ウェザーニュースによると2026年の局地的大雨(通称・ゲリラ豪雨)は、全国で11万回発生すると予想。約8万8000回発生した昨年よりも多く、過去5年のデータと比較しても多いという。
それが原因で、近年、都市部でも短時間の集中豪雨による浸水被害が頻発している。
加えて、線状降水帯の発生で道路の冠水、地下街への浸水、河川の急激な増水など、いわゆる都市型水害「内水氾濫」が発生している。
さて、被災した際はどんな行動を取ればいいのだろうか。
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ゲリラ豪雨のメカニズム
まずは、ゲリラ豪雨がどんな仕組みで発生するのかを知っておくと対応がしやすくなる。
強い日差しやエアコンの室外機、クルマなどによる人工排熱によって地表が温められ、水蒸気を含んだ空気が上空へのぼっていく。すると積乱雲が急速に発達する。そこに上空の冷たい空気が流れ込むと、数kmの狭い範囲で局地的な大雨を降らせるのだ。
ただ、ゲリラ豪雨は短時間であることも特徴だ。
雨が地上に落ちるときに下降気流を作り出し、雲を支えていた上昇気流を消してしまうので長くても1時間程度しか続かない。その間は無理な移動はあきらめて、雨を避けられる安全な建物の中に避難するようにしよう。
【厳選】ゲリラ豪雨対策に役立つアイテムは?
ゲリラ豪雨は突然やってくる。それに折り畳み傘が役に立たないこともある。そこで役立つのが、このレインポンチョだ。
サッと取り出し、羽織るだけで体が濡れるのを防げる。リュックを背負ったまま着用できるので、荷物ごと雨から守ることができる。
筆者が実際に使ってみて感じたのは、今持っている折り畳み傘よりも軽量なので、バッグの中に入れておいても負担にならないだろうということ。
袖にはスナップボタンが付いていて風の侵入を防げるし、指を通せるゴム紐付きで、袖がめくれにくい工夫もされている。生地が柔らかいので、着用感もいい感じだった。
ゲリラ豪雨と線状降水帯の違い
一方、線状降水帯は幅20~50km、長さが50~300kmほどの広い範囲の現象。
これは発達した積乱雲が次々と同じ場所に流れ込むからで、広範囲かつ数時間わたって激しい雨が降り続くことになる。それが大規模な河川の氾濫や洪水をもたらす。
発生すると災害リスクが急激に高まるため、気象情報を待つだけでなく、危険な場所から早めに離れる判断が重要になってくる。
2026年からは、発生の2~3時間前を目標とした「線状降水帯直前予測」や予測マップの運用も進められている。
都市型水害はなぜ起こるのか
都市型水害が発生する一番の要因は、舗装された道路と、コンクリート造りの建物が多いため、雨が染み込まず、一気に下水道に流れ込むことだ。
つまり、排水能力が追いつかないので、マンホールから勢いよく水が吹き出したり、道路が冠水したりする。
一説には、降水量が1時間に100mmを超えると、10分で冠水することもあるという。
ゲリラ豪雨・線状降水帯が発生したら取るべき行動
ゲリラ豪雨や線状降水帯による都市型水害から身を守るには、警戒レベルに応じた早期避難が必要だ。
屋内にいれば、自分が今いる建物が浸水する可能性がある場合、速やかに2階以上の安全な部屋へ「垂直避難」したい。
特に地下空間は急激に水が流れ込んでくる可能性があり、場合によっては水圧で扉が開かなくなる危険もあるので、速やかに移動するようにする。
そして、アンダーパスや周囲よりも低い土地には絶対に入らないこと。また、マンホールや側溝から離れること。増水した道では、側溝との境界が見えなくなるので歩行も控えたい。
気象庁が発表する防災気象情報では、河川氾濫と大雨、土砂災害高潮に関する警報を5つの色とレベルで危険度を示している。「レベル4危険警報」までに危険な場所から避難する必要がある。
都市型水害に備える最新の備え
スマホやパソコンで防災気象情報をチェックし、危険な場所からは早めに退避行動をとることも大切だ。
大雨や洪水の危険度をリアルタイムで知りたいのであれば、気象庁が提供しているWebサイト「キキクル」を活用するといい。
大雨に土砂災害、浸水に洪水と表示を切り替えて、それぞれの危険度と一緒に表示されるので、避難の参考になる。
自分がいる場所の洪水や土砂災害など複数の災害リスクを事前に確認しておくことも大切だ。
その際に便利なのが、国土交通省・国土地理院が提供する「重ねるハザードマップ」だ。
アプリは不要。スマホやパソコンのブラウザからアクセスし、今いる場所や調べたい住所を入力すれば、危険度を確認できる。
必要な情報を選べば、一枚のマップ上にまとめて表示したり、透明度を変えたりして見やすく調整することも可能だ。
これまでは各自治体が提供するハザードマップを別々にアクセスしに行かなければなかったが、日本全国の場所がピンポイントで調べられるので、筆者も使ってみて非常に便利だと感じた。
ゲリラ豪雨や線状降水帯発生時の都市型水害から身を守るには、事前に知識を持っておくことが大切だ。それに合わせて防災グッズなどを用意しておこう。
そして一旦雨が降り出したら、現状の把握が重要になってくる。スマホやパソコンで情報収集して、適切な行動をとるようにしたい。
文/松尾直俊
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