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AdobeがAdobe PremiereとAdobe After Effectsをアップデート、タイムライン上でコンテンツを生成・作成できるAI機能を搭載

2026.09.15

アドビは、2026年9月11日~14日にオランダ・アムステルダムで開催される放送・映像エンターテインメントに関する展示会IBC(International Broadcasting Convention)2026を前にAdobe Premiere、Adobe After Effects、Frame.ioの最新アップデートを発表した。

本稿では同社リリースをベースに、その概要をお伝えする。

Adobe Premiereの主なアップデート

■生成メディアツール(製品版)

タイムライン上で直接動画や効果音を生成できるため、アプリ間を行き来することなく、シーンに必要なコンテンツを思いどおりに作成。編集者は制作全体を通じて完全なクリエイティブコントロールを維持することができる。

この新しいツールは、「生成メディア」を選択して、生成結果を配置したい場所を指定するだけの直感的な操作で、すぐに使い始めることができる。必要なものを文章で説明することで、Adobe Premiereがコンテキストを理解した、完全に編集可能なオーディオおよびビデオクリップを生成する。生成されたクリップは、プロジェクトを離れることなく、微調整やバリエーション展開を行なうことが可能だ。

また、Adobe Fireflyをはじめ、Google Veo、Kling、Runway、Lumaなどのパートナーモデルから、クリエイティブのニーズに最適なモデルを選択できる。

タスクバーのツールには以下が含まれる。

<ビデオを生成>
編集者は、プロジェクト内から取得した参照フレームをサンプリングして、タイムライン上の不足部分を補う動画を生成できる。周囲の編集内容のビジュアルコンテキストに合わせた映像を作成できるため、シーン全体の一貫性を保ちながら、より効率的に編集作業の進行が可能になった。

<サウンドエフェクトを生成>
アドビの商用利用可能なオーディオモデルを採用しており、編集者はタイムライン上で直接効果音を生成できるほか、自分の声を使ってリズム、タイミング、強さを指定することも可能だ。

<サウンドスケープを生成(ベータ版)>
編集者は最大15秒間の動画を分析し、編集内容のコンテキストに基づいたオーディオを自動生成することができる。生成されるオーディオには、環境音やサウンドエフェクトのレイヤーが含まれ、編集に合わせてカスタマイズやタイミング調整が行なわれる。

「サウンドスケープを生成」は、編集者がオーディオ制作を始めるための出発点として設計されており、そこからさらに発展させ、細部を調整できる音の基礎部分をすばやく作成できる。

<音楽を生成(ベータ版)>
編集者は、複数のバリエーションから選択できるオリジナルの音楽を作成できる。テンポやループ設定のコントロールも備えており、プロジェクトのニーズに合わせてカスタマイズが可能だ。生成された音楽は、あらゆる種類のメディアにおいて同期権(映像と組み合わせた利用)を気にせず、安全な商用利用が可能だ。

■AIオーディオツール(ベータ版)

ノイズの多い録音や、失敗したテイク、または重なり合った台詞は、編集効率を低下させる。パブリックベータ版として提供される新しいAIオーディオツールは、オーディオ素材のクリーンアップ、分離、調整を、これまで以上にすばやく簡単に行なえるようサポートしていく。

新しいオーディオツールには以下が含まれる。

<オーディオを強化>
「スピーチを強調」を基盤とし、次世代のノイズリダクション機能を備えており、セリフ、音楽、環境音、効果音を個別に制御できるため、各レイヤーを独立して調整したり、ダイアログのみを完全にミュートにすることができる。

オーディオを強調を使えば、音源を分離してノイズの多いセリフをクリーンアップしたり、リバーブを追加・軽減したり、使用ライセンスがない音楽などをまるごと削除したりすることができ、ミックスのあらゆるレイヤーの精密な制御が実現する。

<クロストークを分離>
重なり合った2人の会話を自動的に独立したトラックに分割するため、再録音することなく各声を個別にミキシングや編集できる。

<自動ダッキング>
手動でキーフレームを設定することなく、自動でセリフや、音楽、他の要素のバランスをキープする。

<速度変更アルゴリズム>
元のピッチや音色を維持しながら、より広い範囲で自然な音の長さ変更を実現。日常的なワークフローを高速化する。

■カラーモードの新機能(ベータ)

「カラーモード」は、編集者のために特別に設計された、これまでにない新しいカラーグレーディング体験だ。制作ワークフロー全体を自身で管理する機会が増える中、「カラーモード」は、プロフェッショナル向けのカラー調整ツールを編集作業に直接組み込んだ。

新しい「スタイルモジュール」には、「ビネット」や「ミッドトーン」などが追加され、映画のような自然で本格的な表現を実現。また、新しい「自動カラー補正」ツールでは、クリップ、カスタムグループ、またはシーケンス全体の色温度や露出をワンクリックで補正できる。

すばやい調整を行う場合でも、最終的なカラーグレーディングを仕上げる場合でも、「カラーモード」は映像そのものを中心に据えながら、プロジェクト全体の色の流れをより細かくコントロールできる環境を提供していく。

Adobe After Effectsの主なアップデート

■Adobe After EffectsにAIアシスタント(パブリックベータ版)が登場

Adobe After Effectsにおいて、AIアシスタントがパブリックベータ版として利用可能になった。AIアシスタントは、初心者ユーザーにとってより直感的にアプリケーションを使い始めるための入り口を提供すると同時に、経験豊富なモーションデザイナーがより迅速に作業できるよう、クリエイティブフローを中断しがちな、煩雑で技術的な、複数ステップにわたる作業を支援する。

Adobe After Effectsに標準搭載されたAIアシスタントは、複数の工程からなるワークフローをバックグラウンドでサポートし、クリエイターが表現そのものに集中できる環境を提供する。

ただし、どの作業をAIに委ね、どこを磨き上げるか、そして自身の感性や専門性、判断をどのように反映するかは、常にクリエイターが主導権を持って決定できる。

また、Adobe After EffectsのAIアシスタントは、現在開いているコンポジションだけでなく、プロジェクト全体を対象に機能する。

自然な言葉で実行したい内容を指示するだけで、数千ものレイヤーを含む大規模なプロジェクトの整理、技術的な問題の修正や解決、コードを記述することなくエクスプレッションのような高度なモーションエフェクトの作成をサポートしていく。

コンポジションやフッテージの確認など、クリエイターの指示に基づく作業の実行をAIアシスタントに依頼することも可能で、これにより、通常は数時間かかる作業を数分で完了できるようになるはずだ。

Frame.ioの主なアップデート

■Frame.io Driveが全てのプランで使用可能に

共有された Frame.io のストレージをローカルにマウントすることで、ダウンロードや同期を行なうことなく、ローカル保存と同等のパフォーマンスで、高品位なメディアファイルを即座に開いての作業が可能になった。

<日本語対応>
日本のユーザーからの要望が多かった日本語表示が可能になった。

関連情報
https://blog.adobe.com/jp/publish/2026/09/09/cc-generate-create-directly-in-your-timeline-with-new-ai-powered-innovations-in-premiere-after-effects

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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