AndroidからiPhoneへ移行できないデータや、LINE、電子マネー、ゲームなど引き継ぎ時に注意したいデータを解説。大切なデータを失わないための確認ポイントも紹介する。
目次
AndroidからiPhoneへの機種変更では、すべてのデータをそのまま引き継げるとは限らない。LINEのトーク履歴や電子マネー、アプリ内データなど、事前の確認や手続きをせずに移行すると、大切なデータを失ってしまう可能性もある。
本記事では、AndroidからiPhoneへ移行できないものや、特に注意したいデータ、失敗を防ぐためのポイントを紹介する。
AndroidからiPhoneにデータ移行できないものは?
AndroidとiPhoneでは、それぞれ異なるOSが使われており、アプリの仕組みやデータの保存、管理方法などにも違いがある。そのため、AndroidからiPhoneへ機種変更する際、すべてのデータをそのまま移行できるとは限らない。
Appleの「iOSに移行」を使えば、写真や動画、連絡先など、さまざまなデータをまとめて転送できる。一方で、手動での移行やサービスごとの引き継ぎ作業が必要なデータもある。

まずは、主なデータの対応状況を確認しておこう。
■移行できる・できないデータを一覧で確認
主なデータについて、「iOSに移行」で転送できるか、別の方法で移行できるかをまとめた。
| データ | アプリ「iOSに移行」を通じた移行 | 別の方法で移行 | 注意点 |
| 写真・動画 | ◯ | ◯ | ー |
| 連絡先 | ◯ | ◯ | ー |
| 音楽 | × | ◯ | 手動で移行が必要 |
| ブック・PDF | × | ◯ | 手動で移行が必要 |
| アプリ | △ | △ | iOS版の有無などによる |
| アプリ内データ | △ | △ | サービスごとに異なる |
| LINE | △ | ◯ | 個別の引き継ぎが必要 |
| ゲーム | △ | △ | サービスによる |
| 電子マネー | △ | △ | サービスによる |
※○:移行可能、△:アプリやサービスなどによって異なる、×:「iOSに移行」では転送不可
各サービスの対応状況は変更される場合があるため、移行時には最新の公式情報を確認してほしい。
Appleによると、「iOSに移行」では写真・動画や連絡先のほか、メッセージ履歴、ファイル・フォルダ、メールアカウント、通話履歴、カレンダーなども転送できる。一方、音楽、ブック、PDFは転送対象外で、手動での移行が必要となる。
なお、アプリやLINE、ゲーム、電子マネーなどはサービスによって対応が異なる。詳しくは後述するが、機種変更前にそれぞれの引き継ぎ方法を確認しておきたい。
■「移行できない」=データを諦める必要があるとは限らない
ここで押さえておきたいのが、「iOSに移行」で転送できないデータでも、別の方法でiPhoneへ移せる場合がある点だ。
例えば、音楽やブック、PDFは「iOSに移行」の対象外だが、Androidからパソコンへ保存した後、iPhoneへ転送できる。また、Google Driveなどのクラウドサービスに保存している書類は、iPhoneで同じアカウントにログインして利用することも可能だ。
また、アプリやサービスによっては、iPhoneで同じアカウントにログインしたり、個別の引き継ぎ手続きを行ったりすることでデータを引き継ぐ場合もある。
そのため、AndroidからiPhoneへ機種変更する際は、単純に「移行できる・できない」で判断するのではなく、「iOSに移行」で転送できる、「手動なら移行できる」、「個別の引き継ぎが必要」と分けて考えることがポイントだ。
特に注意!AndroidからiPhoneへの移行で失いやすいデータ
AndroidからiPhoneへ乗り換える際、特に注意したいのが、LINEのトーク履歴や電子マネーの残高、ゲームのセーブデータなどだ。「iOSに移行」だけでは引き継ぎが完了せず、個別の手続きが必要になる場合があるため、機種変更前に確認しておこう。
■LINE
AndroidからiPhoneへLINEを引き継ぐ際、特に注意したいのがトーク履歴だ。異なるOS間で通常引き継げるのは直近14日間のトーク履歴で、15日以上前のトーク履歴は引き継げない。
ただし、「プレミアムバックアップ」を利用している場合は、全期間のトーク履歴を引き継ぐことが可能だ。

また、購入済みのLINEコイン残高やLINE関連サービスの一部有料アイテム、通知音の設定、トークルームの背景画像なども、異なるOS間では引き継ぎできない。残しておきたいデータがある場合は、機種変更前に引き継ぎ対象か確認しておこう。
■電子マネー・決済アプリ
電子マネーや決済サービスでは、Androidで使っていた残高をそのままiPhoneへ引き継げない場合があるため注意が必要だ。
例えば、楽天EdyはAndroidのおサイフケータイで利用しているEdy残高をiPhoneへ移行できない。WAONもAndroidのモバイルWAONからApple PayのWAONへ移行できないため、機種変更前に残高を使い切る必要がある。

一方、引き継ぎ可能なサービスでも、事前の手続きが必要な場合がある。モバイルSuicaは、旧AndroidでSuicaの情報を一時的にサーバーへ預けた後、iPhoneで受け取ることで移行できる。モバイルPASMOも所定の機種変更手続きが必要で、新しいiPhoneで先にPASMOを新規発行するなどすると、Androidからの機種変更操作ができなくなるため注意したい。PayPayや楽天ペイなど、同じアカウントでログインすることで継続利用できるサービスもある。
このように、サービスによって残高の移行可否や必要な手続きは異なる。旧Androidを初期化する前に、利用しているサービスの機種変更方法を確認しておこう。
■ゲームなどのアプリ内データ
iPhoneに同じアプリをインストールできても、Androidで使っていたアプリ内データまで自動的に引き継がれるとは限らない。
特にゲームは、セーブデータやゲーム内通貨、有料アイテムなどの扱いがAndroid版とiOS版で異なる場合がある。同じアカウントへのログインだけで引き継げるものもあれば、事前のアカウント連携や引き継ぎコードの発行などが必要なものもある。
Appleも他社製アプリやそのデータについては、アプリのデベロッパーへの確認を案内している。大切なデータがあるアプリは、Androidを使えるうちにiOS版の有無と引き継ぎ方法を確認しておこう。
データを失わないためにAndroidを手放す前に確認すること

AndroidからiPhoneへのデータ移行が完了しても、すぐに古いAndroidを初期化するのは避けたい。必要なデータが正しく移行できているか、iPhone側で確認してから初期化しよう。
■移行したデータをiPhoneで実際に開いて確認する
写真・動画、連絡先、LINEのトーク履歴、ゲームのセーブデータ、必要なファイルなどが正しく移行できているか、iPhoneで実際に開いて確認しよう。
アプリについても、インストールされているだけで安心せず、ログインできるか、必要なデータが残っているかまで確認しておきたい。電子マネーや決済アプリは、残高などもチェックしよう。
■旧Androidで必要な引き継ぎ手続きが残っていないか確認する
サービスによっては、旧Androidでの操作や認証が必要になる場合がある。アカウント連携や機種変更手続き、引き継ぎコードの発行など、iPhoneへの移行に必要な作業が残っていないか確認しておこう。
すべてのデータやサービスをiPhoneで問題なく利用できることを確認してから、旧Androidの初期化や下取りを行うのが安心だ。




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