(10月11日で終了)が開催され、多くのガシャポンファンが訪れた。

国内シェア圧倒的1位の強みを生かしグローバル展開に注力

「ガシャポン」は、ハンドルを「ガシャ」と回すと玩具が入ったカプセルが「ポン」と出ることがブランド名の由来。1977年よりカプセルトイ市場に参入して以降、商品、自販機、売場を進化させながらバラエティ豊かな商品を展開。現在では毎月120種類以上の商品を市場に投入している。

「1977年の発売以来、ガシャポンは顧客ニーズに合わせて進化を続け、現在では専門店も増加し、日本の文化として定着しました。この成長を支えたのは、月120種以上の商品バラエティ、自社開発の自販機・カプセル、多様な売り場の提供、という3つの強みです。

これらの強みを活かし、ガシャポンは2025年度に1700億円超と予測されるカプセルトイ市場において、約57%のシェアを占めるトップブランドとなっています。国内でのオフィシャルショップは47都道府県を制覇して、303店舗を展開中です。

こうした国内での圧倒的な地位を足がかりに、50周年は『We are ガシャポン』をスローガンに掲げ、世界展開に注力していきたいと思っています。

今後の成長の核は海外展開であると考えており、特に『ガシャポンバンダイオフィシャルショップ』の出店を強力に推進していきます。

2022年からオフィシャルショップの海外展開を開始し、現在18の国と地域に184店舗を展開しており、特にアジア市場、中でも韓国が好調で、世界トップクラスの売上を記録しています。

今後は、広大で人口の多い北米を最重要エリアとして出店を促進、新規エリアとしては来年度に南米ブラジルへの出店を予定しています。国内500店舗、海外500店舗を目標に、ワールドワイドで店舗網を拡大していきます」(株式会社バンダイ 執行役員 ベンダー事業部 ゼネラルマネージャー 滝口雄介氏)

店舗拡大に加え、ガシャポン文化を世界に広めるための体験型施策を行う。2027年1月より、「ガシャポンワールドツアー」を開催。フィリピンを皮切りに韓国、北米、欧州などを巡回し、世界中の人々にガシャポン文化を体験してもらう。

ガシャポンワールドツアーの詳細や世界の最新情報を発信する「ガシャポンワールドポータルサイト」を立ち上げ、ファン同士のコミュニケーション拠点として機能させる。

さらに、新たな顧客体験とトレンドを創出するため、自販機と商品カテゴリーの革新に取り組む。新型自販機「ガシャポンステーション100」は、従来のカプセルと比較して、直径が約110%アップ、容量が約140%アップした、史上最大の100mmサイズのカプセルを出すことができる。

最大2,500円までの高価格帯にも対応し、現在は新商品を企画中の段階。超ビッグサイズ商品は2027年夏頃に登場する予定。

ガシャポンからトレンドが生まれた商品もある。ワールドワイドでの累計出荷数2億個を突破した「めじるしアクセサリー」はいろいろな場所に付けられるアクセサリー。

「めじるしアクセサリー」から派生した「カラフルマルチチャーム」「ジェリーデコバンド」「カラともマスコット」といった新仕様も続々と展開し、新たなトレンドを仕掛ける。

男性や男児に向けた商品も拡大。今秋から始動する男性向けのハイターゲット商品がリアルフィギュアブランド「CAPSULEVERSE(カプセルヴァース)」。2つのラインナップを背中合わせにして作品の世界観を表現。カプセルに入れたまま飾ることができる。

【AJの読み】「ガシャポンを世界の文化に」を掲げグローバル展開を加速させる

発表会には、ガシャポンと同じ50歳のアンガールズの田中卓志さんと山根良顕さん、ガシャポンの大ファンで新商品の発売日にはストアに並んで購入するという柏木由紀さんが登場。

「俺らの時代のガシャポンといえば、『キン消し(キン肉マン消しゴム)』と『ガン消し(ガンダム消しゴム)』。カプセルがそんなにデカくないからキン消しが畳まれて入ってたんだよ。出したらこんな形なの(と、縮こまったジェスチャー)!これを一回逆に折って、辞書を置いたり、手を直したりと。今は最初からキャシーン!みたいな感じで、でかいカプセルに入ってくるから、羨ましい~」(田中さん)

「今はフラットガシャポンっていうのがあるんだよね~。タオルとかクリアファイルとか、ポスターとか薄い平面のものが出てくるガシャポン。タオルなんて実用的だし、おもちゃだけでなく、使えるものが出てくるのはうれしいよね」(山根さん)

「めじるしアクセサリーは、傘の柄などに目印としてつけるというものですが、これももちろん集めています。最近はいろんな種類のガシャポンが増えていて『カラフルマルチチャーム』も集めています。シリコンバンドで長さを調整できるので、私は充電器のコードにこれをつけて目印にしています。

『ジェリーデコバンド』、これも超人気です。後ろにシリコンのバンドが付いていて、リップリップクリームや太めのペンなど好きなものに付けられます。私は3つぐらいキャラクターを重ねて自分だけのリップを作っています。これももちろん全種類コンプリートしました(笑)」(柏木さん)

50年にわたって進化を続けるガシャポンだが、小銭で買える、何が出るかわからないというエンタメ性もあって、訪日外国人観光客にもカプセルトイは定番の日本土産として大きな人気を集めている。

「ガシャポンを世界の文化に」をスローガンに、グローバル展開を加速させるバンダイの取り組みは注目だ。

取材・文/阿部純子

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