100万円以上から20万円弱の資金の株主優待が
1人で外食するなら、「株主優待も少額の優待券でもらえたらいいのに」と思ったことはないだろうか。特に、1,000株の140万円ほどが必要になる、半期に1度1万2,000円、年間2万4,000円の株主優待が受け取れる場合。
この例は「和食さと」などを運営するSRSホールディングス(8163)で、株主優待の変更があり、100株から株主優待をもらえるようになった。このほか、「和食麺処サガミ」などを運営するサガミホールディングス(9900)でも、優待を拡充し、9月権利から実施するのだ。お得な利用法も合わせて紹介する。
※株価は2026年8月17日終値
■SRSホールディングス(8163)(株価1,465円、14万6,500円)の株主優待は…
まずは、「さん天」、「にぎり長次郎」、「得得」などを展開するSRSホールディングスの株主優待変更から見ていこう。
これまで株主優待の権利を受けるには1,000株が必要で、1,000株では半年に1度1万2,000円分の株主優待を受け取れた。年間では2万4,000円分だ。これはこれで家族分の外食ができて便利だったが、利用頻度が少ない人や投資資金が少額の人は権利を取得していなかったかもしれない。
・(新設)100株……半年に1度1,000円分、年間2,000円分
・(新設)500株……半年に1度6,000円分、年間1万2,000円分
・(拡充)1,000株……半年に1度1万2,000円分→1万3,000円分に、年間では2万4,000円→2万6,000円分に
・(新設)2,000株……半年に1度2万7,000円分、年間では5万4,000円分
500株だと、変更前1,000株の1/2の額面の株主優待を受け取れ、いわば「小分け」。これまで1,000株保有していないと株主優待を受けられなかったが、100株や500株でも受けられるようになる。そして、1,000株では拡充。そして2,000株も新設された。
これまで1,000株では140万円以上ないと株主優待を受けられなかったが、100株およそ14万円台でも受けられるようになったというわけだ。2,000株も新設したことで、これまで1,000株保有していた人の買い増ししたい人のニーズにも合っている。
■サガミホールディングス(9900)(株価2,229円、11万1,450円※分割前50株保有の場合)の株主優待は…
「和食麵処サガミ」や「味の民芸」、「どんどん庵」などを運営するサガミホールディングスでも株主優待を拡充。まず、2026年8月30日基準日で、1:2の株式分割を行う。そして、分割後の100株でも株主優待を受け取れる。
・(新設)分割後100株……半年に1度20%割引券を1枚、年間では2枚
・ 分割後200株……半年に1度20%割引券を2枚、年間では4枚
・(拡充)分割後1,000株……20%割引券5枚、年間10枚→7,000円を年2回、年間1万4,000円分
・(拡充)分割後2,000株……1万5,000円分を年2回で3万円分→1万8,000円分を年2回で3万6,000円分※分割後2,000株は長期保有制度もでき、3月末と9月末の株主名簿にて同一株主番号で7回以上連続記載されると2,000円分、年間4,000円分が追加でもらえる
注意しなくてはいけないのは、分割後100株、分割後200株では割引券という点。分割後1,000株、2,000株では株主優待食事券なので受け取る券が違う。また、分割後200株(分割前100株)では、株主優待内容は変わらない。分割後1,000株(分割前500株)が割引券から株主優待券になったことは大きいと感じる人は多そうだ。
●分割後1,000株(分割前500株)を保有の場合:例えば、同じ5,000円の飲食をした場合でも
・(株主優待変更前)割引券なら20%引きになる……4,000円の支払いは必要
・(株主優待変更後)株主優待券が半年に1度7,000円受け取れる……5,000円分の株主優待券を出せば支払い0円にできるように
割引券ならどうしても残額の支払いが出てくる。拡充後の株主優待券であれば、支払い0円の可能性もある。分割後2,000株保有者も、年間で受け取れる株主優待券の額面は年間3万円から年間3万6,000円にアップする。
