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ついにシャープも参入!話題のスマートウォッチ「からだメイト Watch」の完成度を徹底検証

2026.10.01

シャープが7月9日に発売した『からだメイトWatch』の機能を検証するために貸与してもらい、試用してみた。

シャープ『からだメイトWatch MH-W01』5万9400円~(COCORO STOR価格)

シャープの広報担当者からは「1か月は使ってみてください」とのこと。実際に1ヶ月間使用した感想を書いていこう。

着けているだけで摂取カロリーの収支がわかる

個人的に一番気に入ったのが、着けているだけでカロリーバランスや水分バランスを自動計測してくれる点。

筆者は、普段は他社のフィットネストラッカー的なスマートウォッチを使用しているが、カロリーバランスや水分バランスはアプリ側に自分で入力する必要がある。これが結構面倒なのだ。

その手間が省けるのはうれしい。そしてスマホにインストールした「からだメイト」アプリに記録される。

ただ、この機能で注意しなければならないのが、カロリー表示は“即時ではない”ということ。シャープによると、一般的にエネルギーは食後5~9時間かけて体内に取り込まれ、内容によっては10時間かかることもある、とのこと。

実際に使っていると、昼食を食べてからすぐに見てもカロリーが増えていることはなく、夕食を終えて寝る前に大幅に増えていた。リアルタイムではなく、1日のトータルとして考えておくほうがいいだろう。

どうしてカロリー消費の収支が分かるのか

『からだメイトWatch』の裏ブタ側、手首に密着する部分には、2つのセンサーが取り付けてある。

中央が『光学式心拍センサー』で、その上部にある銀色の半円形が『生体電気インピーダンスセンサー』と呼ばれる部分。ここから体に微弱な電流を流し、その抵抗値を感知する働きをする。

上のイラストにあるように、食事をすると胃や腸を通過して栄養素に分解されて吸収される。すると体内の細胞がブドウ糖を吸収して水分を排出。生体インピーダンスセンサーによって細胞外膜の動きを測定し、摂取カロリーを算出するという仕組みだ。

これがアメリカのHEALBE社の「FLOWテクノロジー」という特許技術だ。シャープの担当者によると、このアルゴリズムはアメリカのカリフォルニア大学と中国の広州赤十字病院での検証研究において約89%の精度が確認されているという。

もし、摂取した栄養素まで知りたければ、アプリのオプションである有料の『からだメイトPlusプラン』(月額600円)を利用して、食事の画像を送信すれば推定してくれる。

三大栄養素の摂取量のバランスを知っておきたい筆者にとっては、これも便利な機能だ。

ほかにもさまざまな身体的データを計測

カロリーバランスだけではなく、心拍数や血中酸素レベル、ストレスの度合いや睡眠状態、運動記録なども着用しているだけで測定して可視化できる。

これは日々のコンディション変化に気が付けるので、生活や睡眠習慣の改善など、体調を整えるための参考になるはずだ。

シャープ独自の『UX(ユーザーエクスペリアンス)』を搭載

独自UXの『サーキットビュー』。これは時間を見るために手首を返すと、しばらく時刻が表示された後にバイタルデータをはじめとした各種情報を確認できる機能。

起床時には睡眠時間やその日の天気、予定、日中は心拍数や歩数などを自動で切り替えて表示してくれる。自然な動作で情報が目に入るので、行動変容や生活習慣の見直しなどつながっていく、気の利いた機能だと感じた。

『サーキットビュー』に表示させる情報や切り替え時間などは、アプリから自分で変更することも可能だ。

ウォッチフェイスのデザイン変更も可能

ウォッチのフェイスはアプリで40種類以上の中から選べる。その日の気分や服装、使用シーンなどによって変更するのも楽しいかも知れない。

加えて20mmの市販の腕時計用のベルトにも対応するので、自分好みの1本に仕上げることも可能だ。

スマートウォッチに必要な基本機能は網羅

『からだメイトWatch』というネーミングから、ヘルスケアに特化したスマートウォッチだと思うかもしれない。

確かにそちらに重きを置いたウォッチだが、スマホからの通知や接続した状態での音声による通話、アラームやタイマー、ストップウォッチに天気などなど、基本的な機能はほとんど搭載している。

十分に使い勝手は良い。ただ、SuicaやPASMOなどの決済機能には対応していない。それが必須だという人は、気をつけたほうがいいだろう。

エクササイズはランニングやウォーキング、サイクリングなど14種目に対応。筆者はウォーキングで使ってみたが、選択すると自動で開始を検知して計測をしてくれる。

リューズ下のボタンを押すと、よく使うエクササイズを表示して、ワンタッチで選択できる。そしてGPSと連動してコースまでアプリに表記。これも手間がかからず便利な機能だと感じた。

バッテリー持続時間は改善の余地あり

もっとも気になる点はある。それは、バッテリーの持続時間がかなり短いこと。スペック上は最大で2日となっているが、実際には1日くらいだ。

早朝から使用し、そのまま寝たら翌朝起床時にはバッテリー切れということがあった。シャープによると「起床から朝食の間に充電してください」とのことなので、その通りに充電器にセットすると10~12%のことが多く、それ以下のこともあった。

ただ、そこからフル充電になるまでは短時間なので習慣化してしまえば問題ないのかもしれない。

また、もうひとつ個人的に気になったことだが、「立ち上がって軽く体を動かしましょう」という通知だ。

編集ライターという仕事柄、基本的に仕事場で写真の整理や原稿書き、校正といった座ったままの時間が長い。ウォッチが振動するたびに確認すると、この表示が何度も出るのだ。仕方のないことだが、つい「そこまで通知してくれないでいいよ」と思ってしまった。

『からだメイトWatch』は、着けているだけで摂取カロリーの収支がわかるだけのスマートウォッチではない。そこから体の状態を知り、日々の食習慣、コンディショニングを考えて行動するために使える、モチベーションアップのガジェットだと思った。

朝起きてから一日中着用し、そのまま寝ても全く気にならない装着感だ。それにペアリングさせる『からだメイト』アプリのGUIも日々のデータを可視化してくれる表示がわかりやすい。また、直感的に項目を選べるので、操作性も良い。

シャープ初のスマートウォッチだが、次世代機はぜひ決済機能の搭載やバッテリーの持ちを長くしたモデルに進化していくことを期待したい。

からだメイトWatch

取材・文/松尾直俊

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福岡県久留米市生まれ。編集プロダクション勤務後フリーランスに。筋トレやダイエットにスポーツ、健康情報を中心に、酒や食から80年代アイドル、アニメや特撮に加えてクルマやバイク、モノ関連まで書ける守備範囲が広いフリーの編集/ライター。難しい話をわかりやすく書くことを心がけています。

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