パークホテル東京(東京都港区)は放送作家・倉本美津留氏をキュレーターに迎え、2026年10月1日より日本の現代アートを国内外へ発信する新プロジェクト「J-ART Project」を展開する。
本プロジェクトはホテル31階のギャラリールームを会場として、毎月1名の日本人アーティストによる〝月替わりプッシュアーティスト展〟を1年間にわたり開催していくものだ。入場は無料。
「J-ART」に込めた想い
日本には、独自の感性と確かな表現力を持ちながら、まだ世界に十分知られていない現代アーティストが数多く存在する。作品が生まれても、その背景にある物語や作家のまなざしまで含めて海外へ届ける機会は、決して多くhない。だからこそ、同社ではホテルという場所にできることがあると考えたという。
「J-ART」という名前には、日本の現代アートを一つの文化として力強く発信し、すでに花開いた才能だけでなく、これから世界へ羽ばたく才能の種にも光を届けたいという願いを込められている。
そして作品を壁に飾って終わるのではなく、作家の存在や制作の背景を伝え、鑑賞する人の関心を次の応援や交流へと繋いでいく。
同社では「パークホテル東京がその入口となり、アーティスト、旅人、ギャラリーなど多様な人々の接点を育てながら、日本のアート『J-ART』を海外へ届けていきます」とコメントしている。

縄文土器が怪人になった野焼き陶彫と、箱に日本画で情景を描いた作品。2026年11月プッシュアーティスト。

独創的なヒーロー世界を表現する代表作。2027年3月プッシュアーティスト。
月替わりで、ひとりの才能を深く紹介
J-ART Projectでは、毎月1名の日本人アーティストを「プッシュアーティスト」として選出。展示点数は各回5~10点を予定。絵画、立体などジャンルの枠にとらわれず、倉本美津留氏の独自の視点で、いま出会ってほしい表現と才能を紹介する。
月ごとに展示が入れ替わることで、訪れるたびに異なる作家、異なる世界観に出会える場を創出していく。
会場は、パークホテル東京31階のギャラリールーム。作品は宿泊ゲストに限らず、誰でも無料で鑑賞でき、購入も可能だ。旅の途中で偶然作品に出会う人、アートを目的に訪れる人、国内外のメディアやアート関係者など、多様な人々が同じ場所で作品を囲むことで、新たな対話やつながりが生まれることが期待される。

国内外で発表を重ねてきた代表的な油彩作品のひとつ。2026年10月プッシュアーティスト。

日常の風景にシュールな違和感を忍ばせる、坂本友由ならではの絵画作品。2026年12月プッシュアーティスト。

人物表現と縁起物のモチーフを通して、“幸福”へのまなざしを描く作品。2027年4月プッシュアーティスト

物体に宿る魂をテーマにした、山田勇魚を代表する立体作品。2027年1月プッシュアーティスト。
■キュレーター:倉本美津留氏(放送作家)
『ダウンタウンのごっつええ感じ』『M-1グランプリ』『たけしの万物創世紀』『情熱大陸』など数々の人気番組を手がけてきた放送作家。一方で、番組や展覧会を通じて「笑い」の視点から現代アートを読み解く活動にも長年取り組み、独自の審美眼で数々の才能を見出してきた。まだ広く知られていない〝これから〟のアーティストにいち早く光を当てる倉本氏のキュレーションにより、ジャンルの枠を超えた新鮮な視点で日本の現代アートを紹介する。
プッシュアーティストについて
現在確定している、初回から2027年4月までの参加アーティストを紹介する。
2026年10月
七戸 優 Yu Shichinohe
1959年2月生まれ。ゼネコンの設計部勤務を経て、イラストレーターとして活動を始め、次第にファインアートの道へ。銀座・青木画廊で作品を発表した後、東アジア市場を中心に展示を重ねてきた。近年は国内での発表に軸足を移して制作活動を続けている。
2026年11月
松山 賢 Ken Matsuyama
岩手県湯舟沢環状列石そばで育つ。横浜市三殿台遺跡近くに在住。京都で日本画を描き、大阪で土器、人形、彫刻をつくりはじめる。最近は、土器土偶が怪人になった油彩画を描き、それを見て粘土で作り、縄文時代のように野焼きした彫刻を発表。元になった土器土偶の復元模刻、漆塗土器、縄文集落復元図などを制作。
2026年12月
坂本 友由 Tomoyoshi Sakamoto
1985年栃木県生まれ。2008年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。主に可愛らしい少女をモチーフに、皮肉やブラックユーモアを含ませた表現で現代に生きる人間のリアルな心象を描く。現代の社会が抱える矛盾や残酷さ、悲喜劇などを、少女を媒体として概念的に表現する。
2027年1月
山田 勇魚 Isana Yamada
1988年埼玉県出身。東京芸術大学美術研究科デザイン専攻修了。物体に宿る魂をテーマに活動している美術作家。人工物を生命体に見立てた立体作品を制作。古道具を妖怪化させた付喪神シリーズ、沈没船が鯨の姿となり母港へと帰る帰港シリーズや流れ着く漂着物を渡鳥に見立てた漂流シリーズ、化石化させた人工物を古代生物に見立てるdigるシリーズなど様々なアプローチで物体に宿る魂を表現している。
2027年2月
内田 有 Yu Uchida
1979年東京都生まれ。東京藝術大学で鋳金とガラス造形を学び、英国University for the Creative Artsでも研鑽を積む。ガラスを主素材に、鋳造技法によるアイスキャンディーの造形を制作。白くまをキャラクター化した「cool it」シリーズでは、溶けゆく造形を通して環境問題へのまなざしとポップカルチャーの「かわいさ」を重ね合わせる。企業やブランドとのコラボレーション、国内外での展覧会にも多数参加。
2027年3月
安居 智博 Tomohiro Yasui
アーティスト・クリエイター。カミロボ作家。幼少の頃から作り続けている紙工作「カミロボ」や日用品ヒーロー・油絵・CG制作・衣装制作など様々な表現方法で活動。News Week誌「世界が尊敬する日本人100」選出。高校美術教科書作品掲載。著書に「100均グッズ改造ヒーロー大集合」(平凡社)と「動かして遊べるカミロボ 」(ソシム)がある。
2027年4月
大島 利佳 Rika Oshima
1995年埼玉県生まれ。2016年から人物画を描き始める。 2016年から人物画を描き始める。 人物の表情の豊かさ、面白さ、柔らかさに着目。 幸福を制作のテーマに、縁起物についてリサーチ、作品に取り入れている。
■展示概要
プロジェクト名/J-ART Project
キュレーター/倉本美津留(放送作家)
開催期間/2026年10月1日(木)スタート ※以降1年間、月替わりで開催
会場/パークホテル東京 31階 ギャラリールーム(東京都港区東新橋1-7-1 汐留メディアタワー)
内容/毎月1名の日本人アーティストを紹介する企画展。各回5〜10点の作品を展示し、多様な日本の現代アートを継続的に発信。
入場/宿泊ゲストに限らず自由に鑑賞できる
入場料/無料
販売/展示作品は購入可能
関連情報
https://www.shibaparkhotel.com/
構成/清水眞希




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