2026年のシルバーウィークは、11年ぶりの5連休が実現する。有給休暇を使えば、何と最大9連休だ。
これを利用しない手はないではないか!!
人間には「思いつき」という能力が備わっている。1秒前まで全く思い浮かべていなかったことを発案し、しかもそれを実行に移してしまう能力だ。そうした思いつきは、時として嫌われる。だが、人類史とはつまるところ人々の思いつきの積み重ねで構築された代物ではないか?
というわけで、シルバーウィークに合わせた「思いつき海外旅行」を計画してみよう!
出発日前日でも航空券が買える時代
筆者が初めて海外旅行をしたのは2007年3月。この時分、まだ「紙の航空券」というものがあった。
それから間もなく、航空券は完全にeチケットになった。プリントアウトしたeチケット情報をチェックインカウンターのスタッフに見せればいいということになり、さらにスマートフォンなるものが登場してからは紙出力すら必要なくなった。当然ながら、航空券の発行も大幅に迅速化され、システムの完全オンライン移行によりチケット価格の調整も瞬時に実施されるようになった。
旅行者から見れば、航空券が買いやすくなったということだ。
となると、ある日突然「海外旅行に行こう!」と思い立ったとしてもそれをすぐに実行できるわけで、あとは可処分所得の問題になってくる。通常、航空券は購入日と出発日が近ければ近いほど高くなってしまう……のだが、実のところ最近では必ずしもそうではなくなっている。仮に出発日が翌日だったとして、調べてみたら意外なほど低価格で売られていたということがよくあるのだ。
東京ーバンコク往復で10万円台!?
ただし、大型連休中の航空券となるとそういうわけにもいかない。
この記事を執筆しているのは2026年9月7日だが、旅行検索サイトTrip.comで東京(羽田or成田)ーバンコク(スワンナプームorドンムアン)のチケットを探してみると、翌8日からシルバーウィーク前日の18日までの往復便で最安5万円台だそうだ。これはオフシーズンの価格とほぼ同水準ではないか。
ところが、シルバーウィークに突入した19日(土曜日)出発の便はグンと価格が上がる。シルバーウィーク中の旅行を計画しているとしたら、最低でも10万円以上の出費は受け入れなければならない。
この価格水準は、預入荷物が基本料金に入っていないLCCも同様である点に注意が必要だ。LCCとは料金変動制を前提にしているビジネスモデルのため、旅行業界の繫忙期に入ると上の画像のように恐ろしく高額になってしまうのだ。タイへ行くのに往復10万円以上は……と躊躇してしまうのは、筆者だけでないだろう。
出発日をずらしてみると…
が、そこは「一工夫」の世界でもある。航空券選びとは、とにかく頭脳を使ってより良い組み合わせを自らの判断力で選び出すゲームに他ならない。
試しに、シルバーウィーク初日の19日ではなく、21日(月曜日)出発としてみよう。すると、価格がぐっと安くなる。シルバーウィーク最終日の27日(日曜日)に帰国するとしたら、最安価格は7万円台だ。
このような具合に、日付をずらせば料金も変わってくるのが21世紀の航空券の世界である。
その上で気をつけたいのが、前述したように検索最安値とは大抵の場合LCCの航空券であり、そこに預入荷物は含まれていないという点。ただし、このあたりは4泊か5泊程度の滞在であれば大荷物にはなりづらく、故に預入荷物も不必要になるのではという推測を立てることもできる。
これが東南アジアよりもさらに日本から近い韓国、台湾、中国なら尚更で、小ぶりのキャリーケースとバックパックがあればそれで間に合ってしまうはずだ。こうした具合に考えを巡らせれば、シルバーウィークを利用した思いつき海外旅行も決して敷居の高いものではないだろう。
日本人だけのバカンスシーズン
さて、シルバーウィークを利用した海外旅行の「利点」というものをさらに深堀りしていきたい。
北半球に位置する大抵の経済先進国にとって、9月は「働き始めの月」。学生にとってはBack to Schoolの季節で、またこの時期が新入学シーズンでもある。
9月がBack to Schoolの季節であるという点は日本も同様だが、にもかかわらず日本にはシルバーウィークというものが存在する! これは即ち、他国のバカンスシーズンと被らず、8月よりもだいぶ安い料金でホテルを予約・利用できるという意味も含まれている。
そうした原理が分かっている人であれば、今年の夏休みは海外旅行には行かず、9月のシルバーウィークまでその楽しみを取っておく――という選択肢を取っているのではないか?
以上の理由から、2026年のシルバーウィークは海外旅行をするにはいろいろな意味で「ちょうど良い」のだ。日本人は以前と比較して海外旅行に行かなくなった(行けなくなった)とも言われているが、超円安の時代においても工夫と発想次第でそれぞれにピッタリな丈の海外旅行を計画できる余地があることはここに強調しておきたい。
参考
Trip.com
文/澤田真一
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