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知識が乏しいAI初心者に「Minds」をおすすめしたい理由

2026.10.05

AIの一番面倒な所は、的確に指示しないと望みの答えが出ないところ。「簡単な指示を送るだけで、AIが私に代わって裏側で稼働してくれたら良いのに」と思っているのは私だけではないはず。

今秋、本格的に日本市場に参入する、「Minds(マインズ)by Animoca Brands(以下、Minds」は、AIの専門知識がゼロでも、用途に合わせて自由に使える、次世代型AIプラットフォームだ。指示を出した後はスマートフォンやPCを閉じても、裏側でAIが24時間体制でリサーチやスケジュール調整、データ整理などのタスクを実行し、完了後に結果をメール等で通知してくれるという、画期的なものらしい。ビジネスはもちろんのこと、例えば「推し活」でも威力を発揮してくれると言う。まずはスタートアップから試してみよう。

質問せずとも代わりに動いてくれる頼もしい存在

最初に「Minds(マインズ)」の紹介だが、Animoca Brands(アニモカブランズ)が開発したパーソナルAIエージェントプラットフォームである。今年8月に日本語対応版が正式に提供が開始されて、注目を集めている、新しいAIエージェントだ。

このAIの最大の特徴は「使い⽅の勉強が不要」だということ。Minds(マインズ)が目指しているのは、「AIに人間が歩み寄るのではなく、AIが人間の暮らしや仕事の文脈に寄り添う世界」だとして、使う人にやさしい設計が特徴となっている。

そうした理念を具現化した点のひとつに、Gmailなど使い慣れたメッセージングツールから、日常的な言葉で指示を送信するだけで、便利に機能してくれる点がある。いつも使い慣れたツールなので、新たに勉強し直す必要が無い。

さらに、AIが「問いに答える」存在から「代わりに動いてくれる」存在を目指しており、PCを閉じても24時間、自動的に働いてくれる。

「Minds(マインズ)」を手に入れよう

まずは立ち上げてみよう。公式サイトにアクセス後、「Sign in with Google」からGoogleアカウントでサインインをするのが一番便利な方法である。その後、「Mindsをうごかす」を選択すると、「マーケティング用」「献立作成用」「トレーニング管理用」など、用途ごとに得意なことが異なる16種類の専用エージェント(マインド)が表示されるので、1体選んで作成する。また、個々人のライフスタイルに合わせたマインドを自由に作成することもできる。

選択すると、チャット画面が表示されるのでこの中に、やって欲しいことを入力していく。

チャット内のリマインドの特徴は「誰が」「いつ」「どのような結果を求めて」リクエストをするのか、きちんと提案しておくと、希望の答えが返ってくる。これはどのAIでも同じだが、特にマインズは「過去の情報を学んで回答してくれる」ため、より具体的に入れておくとよい。

例えば、TAMIYAの新商品情報を「発表されたらすぐに教えて」というリクエストよりも、「月曜日、水曜日、金曜日の23時に新商品情報を教えて」と具体的に入れた方がすぐに出てくる。

毎日の作業を軽減させてくれるメール処理機能

では実際に使ってみよう。仕事の時間の中で、メール処理の時間は意外と多い。「Minds(マインズ)」では、メール内容の仕訳と優先度の判断を瞬時に行ってくれる。それも、一回ずつ指示を出す必要が無く、一度指示を出したらPC電源を落としてもずっと機能してくれるのである。私が今、一番大変なのは膨大なメールの処理である。うっかり重要なメールを見落としてしまうこともある。マインズに助けてもらおう。

リマインドは以下の通り

“「私はライターです。毎日大量の取材案内メールが届きます。
毎朝9時に、前日届いたメールを『取材案内』『企業からのお知らせ』『動物・ペット関連』『その他』に仕分けして、優先して返信すべきものを教えてください”

また、Mindsに指示することで、Gmailでジャンルごとに、来たメールを自動で割り振ることが可能だ。重要ファイルから開くことができれば、仕事の効率はぐんとアップしそう。もうたくさんのメールで迷子にならなくても良いのだ!

カレンダーでの日程調整も可能

例えばこのように簡単な指示を出すだけで、Googleカレンダーを確認して空いている日程を候補として出すことができる。

ここから、「顧客訪問」や「ミーティング」など、スケジュールをGoogleカレンダーに日程を自動的に記入することができる。

例えば、「9/22の16時に専門家インタビューという予定を1時間入れて」と指示すると簡単に予定を入れることができた。

スケジュールでは、しっかり管理していたつもりでも、うっかり入力ミスをすることがある。予定を14時と入力したつもりが、4時と間違えて入力していたり、なぜか2027年のカレンダーにスケジュールを入れて、気づかないこともあった。そんな単純なミスをしっかり防いでくれる強い味方ができた。

自分が作ったデータを上手に利用してさらに便利に活用できる

さらに、エクセルで作った交通費一覧を使って、請求書を作るという裏技も可能になる。毎日エクセルで日付と数字を管理しておけば、請求書も簡単に作成できる。エクセルの表や請求書はすでに使っているものを利用すれば、コピペせずに完成する。

実際にこの内容でWordのテンプレート通りに作成することができた。

生活をもっと豊かに、便利にしてくれるAI

仕事上の利便性だけでなく、生活の質を豊かにしてくれる使い方もある。例えば飼い主さんにとってはペットの体重や食事管理をもっと簡単にしてくれる。体重が少し増加傾向だと感じたら、フードを見直したり、急な体重減少は病気の前駆(ぜんく)症状、初期症状のひとつかもしれない。そんな気付きをAIが促してくれる。

