愛犬4代に渡る約26年間のペットと泊まれる宿の宿泊体験から導き出した理想の宿とは?
秋は愛犬と旅するのに最適に季節。気候が安定し、暑くもなく、寒くもなく、秋晴れの空や紅葉が”わんこと行くクルマ旅”を盛り上げてくれるはず。そこで、かつてドラベルスペシャリストとして世界中のホテルに滞在し、2003年からWEBサイト「ペット大好き!!」では「わんわんミシュラン」というペットと泊まれる宿の覆面調査を約10年間行い、今では小学館@DIME、PETomorroで”わんこと行くクルマ旅”の企画、構成、執筆を担当しているモータージャーナリスト&ドッグライフプロデューサーのボクが、これまでの数多くのペットと泊まれる宿の宿泊体験から、どんな宿が飼い主と愛犬にとって理想的なのかを考えてみました。もちろん、そのすべてを満たす必要はなく、飼い主、愛犬それぞれの満足度を高めてくれる、思わずリピートしたくなる項目を満たす1軒を見つけられたら幸いです。
それでは、そっそく、ボクが考える理想のペットと泊まれる宿の条件を項目ごとに紹介していきましょう。
1.飼い主と愛犬にとって最善の環境
ドライブ旅行、”わんこと行くクルマ旅”では、滞在する宿の環境が、満足度を大きく左右するはずです。アクセスの良さについてはあまり問題にならないと思いますが、とくに滞在中のお散歩を快適かつ安全に行える周辺の環境、お部屋からの眺めは、滞在の満足度を大きく左右するでしょう。眺めとしてはオーシャンビュー、レイクビュー、富士山などの山々が望めれば最高ですが、むしろ重要なのは、敷地内でお散歩が完結するところ、広々としたドッグランがあるところは別にして、施設周辺に、安全にお散歩しやすい環境があるか、です。かつて訪れたペットと泊まれる宿は、敷地を一歩出ると歩道がなく道幅が狭く、交通量も多いため、お散歩するには適さなかったのです。
2.なによりもペットフレンドリーな宿であること
ペットと泊まれる宿には、愛犬同伴専門のところと、一部のお部屋がペット対応になっているところがあります。理想は気兼ねなく愛犬と滞在できる100%愛犬連れのお客さんの愛犬同伴専門の宿ですが、中には一部ペットOKの宿でも、愛犬に対してかなりフレンドリーな宿もあり、そのあたりは施設の内容、口コミなどを参考にして判断するといいでしょう。一部のお部屋がペット同伴OKのある宿では、館内の移動にペットカート必須というところもあるので要確認。下の画像の2軒は気兼ねなく愛犬と過ごせる宿の一例です。
朝夕の食事をいっしょにいただけることは愛犬にとっても大きな満足になる
3.レストランで愛犬と一緒に食事ができれば滞在の満足度は爆上がり
愛犬との宿滞在、リゾートライフの満足度を左右するのが、食事です。食事が美味しいのは当然として、やはりレストランでいっしょに食事ができることが、飼い主、愛犬ともに嬉しいポイントです。ただし、ペット連れの場合、部屋食のみという宿でも、食事の内容によっては高い満足が得られるかも知れません。同時に、愛犬用の朝夕食の用意があれば文句なし、愛犬も喜ぶに違いありません。レストランにペットカートの用意があればペットカートを持参しなくても、愛犬はテーブルの上を見ながら、いっしょに安心して食事を楽しめます。お部屋でBBQなどが楽しめる食事もプライベート感覚でいいですね。
4.ペットアメニティの充実度
愛犬同伴型の宿の利点は、ペット関連設備、ペットアメニティがしっかりと用意されていること。とくに館内に入る前に利用したい足洗い場(寒い時期はお湯が出ること)、ふんだんな足ふきタオルがあると嬉しいですね。また、客室内はもちろん、館内あちこちにタオル、エチケット袋などが用意されていると助かります。客室内では、我が家がよく利用するレジーナリゾートでは、ケージ、マットレス、食器2枚、ペット用ウェットティッシュ、消臭除菌防虫スプレー、粘着ローラー、愛犬用バスタオル2枚、トイレトレー、トイレシート6枚、散歩用エチケット袋6枚、そしてウエルカムおやつが用意されています。大型犬の場合はケージ、食器、トイレーも大型犬用のものになる配慮ぶりです。
お部屋にソファがある、ないによって滞在の快適度が左右される
5.お部屋にソファがあるとくつろぎ感が高まる
ペットと泊まれる宿に限らず、ホテル、コテージ、ドームテントのリビングスペースにソファがあるとないのとでは、居心地がまるで違います。とあるペットと泊まれる宿のお部屋は28m²ほどの広さで、ベッドと2客のチェア、小さなテーブルで部屋がいっぱいいっぱいで、ゆったりと寛げなかったこともありました。我が家もそうですが、普段から愛犬とソファで寛ぐ習慣のある飼い主、愛犬にとっては、2~3人掛けのソファがあることは必須と言えるかも知れません。ちなみに、同じ広さのお部屋でも、グレードによってソファの有り無しがあることもあるので、ソファ派なら事前にぜひ確認を。もちろん、ペット対応のソファ、または備え付けの敷物を敷くことでペットが乗ってもいいことも、その宿のペットフレンドリー度を左右するでしょう。
