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旅行が激変!台湾のセブン-イレブンにある旅行者専用AIサービス「旅人便利店」を使ってみた

2026.10.09

台湾を旅行中、街を歩けば至るところで目にする「セブン-イレブン」。

台湾のコンビニは、イートイン用の座席があることが一般的で、旅行者にとってもすごく便利だ。

ちなみに台湾で、コンビニを意味する言葉は「便利商店」である。その名の通り、便利な台湾のコンビニの中でも、セブン-イレブンが、旅行者向けの〝観光案内所〟になったという。一体どういうこと!?

ちょうど台湾滞在中だった筆者が、実際に台北市内のセブン-イレブンへ行って調査してみた。

台湾の旅行者向けの新サービス「旅人便利店」

台湾で2026年1月からスタートした新しいサービス「旅人便利店」は、台湾の交通部観光署(観光庁にあたる機関)が展開するサービスで、台湾全土に張り巡らされたコンビニ網を〝デジタル観光案内への入口〟として利用する官民連携プロジェクトである。

具体的には、セブン-イレブンに設置されているマルチメディア端末に、台湾政府が提供する観光案内サービスへアクセスできる「QRコード」が設置されていて、旅行者がスマホで読み取る仕組みだ。

…でも、これって、わざわざセブン-イレブンでQRコードを読み込む意味が本当にあるのか?色々疑問は出てきたが、とにかく実際に使ってみよう!

店内に入り、マルチメディア端末を探す。その周辺をよく見てみると、あった!

端末の脇に「Taiwan E-tour Guide」と書かれた、小さなオレンジ色の案内が掲示されている。そこにはQRコードも付いていた。

QRコードを読み込むと、台湾観光署のWebサービスが立ち上がり、位置情報の利用許可を求められた。もちろんOK。

「Language」で日本語表示に切り替える。その後、台湾観光のマスコットキャラクター「オーベア」というAI旅行アシスタントに質問開始。

例えば、日本語で「ルーローハン」とだけ入力したら「市内全域の魯肉飯(ルーローハン)のおすすめ店」が表示され、「今いる場所から徒歩10分以内で、おすすめのルーローハンを教えて」と入力すれば、近場のお店だけを案内してくれる。

そして店の説明だけでなく、評価、レビュー数、価格帯、営業状況、住所、GoogleマップのURLも出てくる。日本語だけでここまで一気に情報を得られるなら、外国語が苦手な旅行者にはかなり有難い。

何より、情報が一覧で表示されるので比較検討しやすい。では、オーベアが教えてくれたお店に行ってみよう!

AIのオーベアだけを頼りに店へ行ってみた

せっかくなので、筆者にはこれまで少々ハードルが高かった、ガチョウ肉の専門店に行ってみた。

「オーベア、この近所でガチョウ肉が食べたい!」

出てきた一覧から、徒歩8分の「南平鵝肉」というお店を選び、無事にお店に到着。到着はしたが、店内に入ったあと、どう振る舞えばいいのか正解が分からず、やはり不安に……。

「オーベア、注文の仕方を教えて」

すると、写真のように、ガチョウ専門店の「基本的な注文の流れ」や「注文方法の定番パターン」が表示された。おおっ!オーベア、なんて使える熊なの!!

AI旅行アシスタント「オーベア」への信頼度が一気に高まり、台湾を旅しながら色々と聞いてみた。

トイレの場所、飲み物のオススメ店、電車の乗り方、その日にあるイベント情報などの他にも、こんな質問にまで丁寧に答えてくれた。

私:「実は一人旅なんだけど、ちょっと寂しくなってきた」

オーベア:「そんな時もありますよね。でも大丈夫、台湾は一人旅にも優しい場所がたくさんありますよ!例えば~~」

こんな感じで、旅の間、気づけばすっかりハマってしまっていた。

台湾観光署によると、オーベアは一般的な生成AIとは異なり、公的な観光オープンデータを中心に回答する仕組みで、最新かつ正確な観光情報を提供することを目的としている。もちろんAIである以上、全てをうのみにするのは禁物だが、観光情報に特化している点は旅行者にとっても心強い。

台湾のAI旅行、使ってわかったメリットと課題

実際に使ってみた結果、「わざわざQRコードを読み込む意味はある?」という当初の疑問は、ほとんど解消された。

アプリをインストールする必要がないので短期滞在の旅行者には有難く、通常の〝日本語だけでのネット検索〟ではなかなか出てこないような、現地ならではの情報が〝日本語で〟出てくるのも良い。筆者もすっかりお世話になってしまった。

ただ、だからこそ、その「入口」となるQRコードを、旅行者が見つけられなければもったいないと感じた。

実際、筆者も「ここにある」と知ったうえで探して、ようやく発見したほど。このようなデジタルサービスは、「どうやって旅行者に存在を知ってもらうか」まで設計して初めて使われる。

とはいえ、言葉のわからない土地で、AIに教えてもらった店へそのまま向かえるのは、なかなか楽しかった。

もし台湾のセブン-イレブンへ入ったら、マルチメディア端末をちょっと注意して見てほしい。小さなオレンジ色のQRコードが、思いがけない台湾散歩の入口になるかもしれない。

取材・文/大仲マリア

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兵庫県出身。大阪の広告制作会社でライター業を経て独立。フリーライターとして独立後は、雑誌のライティングや企業案内&学校パンフレットなどを制作。調査とインタビューが好きです。私生活ではインディープロレスと台湾にハマっています。

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