この記事を執筆しているのは2026年9月1日。まだまだ暑い日が続きそうだ。
屋外にいても室内にいても温度が高いとしたら、心配なのはモバイル機器。スマホはコンピューターの延長線上のものであり、コンピューターは過度な発熱に弱い代物。となると、スマホを冷却するためのグッズがどうしても必要になってくる。
というわけで、筆者はそんなものを求めていろいろと探してみた。目についたのは、エレコムの『モバピタッCool スマホ冷却パッド』である。これを試してみよう! というのがこの記事の主旨だ。
28℃以下で凍結する素材を使用
スマホに過度な熱がかかると、どうなってしまうのか?
低温火傷を起こしそうなほど熱くなったとしても、スマホが発火するというわけではない。そうなる遥か以前に制御が働き、プロセッサーの性能が低下するようにできているのだ。しかし、そうなると当然ながらスマホに顕著なスペックダウンが現れる。具体的には、操作がカクカクになる現象が出てくる。
このあたりは高性能プロセッサーを搭載しているゲーミングスマホでよく見られることだが、熱によるスペックダウンを遅らせるための外付けファンというのも販売されている。ただ、今回入手した『モバピタッCool スマホ冷却パッド』はそれよりも遥かに手軽な製品だ。
ゲームや動画視聴、撮影、急速充電時に発生しやすい発熱による、スマートフォンの動作不良を防ぎます。28℃以下で自然凍結するPCM素材を採用しているので、溶けてしまっても冷やして再び凍結すると冷却機能が復活し、繰り返し使用できます。
(モバピタッCool スマホ冷却パッド エレコム)

エレコムの公式サイトにはそのような説明があるが、言い換えるとこれは外出時に活用できるようなものではないということだ。30℃を超える屋外では、使用前にPCM素材が溶けてしまう。これが凍結している状態でないと用を成さない。また、『モバピタッCool スマホ冷却パッド』をスマホ背面に貼るにはスマホカバーを取り外す必要がある。
早速ながらネガティブな批評を書いてしまったが、これを室内専用製品と割り切れば使用場面はぐっと広がる。
高価格帯のスマホほど「発熱問題」を避けられない?
スマホでの動画視聴は、今や珍しいライフスタイルではなくなった。十数秒のショート動画から2時間の映画まで、我々はあらゆる動画をスマホで視聴している。
この際に、『モバピタッCool スマホ冷却パッド』を大いに活用することができる。スマホカバーを取り外さなければならないという利用上の欠点は、机の上でどっしり構えるのが前提ということにしておけば、あまり苦にならないはずだ。そもそも、歩きスマホは褒められた行為ではない。
スマホの機種にもよるが、高価格帯のスマホほど『モバピタッCool スマホ冷却パッド』の出番が多いのではと筆者は考えている。理由は、ハイスペック機種に使われているプロセッサーは消費電力が大きく、それ故に発熱しやすいからだ。中にはカタログスペックは最高峰に位置しているが、激しい発熱のために短時間しかベストパフォーマンスを維持できないプロセッサーも存在する。そのような製品は、日本では「漢(おとこ)のプロセッサー」などと呼ばれていたりもする。
筆者がこの『モバピタッCool スマホ冷却パッド』について好感を持った点は、繰り返し使えるという部分。保管時にこれを貼り付けるための台紙が用意され、普段は机の引き出しかバッグの中にでも入れておくことができる。税込3,355円もするのだから、これが使い捨てだとしたらかなり困るのだが、ともかく周辺環境が28℃以下であればいつでも気兼ねなくスマホの背面に貼ることができるのだ。
スマホを酷使する現代人
我々現代人は、スマホを文字通り酷使している。
上述のように動画視聴をスマホでしたかと思えば、音楽を流すためにスマホを使ったりもする。それをしながら長時間のブラウジングも平気で実施する。さらに、最近ではAIアシスタントなるものも登場した。スマホの仕事は増える一方だ。
そのような中、「スマホの負担を軽減するガジェット」というものはあまり注目されていないようにも思える。
スマホの使い方は人それぞれで、「これが正しいスマホの使い方だ!」と言い切ることはできない。が、どのような使い道であれ「スマホが発熱する」というのは避けられない現象だ。スマホに様々な役割が与えられている今こそ、スマホの発熱問題を本気で考慮するような声が出てきてもいいはずなのだが……。
どちらにせよ、『モバピタッCool スマホ冷却パッド』は部屋のどこかに転がしておいても損はない製品だと筆者は確信している。
なお、筆者は知らなかったのだが、『モバピタッCool スマホ冷却パッド』は元々評判の良い製品だったようで、他のメディアを見ても好意的な記事が複数配信されている。それだけスマホの発熱問題に頭を抱えている人がいるということでもあるが、どのみちこうした方向性の製品は、今後も需要は増えることはあれど減ることはないはずだ。
文/澤田真一
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