総務省消防庁の統計によると、熱中症の疑いによる救急搬送者が増えているという。そんな中、熱中症対策として最近注目が集まっているのがアイススラリーだ。
アイススラリーとは、細かい氷の粒子が液体の中に分散しているシャーベット状の飲料のこと。
微細な氷の粒が溶けるときに体の熱を奪い、内側から効率よく冷やすことができるといわれており、体温に近いあるいはそれを超えるような気温が続く夏には、熱中症予防の強い味方になると期待さ入れているのだ。
当然、それに関連した商品が相次いで登場している。そこで筆者は、スーパーやコンビニを回り、気になるアイスラリー商品を購入してきた。
パイオニア的存在のポカリスエット
スポーツドリンクの代表格である『ポカリスエット』。そのアイススラリーは、2018年7月に夏季限定製品としてオンライン販売されたパイオニア的存在。
今ではドラッグストアやスーパー、コンビニでも買えるようになっている。
味は通常のポカリスエットそのもの。スッキリとした飲み心地でひんやりと喉元を通過して、発汗によって失われた水分とイオンを補給することができる感覚を強く感じた。
トップバリュのPBなら手頃な価格で手に入る
イオングループ各店舗で、2026年3月に販売が開始された商品。ほんのりとしたグレープフルーツ風味で飲みやすさ抜群。
塩分やクエン酸、アミノ酸が配合されていて、熱中症対策だけでなくスポーツの前後や屋外でのレジャーなどにも役立つ。
標準小売価格が1個116円という手頃な価格なのもうれしい。少し多めに買って、冷凍庫に備えておいても良いかもしれない。グレープフルーツ風味のほかにレモン風味がある。
ビタミンCたっぷりのC1000アイススラリー
2026年5月頃から販路限定品としてAmazonなどで販売されている商品。現在は、一部市場流通している。
他の『C1000』シリーズ同様、レモン50個分のビタミンC1000mgを配合。さっぱりとしたパイナップル味で、パッケージにあるようになめらかな食感。
アイスキャンディー感覚で味わえるので、子どもたちの熱中症予防にも役立つかもしれない。マイナス1℃の冷却力で体の内側から体温を下げてくれる。
ついにハード食感グミ『忍者めし』まで!
『忍者めしアイススラリー』は、2026年4月から販売開始。
あの特徴的なグミの感覚を想像していたが、すっきりとした柑橘味が、ほんのりと喉元を通っていくアイススライリーに仕上がっている。
1袋に8個入りの小梱包が入っているので、こまめに体を冷やしたいときに便利だ。
ミニサイズだが、塩分やクエン酸、カルシウムにマグネシウムも配合されている。こちらも体格の小さな子どもたちにもいいかもしれない。
熱中症対策は運動や作業の前準備が大切
近年、厚生労働省や日本スポーツ協会などで「プレクーリング」が推奨されている。
運動や発汗をともなう作業を行なう前に、深部体温を下げておくことで、体温の上昇が緩やかになるというもので、何を隠そうアイススラリーが有効なのだ。
アイススラリーはどの商品も冷凍庫で3~4時間凍らせて、室温に15~20分おいてから手で揉んで飲む。そのときに一気飲みせずに、数回に分けて摂取することが大切だ。
急いで飲むと、胃腸に強い負担をかけるので腹痛や下痢を引き起こしたり、深部体温が下がりすぎたりすることがあるため、注意しよう。
最後になるが、実はほかに2商品、パッケージに「凍らせてもおいしい」とか書かれた夏場の水分や塩分補給で有名な飲料のパウチ製品を購入して冷凍してみた。
確かおいしいのだが、解凍までに時間がかかり、やはりアイススラリーのようにスムーズに飲むことはできなかった。やはり専用に作られた商品を利用したほうがいいだろう。
取材・文/松尾直俊
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