イギリスの市民階級制度は大きく分けて3階層、「上流階級」「中産階級」「労働者階級」とされているが、実際にはさらに細かい。上からアッパー、アッパーミドル、ミドル、ロウアーミドル、ワーキングというように、所得額毎にいろいろな名称が存在する。
スマートフォンの世界もそうなりかけている。それまで「ハイエンドクラス」「ミドルレンジクラス」「ローエンドクラス」と3区分されていたものが、ここに来てさらに細分化されているようにも思える。これは価格で言えばミドルレンジのまさにど真ん中だが、スペックを見ればミドルレンジを少しだけ跳び抜けているのではないか……というような機種が登場しているのだ。
今回は、OPPO Reno 15 Aという機種を試してみたい。
三眼レンズのミドルレンジ
最新のハイエンド機種にある程度追随するスペック・機能を有しつつも、全体的には「それなり」のパフォーマンスを発揮できればそれでいい。そのような要求こそが、メーカーにとっては一番難しいかもしれない。
たとえば、カメラ。今やスマホカメラは広角・超広角・望遠もしくはマクロの三眼が当たり前になった。筆者の愛機はiPhone 16eだが、これは2倍の高額望遠機能があるとはいえ単眼カメラである。正直、物足りない。
筆者は専業ライターで、人一倍肥え太った体を維持するにはこの商売しかない。ガジェットレビューの際は、撮影も自分で行う。一眼レフカメラはあるが、それよりもスマホのカメラを使ったほうが早い場合が多い。したがって、スマホのカメラ性能は余裕があるに越したことはない。
ここで、OPPO Reno 15 Aの性能諸元を見ていこう。
重量:約202g(オーロラブルー)/約195g(トワイライトネイビー/アフターグロウピンク)
サイズ:約75×158×8.3mm(オーロラブルー)/約75×158×8.1mm(トワイライトネイビー/アフターグロウピンク)
電池容量:7,000mAh
OS:ColorOS 16
メモリ+ストレージ:8GB+128GB(オーロラブルー/トワイライトネイビー)/12GB+256GB(オーロラブルー/アフターグロウピンク)
外部メモリ:microSDXC 最大1TB
ディスプレイサイズ:約6.6インチ/フルHD+ (2,372×1,080)
アウトカメラ:[広角] 約5,000万画素/[超広角] 約800万画素/[マクロ] 約200万画素
インカメラ:約5,000万画素
プロセッサー:Snapdragon 6 Gen 1
Bluetooth:Ver. 5.1
このスペックで、価格はAmazonでは5万6,799円から(2026年9月2日現在)。なお、プロセッサーは前モデルOPPO Reno 13 Aから変わっていない。
タブレット並のバッテリー容量
ただし、インカメラの性能が約3200万画素から約5000万画素になっているのと、バッテリー容量が5,800mAhから7,000mAhに増えているという進化も見受けられる。特に、バッテリー容量は8インチ超のタブレット並である点に注目するべきだ。
「長く使う」というのが、OPPO Reno 15 A――というより、OPPOのミドルレンジクラスのテーマとも言える。そして、冒頭にも書いた通りこの製品は単純に「ミドルレンジクラス」と言い切るにはあまりに惜しい。NFC決済にも対応し、オンライン環境下であればその場で写真のAI加工機能も活用できる。
以下、OPPO Reno 15Aを手に筆者の地元静岡市を撮影してみたので、その一部始終を実際の写真付きで執筆したい。
得意なのは「近距離~超近距離撮影」
OPPO Reno 15 Aのアウトカメラは、上述したように広角・超広角・マクロの3眼。この構成の場合、得意な場面は必然的に「近距離~超近距離撮影」ということになる。
静岡市中心部は割とコンパクトな市街地なので、ここを数倍の望遠で撮影する機会は多くないかもしれない。一方で、小さいながらも特徴的なモニュメントが点々とあるので、広角・超広角レンズの活躍の場はたくさん存在する。
対象物との距離が極めて近い場合も、ピントが迷わずピシッとフォーカスを合わせてくれる迅速性は大したもの。また、その場で写真を加工する時は「AIエディター」を含む様々な機能を即座に利用できるようなUIになっている。このAIエディターはオンライン環境下にいなければ使えないが、今日び災害でも発生しない限り長い時間オフラインの世界で過ごすことなど稀だろう。静岡市の山間部でも、今や回線が整備されている。
筆者は製品画像でもポートレートでも遠景写真でも、露出を多くして撮影する人間である。つまり、画面は明るいほうがいいと考えているのだ。が、どんなスマホでも撮って出しでは筆者の想定よりも暗くなるのが普通。故に、後からPCのPhotoshopで加工することが多い。
OPPO Reno 15Aを最初から使っていれば、そうした手間も省けそうだ。
ただ、この機種はズーム撮影には不向きという点も書いておかなければならない。OPPO Reno 15 Aに光学ズーム機能はなく、あるのは10倍のデジタルズーム。この方式の望遠は、どうしても画像に粗が出てしまう。要するに、それをAIエディターで補ってくれ……ということだろう。
OPPO Reno 15 Aはメイン機としての活躍も見込めるが、iPhoneユーザーにとってもあらゆる状況で活用できる頼れるサブ機になるはずだ。
文/澤田真一
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