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乗ればわかるアルファのDNA!都会派SUV「トナーレ ヴェローチェ」の実力検証

2026.09.05

アルファロメオのSUVシリーズは、アッパーミドルの「ステルヴィオ」、ミドルクラスの「トナーレ」、コンパクトな「ジュニア」が用意されている。ミドルサイズの「トナーレ」は2023年に新型車として登場、イタリアンデザインの美意識とモダンな機能性を融合させたアルファロメオの変革を象徴するモデルだ。デビューから3年目を迎え、フロントマスクや走行性能を向上させたマイナーチェンジを実施。さっそくその変化を体感してみた。

アルファロメオ「トナーレ イブリダ ヴェローチェ」体感レビュー

外観で目につくのは、フロントグリルの変化。アルファロメオの伝統があるスクデット(盾形グリル)は横バーを採用。これは1950年代からアルファロメオの各モデルに採用されてきたおなじみのデザイン。アルフィスタにとっては懐かしいデザインだ。しかも、今度のモデルは3連のデイタイムライトや小さな開口部を設け、吸気や空力性能の向上にも役立っている。ボディサイズも全長は10mm短くし、前後トレッドは4mmずつ拡大したことで、微妙だがデザインと取り回しも向上している。

パワーユニットは、直4、1.5Lのガソリンターボと、48V、15.5kwhの電動モーターを組み合わせたイブリダシステムを搭載する。車名にもなっている「イブリダ」とはイタリア語でハイブリッドを表す言葉だ。1.5Lのエンジンは160ps、240Nm、モーターは20ps、55Nmだが、システム上の最高出力は175psと表示されている。

今回のマイナーチェンジで、エンジン制御を見直したことで加速性能やレスポンスが改善された。さらにエンジンとモーターの制御バランスの最適化と可変バルブのタイミング調整やシフトタイミングの制御も行われた。その結果、0→100km/h加速もわずかに向上した。モーターとエンジンの作動だが、タイミングはクルマが判断するが、多くの場面でモーターが作動しているのは、エンジン回転計の針の動きを見ているとわかる。

エンジンは2500回転を超えるとトルクが盛り上がり、4000回転あたりから音が大きくなり、6200回転まで上昇する。高回転域での小気味よいレスポンスは、4気筒アルファロメオらしいスポーティさだ。ちなみに、エンジン走行では、7速ATでの100km/h巡行は7速2100回転、6速2500回転だった。

センターコンソールの7速ATシフト用ダイヤルはR/N/Dが走行モード、Pはダイヤルを押しこみシフトする。さらにセンターパネルにはd/n/aのドライブモードセレクターダイヤルがある。dはDYNAMIC。エンジンとモーターを組み合わせスポーティな運動性能が楽しめるモード。NはNATURALで、毎日の使用に最適なモード。AはADVANCED EFICIENCYで、省燃費性能に特化したモードとなっている。

スタートはnモード。モーターで発進し、少し走るとエンジンがかかる。エンジンは2500回転あたりからトルクが盛り上がりはじめる。Dレンジ、7速、60km/hは1200回転あたりで直4エンジンはユルユルと回っている。このような市街地走行でも、エンジン回転計を見ていると、0回転を示すことがある。つまり、エンジン停止、モーター(電池)のみのEV走行をしていることになる。この時間が意外と長いのだ。

しかし、EV走行での電池の制御や、走行中に充電モードにすることはできない。すべてクルマ任せなのがアルファのEVの特徴でもある。ハンドリングは直進時には重めの操舵力だが、切りこむと軽めになる。しかも直進に戻す力は強かった。基本的に直進性の強いFF車の走りと言える。dモードでも直進時のハンドルは重めで安定感がある。

ハンドルを切りこんだときの戻しは抵抗があり、それをおさえこみながらの走りはスポーツ。EVになってもアルファロメオらしいスポーティなハンドリングは変わっていない。アルフィスタが乗れば、すぐにそこに気がつく性格付けは、本当に上手だ。乗り心地はdモードでは硬く、上下動もキツめ。スポーツ走行用だ。長いパドルレバーを操作すると、マニュアルモードになる。7速での100km/h走行は2100回転、6速2500回転、0→100km/hも9秒台なので、スポーツセダンと呼ぶには、やや大人しすぎる感じもする。アルファ自体もトナーレをスポーツモデルとは位置付けていない。あくまでもファミリーSUVなのだ。

グレードはsprint(スプリント)とveloce(ベローチェ)の2グレード。今回はヴェローチェだったが、こちらはタイヤ/ホイールも235/40Z20と、20インチホイールと40タイヤを組み合わせていた。スプリントは18インチホイールに235/50R18サイズを組み合わせている。おそらく50タイヤと18インチホイールのほうが、乗り心地もマイルドになり、ファミリーカーらしい性格だろう。希望小売価格はsprintが599万円、veloceが653万円と発表されている。

■関連情報
https://www.alfaromeo-jp.com/models/tonale-ibrida

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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