6.フラットで見渡しのいいお部屋が安心
ペットと泊まれる宿のお部屋の中には、凝った作りでフロアに段差があったりします。しかし、つまずいたり、老犬が過ごしにくかったりと、デザイン的にはいいかも知れませんが、使いにくく感じることもありがち。バリアフリー的にフラットなフロアのお部屋が滞在しやすいでしょう。また、お部屋が広すぎる、間取りが複雑で、愛犬に目が届きにくいお部屋も使い勝手がいいとは言えません。もちろん、清掃が行き届いた、清潔でペット臭のしないお部屋であることは絶対条件です。
7.愛犬用の設備の充実度
“わんこと行くクルマ旅”で、館内に入ったあと、お部屋にいるか、ドッグランで遊ぶか、レストランでいっしょに食事を楽しむ・・・ぐらいしかない滞在では、ちょっと物足りなさを感じるかも知れません。とくに外に出にくい雨の日だととくにそう感じやすいのです。で、館内にラウンジ、フォトスポット、屋内ドッグランなどがあると、滞在をより充実させてくれるでしょう。また、愛犬がドッグランで遊んで汚れた場合には、グルーミングルームがあると便利です。ボクはお酒好きで、愛犬と1杯やれるバー、ラウンジがあると滞在がより楽しくなります。愛犬用のカクテルまであるところもあるんですよ。
目的地・滞在先の近くに愛犬同伴OKのランチスポットがあるかも重要
8.滞在先周辺の愛犬とランチできる飲食店の有無
“わんこと行くクルマ旅”で目的地の宿に直行、直帰・・・というなら話は別ですが、多くの場合、朝、出発し、観光、ショッピングなどをしてから宿にチェックイン・・・というのが一般的でしょう。その際に重要なのが、愛犬といっしょにランチできるか、です。真夏や真冬であれば店内ペットOKのお店が必須ですが、秋ならテラス席も気持ちがいいもの。通年、店内ペットOKのドッグカフェが理想ですが、せめてテラス席ペットOKのランチスポットが、近隣にあるかもチェックポイントだと考えます。@DIME/PETomorroの”わんこと行くクルマ旅”企画でも、目的地の滞在先が決まったら、真っ先にランチスポットを探しています。
9.パブリック&プライベートドッグランの有無
愛犬によってはお散歩、ドッグラン嫌いの犬もいるかも知れませんが、多くのお散歩好き、ノーリードで走り回れるドッグラン好きの犬にとっては、ドッグランの有り、無しによって、滞在の満足度が大きく左右されます。そしてドッグランの広さ、足元の整備、備え付けのマナーボトルなどの用意、大型犬/小中型犬用に分かれていることなどもドッグラン利用の快適度につながります。コテージタイプでプライベートドッグランを完備しているところは、飼い主、愛犬にとっての満足度が高まるに違いありません。
10.万一の忘れ物に対応できる愛犬用アイテムの入手のしやすさ
“わんこと行くクルマ旅”はその準備にあわただしくなりがち。目的地に着いて、あれれ、リードを忘れた、おやつを忘れた・・・なんてことも。そんなとき、滞在先にペットアイテムの物販があったり、近隣にペットショップがあるとリカバリーできます。我が家の”軽井沢の別荘”なんて思っているDOG DEPT GARDEN HOTEL軽井沢、DOG DEPT GARDEN HOTEL軽井沢テラスなら、DOG DEPT GARDEN HOTEL軽井沢の敷地内にDOG DEPTの店舗があり、ショッピングでいつもお世話になっています。突然の雨で、DOG DEPTの愛犬用レインコートを買ったり、想定より寒く、DOG DEPTのダウンコートを入手したこともありました。
滞在の楽しみ・満足度を高めるオールインクルーシブの宿も要チェック
11.ウェルカムサービスとオールインクルーシブの宿
宿に速めに到着し、チェックインまでの時間をドッグランで過ごすこともありますが、そんな時、ウェルカムサービスの軽食、フリードリンクがあると嬉しいですね。そして最近、流行りなのがオールインクルーシブの宿。施設内の設備、夕食時、夕食後のアルコールなどがすべて宿泊料金に含まれ、お財布を気にせず、あらゆるサービスが受けられるのです。※一部別料金の場合も
というわけで、”わんこと行くクルマ旅”の最高の滞在を約束してくれる宿の条件を11項目にわたって紹介してきました。もちろん、そのすべてを満たすことが絶対ではなく、飼い主、愛犬それぞれが、「ここは譲れない!!」という項目を満たしてくれる宿が、理想的ということになるでしょう。この@DIME/PETomorroではこれまで理想的、理想に近い愛犬同伴型の宿を紹介しているので、ぜひ、過去記事を含めチェックしてみてください。
※画像は撮影時のもので現在と仕様、内容が異なっている場合があります。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹 望月浩彦 木村圭司
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