金利上昇により、値下がりしていた不動産投資信託(REIT)だが、6月上旬を底に反転してきている。利回りが高い魅力的なREITを3つ紹介する。
REITが6月を底に反転
不動産投資信託(REIT)は、商業施設やホテルなどの不動産に投資する投資信託のこと。上場しているものであれば、株式のように取引できる。
投資した口数に応じて、不動産の売却益や収入に応じた分配金を受け取ることができ、分配金利回りが比較的高いのが魅力だ。
一方で、不動産投資は規模が大きく、借入を伴うため、借入金利が上がるとその分コストが膨らみ収益は悪化する。そのため、最近の金利上昇でREIT価格が下がっていた。
東証REIT指数
東証REIT指数は、2026年はじめ一時2000を超えるまで上がったが、利上げがすすむという見方から、6月に1750弱まで下がっていたが、それを底に反転し、1900まで上がり、現在(8月28日時点)1790となっている。
日銀は、年内に多くてあと2回は利上げする可能性があり、REIT市場には利上げによりまだまだ下がる可能性はあるものの、金利のある世界で、賃料の値上げが進んでいるREITや空室率が低下したREITは、今後金利が上がっても値下がりにくい可能性がある。
利回りの高いREIT 3選
REITは利回りの高さが大きなメリットだ。そのため、9月発売のソフトバンクグループの第70回社債の利回り(年4.3~4.9%)や高配当株の利回り5%程度を超える利回りの魅力的なREITを3つ紹介する。
(1) いちごオフィスリート投資法人(銘柄コード:8975)
最低投資額9万6400円
予想分配金5683円(10月末)、2010円(4月末)、分配金利回り8%
オフィスビル特化型のREITで、REITのなかでは最も景気に左右されやすいが、分配金利回りが最も高いのが魅力である。
借入の返済期限の短期化、分散化により、金利負担を軽減し、テナント入替時、86%の物件で賃料増額を実現していることにより、金利上昇によるコスト増を吸収している。
(2) ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)最低投資額8万3700円
予想分配金5811円(12月末)、分配金利回り6.9%
ジャパン・ホテル・リートは、ホテル特化型REITで、訪日観光客が増加する中、ホテルの宿泊需要は底堅く、投資妙味がある。
2026年は中国からの訪日が減少し一時減少したものの、7月は過去最高の訪日外客数となり、中国以外の地域からの観光客やリピーターが期待できる。また、賃料改定により、収益力が高まっている。
(3) マリモ地方創生リート投資法人(3470)最低投資額10万2600円
予想分配金3561円(12月末)、2873円(6月末)予想分配金利回り6.3%
マリモ地方創生リートは、地方の活性化を目的として首都圏以外の地方の商業施設、オフィス、レジデンス、物流施設、ヘルスケア施設に投資するREITである。
金利上昇によりコストが増加しているものの、レジデンスやホテルで賃料増額を実現することでコスト増を吸収し、不動産売却により収益を創出できている。
※分配金利回りは最新の年間分配金予想をもとに8月27日終値で計算
REITに注目
REITは、株式のように市場で取引でき、NISA(成長投資枠)でも投資可能だ。
金利上昇により収益が悪化する可能性があるものの、賃料増額でコストを吸収して、かつ成長しているREITは、分配金はもちろん値上がりも期待できる。
文/大堀貴子
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