危険運転致死傷罪に「数値基準」を新設した改正自動車運転死傷処罰法が7月21日に施行された。この法改正について正しく理解しているドライバーはどれくらいいるのだろうか?
関東工業自動車大学校はこのほど、自家用車を保有し、月1回以上運転する20代~60代以上の男女114名を対象に「クルマの安全と交通ルールに関する実態調査2026」を実施し、その結果を発表した。
危険運転の新基準、認知は21.1%。交通ルールごとに認知の差
知っている交通ルール・法改正を複数回答で尋ねたところ、自転車への青切符導入を選んだ人は108名(94.7%)となった。これに対し、危険運転致死傷罪の数値基準の新設を選んだ人は24名(21.1%)にとどまった。
自転車の酒気帯び運転への罰則新設を知っていた人は77名(67.5%)、自転車の飲酒運転が青切符ではなく刑事手続の対象となることを知っていた人は34名(29.8%)。制度の導入と、個別の違反に適用される処分の認知には差が見られる。
法務省の公表によると、2026年7月21日施行の改正法では、危険運転致死傷罪の飲酒類型などに数値基準が設けられた。また、警察庁は、自転車に青切符が導入された後も、飲酒運転などの重大な違反は刑事手続の対象となると案内している。
酒気帯び運転の基準値を「数値まで知っている」は10.5%
呼気1リットル当たり0.15ミリグラムという酒気帯び運転の基準値について、「数値まで正確に知っている」と回答した人は12名(10.5%)となった。「基準があることは知っているが、数値は知らない」が96名(84.2%)、「知らなかった」が6名(5.3%)となった。
また、ビール中ジョッキ2杯(設問上、純アルコール約40グラム)が体から抜けるまでの時間の目安について、「具体的な時間を言える」と回答した人は3名(2.6%)となった。
なお本設問は知識の自己申告を尋ねたもので、回答の正確性や運転の安全性を検証したものではない。経過時間だけで運転の可否を判断することはできない。
飲酒翌朝の運転への不安経験は、飲酒者回答の48.7%
飲酒翌朝の運転について不安を感じた経験を尋ねた設問では、「一度はある」が22名(19.3%)、「何度もある」が15名(13.2%)となった。この設問で「お酒を飲まない」と回答した38名を除く76名のうち、37名(48.7%)が不安を感じた経験があるとわかった。
飲酒運転対策への期待は「車両側の仕組み」が71.9%
飲酒運転を減らすのに有効だと思うものを複数回答形式で尋ねたところ、「飲酒を検知すると発進できない車両側の仕組み(アルコール・インターロック)」が71.9%で最も多く、以下、「罰則のさらなる強化」(64.9%)、「運転代行・公共交通の充実」(43.9%)と続いた。
アルコール・インターロックは、運転前の呼気測定などでアルコールを検知し、車両の始動を制御する仕組みだ。今回の回答では、車両側の技術による飲酒運転防止への期待が見られた。
<調査概要
調査名:クルマの安全と交通ルールに関する実態調査2026
調査主体:専門学校 関東工業自動車大学校
調査対象:自家用車を保有し、月1回以上運転する20代~60代以上の男女
調査方法:インターネットによるアンケート調査(クラウドソーシングサービス「ランサーズ」の登録者を対象に実施)
調査期間:2026年8月
有効回答数:114名
構成/こじへい




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