異世代ホームシェア
シニア宅の空き部屋を活用し、学生が間借りする〝異世代ホームシェア〟が、都市部で静かに広がりはじめている。背景には、高齢者の孤独・孤立化と若者の住居費高騰という2つの社会課題がある。高齢者は日常的な見守りや交流を得られ、若者は安価に住まいを確保できるのがメリット。従来の「シェア」から一歩進んだ、〝ゆるやかな共助〟の住まい方としても注目されている。
両者のマッチングを行なってきたNPO法人リブ&リブ代表理事の石橋鍈子さんは、「趣味や生活リズムが違っていても、互いを尊重し合える〝共助の関係〟が自然に育ちます」と語る。同居解消後も家族ぐるみの付き合いが続く例も少なくない。2025年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した若手指揮者・米田覚士さんも約10年前に異世代ホームシェアに参加したひとりで、現在世界各国で活躍する多忙な日々の中、同居したシニアとの交流が続いているという。
目下の課題は受け入れ側シニアの不足。これまで日本では他人を家に入れる習慣があまりなかったが、シニア層の世代交代とともに、都市での住まい方も確実に多様化しているといえよう。
DIMEの読み
シニアだけでなく若者の孤独が浮き彫りになった昨今、空き部屋を資源に変え、異世代がゆるく支え合う住まい方は理想的。同居後も関係が続く例が多いことは、この仕組みの可能性を示している。
日々の生活を共にすることで新たなつながりを創出

マッチングは十分な調査と面談が時間をかけて行なわれ、最終的には直接会って話した時の相性で決まる。
家族以外の異世代と暮らすメリット

取材・文/大津恭子 編集/原口りう子




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