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最大12万円も値上げした「iPhone 18 Pro/18 Pro Max」に価格相応の性能と進化はあるのか?

2026.09.15

折りたたみモデル「iPhone Duo」の性能、価格に注目が集まるアップルの新製品だが、Proシリーズも引き続き無視はできない存在だ。iPhoneシリーズでは唯一の望遠カメラ、最長となるバッテリー駆動時間などを有することからも、折りたたみのような特殊ギミックではなく、万人に向けたハイエンドモデルとして君臨する。

そんなProシリーズの最新モデル「iPhone 18 Pro/18 Pro Max」は、前モデルの発売時点での価格と比べると、最低4万円、最大12万円もの値上げが行われている。アップルは一度、日本での販売価格を改定し、iPhone 17シリーズの値上げを行なっているが、改定後の価格と比べても、最低2万5000円の値上げとなった。

重要なのは、値上げされた新モデルに、値上げに見合う価値を見出せるか否かだろう。ここでは、iPhone 18 Pro/18 Pro Maxの進化ポイントを中心に、特徴をまとめていく。

メインカメラに可変絞りを採用

最もわかりやすい進化点が、メインカメラに搭載される可変絞りだろう。iPhone 18 Pro/18 Pro Maxのカメラは、「48MP Pro Fusionカメラシステム」と銘打たれており、スペック上は前モデルからほぼ変わっていない。

可変絞りは、6枚のレーザー切断ブレードと新開発のローター機構を採用し、絞り値をF1.48、F1.8、F2.8、F4.0の4段階で調整可能。iPhone 17 ProはF1.78で固定されていたのに対し、最広開時のF1.48では光の取り込み量が大幅に増え、暗所やナイトモードでの撮影性能が飛躍的に向上しているとされる。標準状態ではバランスの取れたF1.8に設定される。

可変絞りを活かすべく、カメラアプリには「プロレベルのコントロール」設定が追加されており、シャッタースピードやホワイトバランス、露出などが手動で調節できる。

写真の色味が変更できる、フィルター的機能である「フォトグラフスタイル」は3世代目にアップグレード。テクスチャー等のカスタマイズができるようになっている。

動く被写体にフォーカスを当て続ける「スマートフォーカストラッキング」も新たに追加された機能。オンデバイスAIによって被写体を追尾し続けるため、被写体が離れたり、画面から一度外れても、ピントを合わせ続けられる。

近年話題になる、AIによる写真補正の是非にもメスが入れられており、写真の真正性を担保する仕組みとなる「Appleリファレンス画像」も追加される。メインカメラでの撮影時、写真のデータにピクセル単位の安全な署名を付与し、プライベートクラウドコンピューティングが署名入りデータを改ざんできない画像に変換する。

2nmプロセスで設計された「A20 Pro」と次世代冷却システムを採用

プロセッサには、最新の2nmプロセス技術で製造された「A20 Pro」チップを採用。コアCPU、7コアGPU、デュアル16コアNeural Engineで構成され、A19 Proと比較してメモリ帯域幅が50%拡大し、GPUは最大40%高速化、Neural EngineによるAI処理性能は2倍に向上している。

A20 Proには、MacやiPadに採用される、Mシリーズチップを着想源としたカスタムパッケージングが採用されており、シリコンダイとメモリを並列配置することで、排熱経路からメモリを逃し、シリコンを直接ベイパーチャンバーへ接続する構造を実現したという。

ベイパーチャンバーは、iPhone 17 Proと比較して表面積が3倍に拡大し、高熱伝導率のグラファイトや「ナノ双晶銅素材」を組み合わせることでディスプレイ側へ効率的に放熱する仕組みとなる。これら熱管理技術の刷新により、高負荷な作業時におけるパフォーマンスの持続性が前モデルから40%向上している。

排熱効率の向上と省電力化の相乗効果によって、バッテリー駆動時間も伸びている。動画再生時間は、iPhone 18 Proで最大36時間となり、17 Proの最大33時間から3時間延長された。一方のiPhone 18 Pro Maxでは、最大45時間に達し、17 Pro Maxの最大39時間から6時間の延長を達成している。

有線による急速充電も強化され、60W以上のアダプターと対応するUSB-Cケーブルを組み合わせることで、約15分で最大50%まで充電可能となった。35W以上のアダプターとMagSafe充電器を組み合わせたワイヤレス充電においても、約30分で最大50%の充電ができる。

本体質量は増加、Dynamic Islandは小型化

外観デザインの基本寸法はiPhone 17 Proシリーズとほぼ同等であるが、内部構造の変化により本体重量が増加。iPhone 18 Proは211gとなり、前モデルより5g重くなっている。iPhone 18 Pro Maxは249gで、前モデルより16gも増した。

ディスプレイ上部のDynamic Islandは通常時の表示領域が従来よりやや小さくなり、画面の有効表示範囲が拡大している。機能面では、同時に表示できるライブアクティビティが従来の2つから最大3つへと拡張され、複数のリアルタイム情報を一目で把握できるようになる。

他メーカーと同様に部材高騰の影響を大きく受けるiPhone 18 Pro/18 Pro Max

冒頭で触れた通り、iPhone 18 Pro/18 Pro Maxは、前モデルから大きく値上げされたモデルとなった。一方、スペック的なアップデートがふんだんに用意されているわけではなく、注目は可変絞りと、A20 Proの処理能力、アップデートされた排熱性能といったところだろう。

処理能力、排熱性能については実機を使用し、あらためてご紹介したいところだが、「値上げ幅に対する価値」と考えると、やや厳しさも感じる。これはアップルの怠慢というわけではなく、他メーカーと同様に、アップルも部材高騰といった厳しい状況に置かれていることを表している。

可変絞りを活用し、写真、動画で行える表現の幅を広げたい人や、ヘビーにゲームを行うため、最先端の処理能力を求めるという人であれば、迷わず最新モデルをおすすめする。一方で、そこまでのハイスペックを求めていないという場合は、今回はパスされた標準モデルの登場を待つのも、1つの手となるだろう。

取材・文/佐藤文彦

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