10月3日~4日の週末、東京ビッグサイトで開催されたプラモ、ラジコン、ホビーファンの祭典「第64回全日本模型ホビーショー」へは足を運ばれただろうか。クリスマス、ボーナス、お正月といった「散財シーズン」(笑)に向けて各社から投入される、いずれ劣らぬ魅惑モノが集結するホビーイスト注目の大イベントだ。
「2026全日本模型ホビーショー」レポート【第一弾】。トップバッターはやっぱり「タミヤ」!
今年7月16日発売の『DIME』9-10合併号で「タミヤに夢中」大特集を組んだ本誌としても看過せるはずはない! というわけで『@DIME』さっそくレポート第一弾、まずは質量ともに充実しているタミヤブース「見てある記」といこう!
タミヤの新機軸「クリックロック」から名車が続々!
タミヤブース最大のプッシュ案件が、VWバス……いや、新機軸の「クリックロック」シリーズのクルマたちだ。
「クリックロック」はイージービルドを追求したスケールモデルで、本シリーズの第一弾は2色のVWバス「フォルクスワーゲン タイプ2(T1)」(12月発売予定)、第二弾は「ポルシェ 911 カレラ RS 2.7」(2027年1月発売予定)。価格はいずれも3960円で、スケールは1/24。
ショーでは基本的に「展示品にお手を触れないでください」「DON’T TOUCH」だが、「クリックロック」に限っては、説明員から「どうぞ、お手に取ってじっくりご覧ください」のススメ。
間近で見る「クリックロック」は、これが無塗装、無接着とは思えない完成度の高さ! といってこれはタミヤへのお世辞でも忖度でもなく、率直な感想だ。
ハメコミパーツの精度の高さや無塗装を実現したパーツ分割の工夫など見るべきポイントは多い。加えて作業環境としても、塗料や接着剤のニオイなどを気にする必要がなくなるため、「トライ! プラモ」の敷居は驚くほど下がるはず。
シリーズ名称は「クリックロック 1/24 カーモデルシリーズ」とされているが、ヴィヴィッドな発色が良好なコントラストとなって完成製品の映えを左右するファクターとなっているようなので、どちらかというとモデル選定にあたっては、ヴィンテージマシンが吉と出そうだ。
「やわらかい」モノ、「かたい」モノに注目!
大特集「タミヤに夢中」でも取材したフィギュアなど“やわらかいもの”担当の藤田さん、車両など“かたいもの”担当の竹内さんに再会! 藤田さんのプッシュ最新作はなんと恐竜!?
「はめ込むだけで手軽にスケールモデルが組み立てられる『クリックロック』から、恐竜モデルの第二弾、フクイサウルス」(880円)が登場します」と藤田さん。
先の「VWバス」や「ポルシェ911」とは違ってクリックロックだが塗装は必要……というより、現在の研究では体色が明らかになっていないだけに、自由な発想で塗装するのを楽しむシリーズと言うべきだろう。
恐竜の大きさがわかる親子のシルエットパーツや紙製の背景シートも付属でジオラマにも挑戦したくなる。10月10日発売予定。
続いて竹内さんの自慢作が「ドイツ RSO/01 多用途牽引車」(3960円)。1/35MMシリーズに加わった新設計モデルだが、戦場の縁の下の力持ちであるトラクターとは、なかなかにツウな選択だ。
「昨年発売した『1/35 ドイツ5cm対戦車砲 Pak38』を連結して牽引するといったジオラマシーンも提案できると考えています」と竹内さん。海外の博物館に足を運んで現存車両を取材し、資料を精査して仕上げた細密再現には目をみはるばかりだ。10月10日発売予定。
ちなみにプラモ関連で言うと、伝説のF1マシン「タイレルP34」がフィーチャーされていた。1/12ビッグスケールシリーズ(1万6500円)と、1/20グランプリコレクション(5500円)が並ぶが、「なぜ展示でフィーチャーされているのですか?」と尋ねたところ、「今年がタイレル6輪登場から50周年だからです!」と教えて頂いた。これを機に昭和モデラー諸兄の「プラモ再起動」も悪くない。
あの伝説のRCオフロードカーがついに!
新製品に加え、過去製品の復刻にも積極的なタミヤRCカーシリーズ。しかし直近、「あるモデル」の登場により、RCカーファンたちは道頓堀のタイガースファンのような大盛り上がりを見せている。
その名は「ランボルギーニ・チーター(2026)」。
タミヤ電動RCカー初のオフロードモデルとして登場した「XR311コンバットバギー」に続く第2弾として1978年に登場した伝説の一台だ。「あのランボルギーニのオフロードカー!」として一躍話題となったクルマで、当時はさまざまな玩具メーカーがミニカーやプラモデルを手掛けたが、結局実車の市販には至らなかった。
そんな経緯もあって再販許可には難航も予想されたが、案外スムーズに「OK!」が出たという。
モデルは当時のボディ、シャーシを忠実に再現したもので、とりわけ、昨今のRCカーでは採用されることがないトーションバーサスペンションの再現には涙する者も少なくないだろう。
スケール感の高いボディもさすがのタミヤクオリティ。目を三角にしてレースを競うモデルではなく、走ってよし、飾ってよしの「走るスケールモデル」として楽しむのがいい。1/12スケール。全長410mm。ドライバー人形付属。組み立てキット。3万6300円。11月14日発売予定。
復刻RCカーで待望作 「おかわり!」
1/10スケール電動RCカー「クラッドバスター」は1987年登場の40年選手。近年は生産されておらず、待望の再生産と言える。
RCカーとして最大の特長は四輪駆動、四輪操舵(4×4×4)であること。そして前後にモーターを搭載するツインモーターであることだ。当時はまだビッグタイヤを履くモンスタートラックはめずらしい存在だったことに加え、4×4×4という凝ったメカ、精巧なボディも相まって根強い人気を博した。組み立てキット。4万6200円。発売中。
完全ニューモデルもアツい!
それからこれはややめずらしい縮尺「1/9スケール」で新製品RCカーが登場! 「フォルクスワーゲン デューン ビートル クロス」(組み立てキット/5万2800円)だ。
こちらはアメリカ西海岸の砂漠レース参戦車両をイメージしたRCカーで、実車同様のロールゲージを備えたシャーシに精巧なポリカボディをマウントする雰囲気満点な仕上がりだ。
メカ的に興味深いのは、フロントのサスペンション形式が選択式である点。ダブルウィッシュボーンかダブルトレーリングアームから選択して組むことができるのだ。
また本車両のカラーリングを採用した実車の制作も進められており、なんと来年2027年3月、アメリカラスベガスで開催される「MINT400」に参戦予定というから、RCモデルともども話題となること必至だ!
そしてこちらはタミヤファン必携必読の2冊。もうご存じですね? 文春文庫の『田宮模型の仕事』と『伝説のプラモ屋』。まだの方はぜひこの機会にゲット&リード!
というわけで「全日本模型ホビーショーレポート タミヤ編」これにて閉幕。第二弾レポートでは京商ほか各社の注目モデルをレポートするぞ。乞うご期待!
(C)TAMIYA,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
文/前田賢紀
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