頻発する自然災害。それに備えるために、飲料水や食料の備蓄、非常持ち出し袋の準備などしていることだろう。しかし、意外と盲点なのが“トイレ”。水道が止まればトイレは流せない。それに水は出ても、下水道管の破損も考えられる。すると逆流などを起こすことがある。実際、災害時にトイレが使えないことを不安に思っている人も多いという調査結果も出ている。
街中でトイレを探せるトイレサーチに“災害用仮設トイレ”を探せる機能を搭載
事実、令和8年熊本地震の直後に、八代市に移住した友人に安否確認の連絡をしたところ、「家も体も大丈夫だけど、水が来ていないのでトイレが使えないのが一番困る」との返事が来た。
こういった災害時には、災害用仮設トイレが設置されるが、どこにトイレがあるかわからないといった不安もある。
そこでトイレ検索アプリ『TOILET SEARCH』を運営する株式会社TOILET SEARCHは、2026年8月4日から、インプルーブエナジー株式会社などと連携して感染予防型仮設トイレの設置を開始した。
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課題は仮設トイレを設置するだけでは不十分だということ
「令和8年熊本地震の支援を経験して感じたことは、設置するだけでは不十分だということです。必要としている方へ、どこのあるのかをわかりやすく届けることです」とTOILET SEARCHの担当者。
そこで『TOILET SEARCH』アプリは、9月1日からは災害用仮設トイレを『緑のピン』で探せる機能を搭載。アプリを開くと現在位置周辺の災害用仮設トイレを確認でき、緑のピンを選択すると場所や設備などの登録されている情報が確認できるようになっている。
■新機能でできること
・現在地周辺の再概要仮設トイレを探す
・通常のトイレと災害用仮設トイレを見分ける
・設置場所や登録された情報を確認する
・地図を見ながら仮設トイレまで移動する
ただ、全国すべての仮設トイレが表示されるものではないので、設置場所や利用状況などが現地の案内や自治体が発信する最新情報なども確認したほうがいいだろう。
併せて確認しておきたい『防災公園』の場所
各自治体では、災害に備えて地域ごとに避難場所が決められている。
その中には『防災公園』と呼ばれる場所があり、平時はマンホールでフタがされているが、災害時には外して便器を取り付け、テントで覆って使用する「マンホール型災害用トイレ」が設置される。
自治体のHPや配布される小冊子などで確認しておくと安心だ。
写真は一例。便座の先は直接下水道管につながっているので、断水でも使用できる。
自己防衛手段も備えておきたい
自宅に大きな被害がなければ、“在宅避難”というのが最近の考え方。それでトイレ問題が起こるのだが、災害用仮設トイレや防災公園に行くことなく済ませる手段『非常用簡易トイレ』を確保しておくと安心だ。
非常用簡易トイレは、1人1日あたり5回を目安に、最低3日分、できれば7日分の備蓄が推奨されている。
例えば筆者が自宅に準備しているのが、『YAMAZEN 緊急用簡易トイレ15回分4990円(4箱)』。保管スペースも取らず、洋式便座に袋を取り付けるだけで使用できる。排泄物全体に凝固剤をかけて固まらせるので臭いも防げるようになっている。使用後は、袋の口をしっかり結んで、自治体のルールに従って廃棄するようにしたい。
災害時は飲料水や食料の確保と同じくらい、衛生状態の悪化を招いてしまう「トイレ問題」も重要だ。
日頃から住んでいる自治体のホームページや防災サイトをチェックして、どんな場所にトイレが設置されるか、備蓄されている非常用簡易トイレなどの配布場所を確認しておくようにしよう。
文/松尾直俊
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