“老猫を2頭飼っています。毎朝7時に、体重を記録するよう声をかけてください。記録が2週間、溜まったら、変化の兆候を教えてください”

この声掛けは、Gmailで通知、カレンダーに入れるなど、自分で便利な方法を選ぶことができる。

実際に動作させてみると、決めた時間に以下のような内容のメールが届いた。


柿川さん、
毎朝7時の体重記録リマインダー(テスト版)です。
【本日の記録(仮名)】
・猫A: ___ g
・猫B: ___ g
記録したい数値をその日の返信に書いてもらえれば、ログ(猫体重ログ_2026)に追記していきます。
2週間後(9/29予定)に増減トレンド・停滞パターンを分析して通知します。
単位: g
通知方法: Gmail
猫識別: 仮名 猫A/猫B


返信に体重などを入力することでデータが蓄積され、病気などのリスクにつながる変化を知ることができる。この機能を使ってから、私の愛猫の健康を見守っているくれるAIの存在が、とても頼もしく感じた。「新しい味方が増えた」という感覚がある。

趣味や推し活をもっと深堀り

趣味や毎日の楽しみのためにもぜひ使ってみたい。DIME本誌10月号はTAMIYAの特集だが、新商品の発売や、絶版になった商品を見つけるのにもMinds(マインズ)が便利に機能してくれる。

新商品を通知してもらうために、以下の指示を出してみた。

“私はTAMIYAの新商品情報を知りたいので、月水金の20時に、新商品がリリースされたら、Gmailで知らせてください。”

通知にはできるだけ「毎朝9時に」「毎週月曜に」という時間指定を入れるのが、ポイント。一度通知したものは、その後、何もしなくても、Minds(マインズ)が自動で実行して、結果をメールで送ってくれる。TAMIYAが存続する限り、お知らせが着てくれる。

例えば、テストで新商品が発表された場合のメールを送ってもらうと、以下のような内容が届いた。


TAMIYA新商品リリース通知(テスト)

■ チェック実行日時
2026/9/17(木)20:25 JST

■ 確認範囲
テスト

■ 検出結果
新規リリース 1件

【検出内容】

◆ 商品 1
・カテゴリ: ミニ四駆
・商品名: テスト
・品番: テスト
・発売日: 2026/10/30
・価格: テスト
・URL: テスト

■ 次回巡回予定
2026/9/18(金)8:00 JST


さらに、こうした指示を出したあとはブラウザを閉じて、別の作業をすることができる。指定した日時に、勝手にメールが届くという体験が、Geminiなど従来のチャット型AIとの一番大きな違いである。

使い始めに「家族構成」「飼っている動物」「仕事の内容」などの前提を伝えておくことで、提案の精度が変わってくる。さらに、分野ごとに長期的に覚え続けるため、毎回、説明し直す必要が無いのも便利である。例えば私が犬を飼育するようになった場合は、犬の体重管理を促してくれるように勝手に設定が変化してくれるのである。

気になる費用と追加オプション

初回無料特典で、初めて起動するMind(最初の3体まで)にそれぞれ200クレジット、4個目、5個目のMind起動時にも、それぞれ90クレジットを無料付与される。また、リリース記念として、この3体のうちクレジット残高が100を下回ると毎日自動で200クレジットを付与される。注意点として、キャンペーンは予告なく終了、または内容が変更される場合がある。

追加クレジットは、都度購入($10 / $25 / $50)、または月額プラン($10 / $25 / $50)が用意されている。$50の場合の目安は

・軽い利用(1日数往復のメール中心、調べものはたまに):約 2~2.5か月ほど
・一般的な利用(毎日のやり取り + 月に数回の調べもの / 画像生成):約 1.5~2か月ほど
・頻繁な利用(頻繁に検索・コード実行・画像生成を併用):約3~5週間ほど

となっている。ただこれはあくまで目安なので、ユーザーの利用状況、入力するプロンプト等によって変動がある。初めて使う人は、初回無料特典のクレジットだけでも十分試せるので、有料版への移行は実際に使ってみてから、じっくり検討するのがおすすめのやり方である。

まとめ

ともかく便利で使いやすい印象。大量のメールに困っている人、ペットオーナーはぜひ使ってみて。特にAIを使ったことが無い人や、デジタルに疎い人、日常的にAIを使いこなしていない人でも使える。また、公式発表はまだだが、取材時にLINEでも使えるようになるかもしれないという噂を聞いた。普段、使い慣れているアプリでの利用が可能になればもっと気軽に利用できそう。AI導入初心者にとって、チャットですぐに対応できるのは便利である。ぜひあなたも試してみては?

文/柿川鮎子

Author
明治大学政経学部卒業後、経済系新聞社で自動車、ISOなどの担当記者に。退社後5年間、動物病院に勤務した経験から、飼い主さんの気持ちに寄り添ったペット記事を執筆中。 得意なテーマは 1)生産性向上などのマネジメント関連と、 2)犬猫やエキゾチックを含 めた飼育動物全般、の2つ。 作家として小説「犬にまたたび猫に骨」(講談社刊)、「極楽お不妊物語」(河出書房新社)を発刊。ノンフィクションでは小学館刊「全国から飼い 主が駆けつける!犬の名医さん100人データブック」、文春新書「動物病院119番」、ほか多数。趣味は野鳥観察、現在、2羽のオカメインコを溺愛中。

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