長かった8月が終わり、ようやく季節は秋へと向かい始めました。とはいえ、毎年のことながら残暑との戦いはここからが本番です。
毎日30度を超える気温に、へばっているだけではもったいない。この暑さを “なにか楽しいこと” に活かせないでしょうか?
そんな発想から、マイカーを使って料理やアクティビティなど、暑さを逆手に取った遊びの実験をしてみることにしました。
マイカーの車中は灼熱!
我が家の車は青空駐車。直射日光を浴びているため、特に昼間の車内はとんでもない温度になります。
気温32度前後の晴天の場合、車内温度は50度近くまで上がってまるでサウナのような暑さです。
──と、ここでふと思いつきました。「サウナほど暑い」と感じるのなら、いっそのことサウナ的に使ってみたらどうだろう? 例えば岩盤浴の温度は一般的に40~50度ほど。車内はまさにピッタリの環境です。
さらに考えると、ひょっとして料理……例えばドライフルーツや香味油づくりにも向いている予感がします。
果たしてその勘は当たっているのでしょうか? 夏の終わりの大人の自由研究、やってみましょう!
マイカーで低温サウナをやってみた
まず試したのはサウナ。もちろん100度近い高温は無理なので、車内の45~50度を活かした “低温サウナ” に挑戦です。
安全のため事前にしっかりと塩分・水分補給を済ませ、車内には水筒を持参。30分間サウナで過ごしたら即帰宅をして、水風呂へ入る段取りにしました。自宅ではパートナーが待機し、体調チェックも万全です。
すぐに飛び込めるよう浴槽には水を張って、筆者自身は水着とラッシュガードを着てスタンバイ。家と車の間でご近所さんの目に触れる可能性もあるため、なるべく肌の露出を減らしておくのも大切です。
それではいざ、車内へ出陣です!
屋外は暑いとはいえ、日陰で風が通ればまだ耐えられる程度の体感温度。しかし車に入ったとたんに肌がジリジリと焼けるような熱気に包まれ、1分もたたずに汗が噴き出してきました。
不思議なのは、普段なら苦痛に感じる車内の暑さが、「サウナ」だと思った瞬間に心地良いアクティビティへと変化したこと。しっかり準備をした上での数十分であれば、想像以上の楽しさです
とはいえ20分を過ぎるとさすがに暑さが辛くなります。通常のサウナ室なら施設のルールによりますが、マイカーであれば飲料の持ち込みももちろんOK。お茶がすごく美味しく感じられます。自由って素晴らしい!
そして30分後、外へ出ると……
サウナ前は暑く感じていた32度の気温が、まるで涼風のように心地よく感じられて驚きました。
そのまま帰宅し、水風呂へドボン!
「クゥ――――ッ! 気持ちいい――――っ!!!!」
45度の車内とぬるめの水風呂では施設のような “整った感” は薄いものの、それとは違った穏やかなリラックスが訪れました。これはこれで癖になりそうです。
ただし水着が濡れてしまったことを考えると、2セット目以降は現実的に難しそう。そしてこれ以上シートに汗が染みればカビや悪臭の原因にもなるでしょう。
結論としては、マイカーサウナは「準備をしっかりして自己責任で行うなら不可能ではないが、車が臭くなったりカビが生えたりするリスクがある」です。最高に気持ちよかったけれど、よっぽどの物好き以外にはオススメはできないかもしれません。
マイカーでドライフルーツを作ってみた
続いては、車内の温度を利用したドライフルーツ作りに挑戦してみます。市販品は高価なので、自作できれば嬉しいですよね。
今回はブルーベリー・ミニトマト・マスカットの3種類でチャレンジ。
まずは水洗いしたフルーツから水分をふき取り、1~2ミリほどの薄切りにします。水分が多いと腐敗のリスクが上がるため、薄切りがベターです。(トマトは種も取り除きました)
フルーツはキッチンペーパーを敷いたトレーに並べ、車内へ運びます。
直射日光を避けるためサンシェードを装着し、時折水分を拭き取りながら乾燥させましょう。温度が高いためか、ダッシュボードが一番よく乾きました。
2日で合計12時間ほど乾かした状態が、こちら。
水分が抜けて味が濃縮され、砂糖不使用なのにギュギュッと甘酸っぱい。ほぼ放置するだけという手軽さにも関わらず、ベストなドライフルーツが完成しました。
デメリットとしては、市販品よりも傷みやすい点と、車内にフルーツの香りがしばらく残った点。あくまで自己責任で、傷みや臭いを必ず確認しながら作ったほうが良さそうです。
マイカーで香味油を作ってみた
最後にチャレンジしたのは、香味油づくり。今回はネギとニンニクを使った中華料理向けのものを作ってみました。
まずは白ネギの青い部分を容器のサイズに合わせてカットし、ニンニクも薄切りに。
水分をしっかり拭き取ったらチャック付き袋に食用油(約50ミリリットル)と一緒に入れ、空気を抜いて密封します。(念のためポリ袋で二重にしておくと安心です)
準備ができたら車内へ。
直射日光の当たらない場所に置いて半日ほど放置します。
日が暮れるころにはオイルはホカホカに温まってほんのり黄色みがかり、ネギの香りも移っていました。
「これは成功か!?」と期待をしたのですが……実際に料理に使ってみたところ、香りも味もかなり控えめ。
チャーハンに入れても、まったく存在感が感じられないほどでした。
もちろん、作り方や置き時間を工夫すれば改善の余地はあるのかもしれません。ですが、コンロで弱火にかけて作る一般的な方法のほうが簡単で時短。
車内で香味油を作るメリットはあまり感じられない結果となりました。
無理せず残暑を楽しもう
残暑で暑くなったマイカーを活用して試した3つの実験。今回もっとも上手くいったのはドライフルーツでした。
リスクもあるため「ぜひ試してみてください」とは言えませんが、大人の自由研究としてはなかなか興味深い体験でした。
まだまだ続く残暑。皆さんも無理のない範囲で、日々の生活の中にちょっとした楽しみを見つけてみてくださいね。
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.




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