サイバーセキュリティ企業のNordVPNは、提供する海外旅行者向けeSIMアプリ「Saily(セイリー)」の調査チームが各国のインターネット環境を「サイバーセキュリティ」、「インターネット品質」、「料金」、「インターネットの自由度」の4分野から評価した2026年版『世界インターネット接続指数』を発表した。総合ランキングは、エストニア、リトアニア、デンマーク、ポルトガル、フランスがベスト5で、日本の総合順位は調査対象97か国中32位だった。
日本は安全性が世界21位も料金は83位
分野別で日本がもっとも高評価だったのはサイバーセキュリティで世界21位だった。そのほかの分野では、インターネット品質が33位でインターネットの自由度が32位と中位だった。課題として浮き彫りになったのは料金で、日本は料金分野で97か国中83位と下位になった。指数の算出に使われた国際データソース上はモバイルデータ1GBあたりの料金は約18.80米ドル(約3000円/1ドル=約164円換算)で、国内で提供されている料金プランの価格と異なる場合もあるが世界的に見て高い水準といえる。安全性や品質の基盤は整っているが、料金面が総合順位に影響を与えた結果になった。
日本の総合順位は前年の18位から32位へランクダウンしたが、この指数は各国を相対的に評価する仕組みなので、順位の変動は日本単独の状況だけでなく他国の環境改善や対象国・データの更新も反映されている。今回の変動は、日本のインターネット環境そのものが大きく悪化したことを示すものではないという。
世界ランキングの上位は欧州勢が独占
上位はヨーロッパ勢が中心で、上位15か国のうち13か国をヨーロッパの国が占めた。トップ3はエストニア、リトアニア、デンマークで、それにフランス、オランダ、ドイツ、イギリスなど西欧・北欧諸国が続いた。ヨーロッパ以外では、モルドバがインターネットの自由度の改善を背景に世界8位にランクインして、チリが南米から唯一15位に入った。今回の結果を受けて、NordVPNの最高技術責任者(CTO)のマリユス・ブリエディス氏は、次のようにコメントしている
「日本のインターネットは安全性が高く、基盤はしっかりしています。今回の結果で改善余地がもっとも大きい分野として浮かび上がったのは、モバイルデータの料金です。海外からの旅行者にとっても、現地の通信料金は旅行体験を左右する要素のひとつであり、各国の料金水準を可視化することには意味があると考えています」
日本は、安全性は世界21位と高い評価を得たが、モバイルデータ料金は83位と割高だった。インバウンドを考えてもネット環境の整備と利用料金は重要だ。モバイルデータ料金の指数を世界水準に引き上げる努力はしていくべきだろう。
構成/KUMU




DIME MAGAZINE














