A long time ago in a galaxy far,far away….
(遠い昔 はるかかなたの銀河系で…)
このあまりにも有名な言葉と、ジョン・ウィリアムズ作曲の変ロ長調のテーマソングから始まる「スター・ウォーズ」シリーズ。2019年から配信が始まり、現在シーズン3まで制作されているドラマ『マンダロリアン』が映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』となって公開されるなど、1977年に公開された映画『スター・ウォーズ』(後に『エピソード4/新たなる希望』に改題)から始まった壮大なサーガは、今も世界中のファンを魅了している。
そのスター・ウォーズに遅れること2年、1979年に創刊したのが世界各地を旅行するためのガイドブック「地球の歩き方」だ。近年は『ジョジョの奇妙な冒険』や『宇宙兄弟』、ディズニーやポケモン、雑誌『ムー』などとコラボレーションしたシリーズも刊行され、新たなファンを獲得している。その新たなコラボレーションとして『地球の歩き方 スター・ウォーズ』が刊行、ついに地球から飛び出して、はるかかなたの銀河へと旅立ったのだ!

地球を飛び出した『地球の歩き方』は成立するのか?
本書を開くと、巻頭にはワイド折込「銀河マップ」がある。
折込にはミシン目が入っていて本体から切り離せるので、第2章「銀河惑星案内」の解説と照らし合わせながら、コルサントやナブー、タトゥイーン、ダゴバなど主要な惑星や衛星の位置を確認することができる。
しかしこのマップには『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でオビ=ワン・ケノービがジェダイ図書館で探していたものの、何者かに星図から消されていた銀河系外カミーノ星系にある惑星カミーノはない。その代わり本書にはカミーノに関して1ページのコラムが用意されており、惑星のデータや訪問するためのヒントなどが書かれている。映画の設定通り星図から痕跡を消し去る……そのリアルさはファンもニヤリとすることだろう。


他にはスター・ウォーズシリーズの作品ガイド、年表、惑星タトゥイーンのロケ地となったチュニジアを始めとした世界各地のロケ地案内や作品内の銀河旅行のための旅程、フォースやライトセーバー、ブラスター、ドロイド、ビークル、種族やクリーチャーなどといったサーガを構成する文化などまでを網羅。

中でも「らしい」のは第3章の「旅の準備と技術」だ。銀河の世界での食事や移動手段、使える金や旅の必需品、気をつけたい習慣や挨拶の仕方、出会ったら面倒なストームトルーパーやクリーチャー、タスケン・レイダーのような厳守種族に襲われたらどう対処するのがかう良いのかなど、『「地球の歩き方』」でおなじみのページ「旅の準備と技術」をスター・ウォーズ版へとアップデートした読み物も楽しい。
また本書の掉尾には銀河標準語である「オーラベッシュ」に加え「ジオノージアン」「通商連合」などの言語とアルファベットの変換表があるので、ぜひ旅のお供として役立てたい。
来年2027年は『エピソード4/新たなる希望』の公開から50周年という節目の年なので、おそらく様々な企画があるはず(来年2月には『エピソード4/新たなる希望』のオリジナル版復元バージョンを劇場で限定公開する予定や、5月にはライアン・ゴズリング主演で『スター・ウォーズ/スターファイター』が公開予定)なので、それまでは本書片手に、世界各地のロケ地への旅や遥か彼方の銀河系への妄想旅行へと出かけてみよう。
May the Force be with you!
文/成田全(ナリタタモツ)
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