魅力1:「これまで保有していなかった人は買いやすくなる」
SRSホールディングスではこれまで1,000株ないと株主優待を受けられなかった。現在の株価で140万円以上が必要だったわけだ。それが100株でも受けられ、資金としては14万円台で株主優待を受けられる。サガミホールディングスでは分割後100株(分割前50株)でも株主優待を受け取れるため、11万1,450円の資金で株主優待の権利を受けられる(割引券優待の場合)。
どちらも内容の拡充があり、「これまで保有していなかった人は少資金で買いやすくなる」。
魅力2:株主優待を見直して必要分だけ保有できる
株主優待を使う「優待族」でよく言われているのが、子どもが巣立って株主優待の消費量が減った場合、年間の消費額が減るといった意見だ。そんな時にも、一部を利確するなどして受け取る額面を調整できる。
これまでSRSホールディングスでは1,000株保有で半期1万2,000円、年間2万4,000円の一択だったが、子どもが巣立ってそこまで食べないなら半分の500株(半期で6,000円分、年間1万2,000円分)にすることもできる。株主優待内容が拡充したからこそ500株でもよくなったわけだ。
サガミホールディングスにしても分割後1,000株(分割前500株)にすることもでき、消費量に合わせて保有株数を調整できるようになった。
株主優待を使ったお得な利用方法も紹介!
外食銘柄の株主優待を使う時に、ちょっとしたワザを利用することでポイ活や割引にもつなげられる。筆者がふだんから取っている内容を紹介しよう。
利用のヒント1:「和食麺処サガミ」では 飲食店予約サイトを利用する
サガミホールディングスでは、店舗によっては飲食店予約サイトを利用して、予約ポイントをためられる。特に、「PayPayグルメ」の還元率は高く、ランチタイムでは1人あたり100ポイント、ディナータイムでは1人あたり200ポイント。
日ごと、月ごとの上限ポイント数もあるが(例:月ごとの上限では1会員あたり「貯める」設定で1万ポイント)、その場合は「貯める」ではなくポイントを「つかう」も選べる。
家族4人でディナータイム利用であれば800ポイントが一気に受け取れるので、効率よいポイ活ができる。
利用のヒント2:「和食麺処サガミ」と「和食さと」にはポイントカードがある
SRSホールディングスの「和食さと」、サガミホールディングスの「和食麺処サガミ」、どちらにもポイントカードがある。そして、@ DIMEの読者世代の子育て家庭にも嬉しい子どもの来店特典がある。
「和食さと」では、「さとキッズくらぶ」があり、12歳以下の子どもの「おこさまさとカフェ」がいつでも無料。スタンプを集めることでポイントももらえる。この「さとキッズくらぶ」は無料入会できる。
「和食麺処サガミ」では、小学生以下の子どもを対象にして「みそっちCLUB」の会員カードがもらえ、筆者の場合は5回の来店で、店内のおもちゃと交換できた。店舗によっては提示でパックジュースがもらえることもあるらしい。
利用のヒント3:年間カレンダーや割引制度も利用
株主優待と併用したいのはお得な割引制度で、「和食麺処サガミ」では、昨年「オリジナルカレンダー」を売っていた。※店舗ごとに限定数あり
「オリジナルカレンダー」の最後のページにはクーポンがついていて、1ヶ月に1枚使える「AM11:00より利用可100円値引き券」や「PM3:00より利用可200円値引き券」などがついている。「オリジナルカレンダー」は110円だったが、「PM3:00より利用可200円値引き券」を1枚でも使えば「元とれ」になる。
この「オリジナルカレンダー」の値引き券は株主優待券と併用できる。2027年のカレンダーが販売されるかは未定だが、もしあれば入手してお得に利用してみてほしい。
「和食さと」では65歳以上のシニア会員「さとシニアくらぶ」があり、会計から3%引きになる。こちらも入会金無料だ。
株主優待を使う時でも、割引にして利用できないかと考えてみることで、ちょっとした脳トレにもつながる。
文/谷口 久美子
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