多くの人を悩ませるSNSやメールによるサイバー攻撃だが、セキュリティソフト「ノートン」ブランドを展開するグローバル企業のGenは、2026年第1四半期に日本では政府機関になりすました偽サイトを悪用したフィッシング攻撃が急増したことを発表した。政府機関に対する信頼につけ込み、クリックを誘導した上で対応を急がせるなど手口も巧妙化しているという。
スマホ狙いが拡大してフィッシング攻撃が身近な脅威に
Genによれば攻撃者は、国税庁や年金関連機関、自治体などを装った本物そっくりのWebサイトへ利用者を誘導して、マイナンバーや銀行口座情報などの入力を求めたり、架空の未納料金の支払いを要求する手口が確認されているという。さらに偽サイトでは、税金や手数料などの名目でコンビニ決済による支払いを要求するケースも確認されており、政府機関に対する信頼や「早急な対応が必要」という心理を悪用するなど、対象を巧みに誘導する点が特徴になっている。
日常的に心掛けたい個人情報を守る5か条
2026年第1四半期にGenは、政府機関を装う攻撃を1418件ブロックしているが、確認されている政府機関を装う攻撃の76%は『iPhone』ユーザーを標的にしていたという。前四半期比と比較して991%も増加しており、その脅威は非常に身近な状態になっている。行政サービスや税金・年などの手続きをスマートフォンで行う機会が増えて利便性は高まっているが、攻撃する側もモバイル環境を狙ったフィッシング攻撃を強化している。SMSやメールなどで偽サイトへ誘導するケースでは、スマートフォンではURL全体が表示されにくく、偽サイトを見分けることが難しいこともある。行政機関を名乗るSMSやメールを受け取った場合は、記載されたリンクからアクセスせずに公式サイトや公式アプリからアクセスするように心がけることが重要だ。なおGenは、不審なSMSやメールを受け取った時は、慌てて対応せずに次の5つを確認するように推奨している。
・SMSやメールに記載されたリンクから行政機関のサイトへアクセスしない。
・国税庁や自治体などのサービスは公式サイトや公式アプリからアクセスする。
・URLやドメイン名を確認して公式サイトであることを確認する。
・マイナンバーや銀行口座情報などの入力を求められた場合は、一度立ち止まって内容を確認する。
・セキュリティソフトを導入して不審なWebサイトへのアクセスを未然に防ぐ。
セキュリティソフトには、詐欺サイトやウイルスなどの脅威を検知・防御する機能、パスワードを安全に管理するパスワードマネージャー、通信を暗号化するVPNなどを搭載しているものもある。巧妙化するサイバー攻撃への対策は、個人情報の保護や被害発生後のサポートまで対応しているセキュリティサービスなどの導入を検討したほうがいいかもしれない。
構成/KUMU




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