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60代、70代の1日のテレビ視聴時間、2割以上が「5時間以上」、最も多いのは岡山県

2026.09.26

若年層を中心にテレビ離れが加速していると言われる昨今。一方で、主な視聴者層と目されるシニア層は1日どれくらいの時間をテレビ視聴に費やし、また、テレビを観てどのような消費行動を取っているのだろうか?

パナソニックはこのほど、全国47都道府県の60代・70代の男女計4,700名を対象に、「シニア層のテレビ視聴に関する全国調査2026」を実施し、その結果を発表した。

シニア層の1日のテレビ視聴時間、「5時間以上」が最多の県は「岡山県」。全国でも4人に1人が長時間視聴している実態が判明

1日のテレビ平均視聴時間(地上波・録画・BS・ネット配信含む)を聞いたところ、全体の最多は「1時間以上~3時間未満(36.6%)」となったものの、「3時間以上」テレビを視聴している層も合計で54.4%(過半数)に達し、シニア世代におけるテレビ視聴時間の長さを裏付ける形となった。

内訳を見ると「3時間以上~5時間未満」が31.3%、以下「5時間以上~7時間未満」が12.7%、「7時間以上」が10.4%と続く。中でも、1日「5時間以上」見ている長時間視聴層は全国平均で23.1%にのぼり、約4人に1人に達している。

都道府県別で「5時間以上」の割合が最も高かったのは「岡山県(32.0%)」で、全国平均(23.1%)を8.9ポイント上回る結果となった。さらに岡山県では「1日7時間以上」テレビを見る超長時間視聴層が20.0%を占め、全国平均(10.4%)の約2倍という突出した高さであることが判明した。在宅時間が増えるシニア世代において、テレビが日々の重要な情報インフラであり、娯楽として生活に深く根付いている実態が浮き彫りとなった。

テレビ画面でネット動画サービスを習慣的(週1回以上)に楽しむシニア層は全国で4割以上にのぼり、中でもその割合が最も高いのは「福井県」

自宅のテレビ画面で「動画配信サービス・見逃し配信サービス」(有料・無料問わず)などのネット動画サービスを見る頻度を聞いたところ、全体の44.6%(「ほぼ毎日見る(22.2%)」「週に2~3回程度(12.8%)」「週に1回程度(9.6%)」の合計)が習慣的(週1回以上)にネット動画サービスを利用していることがわかった。

都道府県別で最も利用割合が高かったのは「福井県(56.0%)」で、半数以上が週1回以上視聴している結果となった。大画面のテレビでネット動画を楽しむスタイルが定着し、シニア世代においても動画配信サービスの浸透とデジタルシフトが着実に進んでいる状況がうかがえる。

民放テレビの放送局が「3局以下」のエリアでの見逃し配信活用率は35.4%。都市部を「約5ポイント」上回り、デジタルの力で放送局数の「情報格差」を克服する実態

お住まいの地域での放送がなく、リアルタイムで見られない地上波の番組を見たい時の対応を聞いたところ、全体では、「無料の見逃し配信サービスを使ってテレビで見る(32.8%)」が最多となった。

リアルタイムで視聴できる民放テレビ局が「3局以下」のエリア(12県)における無料の見逃し配信サービス活用率は35.4%となり、都市部(民放5局エリア/30.7%)を4.7ポイント(約5ポイント高)上回る結果となった。地上波の放送局数や選択肢が限られている地域ほど、見逃し配信などのデジタルサービスを能動的に使いこなしており、地域による放送格差に捉われずコンテンツを楽しむシニア層のスマートな視聴習慣が明らかになった。

テレビで見た場所(旅先・グルメなど)に実際に足を運んだ経験のある「聖地巡礼シニア」は4割

テレビ(地上波・BS・配信等)で紹介された観光地や飲食店へ、番組情報をきっかけに「実際に足を運んだことがあるか」を聞いたところ、41.0%(「何度もある(8.7%)」「数回はある(32.3%)」の合計)が行動に移した経験があると回答した。

都道府県別では「千葉県」「山梨県」「滋賀県」が同率トップ(各51.0%)となり、これらの県では半数以上のシニア層が“聖地巡礼”を経験していることが判明した。年代別で特徴的だったのは「福島県」で、テレビをきっかけに足を運んだ経験がある割合が70代で64.0%に達し、60代(32.0%)の2倍となる「超アクティブ70代」の実態が浮き彫りとなった。

テレビは単に自宅で鑑賞するだけのインドアな娯楽にとどまらず、シニア層の好奇心を刺激して外出や地域消費を後押しし、生活の質(QOL)向上を強力に牽引するメディアとして機能していることが示された。

ローカル番組愛好率は「青森県」「秋田県」が全国で最多。「スポーツ中継」は「広島県」が全国平均を20ポイント上回るなど、テレビ番組の好みに強い地域特性

自宅でよく視聴する番組ジャンルを聞いたところ、全体では「ニュース・天気予報(90.7%)」が9割を超えて圧倒的トップとなり、以下「ドラマ(49.3%)」、「スポーツ中継(44.9%)」と続く結果になった。

都道府県別で見ると、ご当地ニュースやローカル番組などの「地域情報」をよく見る県は「青森県」と「秋田県」が同率で最多(各44.0%)となり、地元の情報インフラへの根強い信頼と愛着の高さがうかがえる。

また「スポーツ中継」をよく見る県は「広島県(65.0%)」が全国平均(44.9%)を20.1ポイントも上回る最も高い数値となっており、スポーツへの熱量の高さが数値として表れた。

このほか「お笑い・バラエティ」では大阪府(40.0%)が全国最多となったものの、年代別で見ると60代は54.0%であるのに対し、70代では26.0%にとどまり、28.0ポイントもの顕著な世代差が見られた。「ドラマ(国内・海外)」では福井県(59.0%)が最多となるなど、シニア層のテレビ視聴の嗜好には都道府県ごとに地域特性が存在することが判明した。

シニア層の8割以上が日常的に「録画機能(レコーダー)」を活用。利用する理由の最多は「放送時間に縛られず、自分の好きな時間に見たいから」

自宅に録画機器を持っている人を対象に、自宅の録画機器でテレビ番組を録画して見る頻度を聞いたところ、83.0%(「頻繁に録画して見ている(50.0%)」「たまに録画して見ている(33.0%)」の合計)と8割以上のシニア層が日常的に録画機能を活用していることがわかった。

リアルタイムではなく録画して見る理由を尋ねると、「リアルタイムの放送時間に縛られず、自分の好きな時間に見たいから」が84.9%で圧倒的最多となり、次いで「CMをスキップして効率よく見たいから(44.5%)」となった。決まった放映時間に合わせるのではなく、自身の生活スタイルに合わせて時間をコントロールする“タイムシフト視聴”やタイパ(時間対効果)意識が、現代のシニア層においても標準的な視聴スタイルとして定着している。

<調査概要>
・エリア:全国
・調査対象:60歳~79歳 男女 計4,700人【自宅にテレビを持ち、テレビを1週間に1日以上視聴している方】
・調査期間:2026年7月27日(月)~7月29日(水)
・実査委託先:楽天インサイト株式会社

出典元:パナソニック調べ

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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