1950年代に日本で誕生したインスタントラーメン。現在では定番の加工食品として世界中の国々で親しまれているが、もっともインスタントラーメンが食べられている国はいったいどこか?
世界ラーメン協会 (World Instant Noodles Association 略称:WINA) はこのほど、2025年のインスタントラーメン総需要に関する最新データを発表した。
2025年のインスタントラーメン世界総需要は1242.1億食
2025年の世界総需要は1,242.1億食、前年比+0.7% (+9.0億食) となった。上位3か国・地域の順位は前年と変わらず、1位は中国/香港 (432.7億食) 、2位はインドネシア (145.4億食) 、3位はインド (96.0億食) となった。
2025年は、米国の通商政策や中東情勢の緊張などにより、原材料や製品コストへの影響がより意識された年となった。アジアにおいても、地政学リスクに起因する輸出売上の減少や、原材料価格の上昇が見受けられ、これらの動きは、2026年にも継続して企業の調達や価格戦略に影響を及ぼしていると思われる。そのような中で2025年のインスタントラーメンの総需要の食数は、エリア別では欧州を除く全エリアで成長した。引き続きアジアが成長を牽引、中南米や、中東・アフリカ地域も高い成長率を示している。
2025年世界総需要上位5か国の背景について
<1位:中国/香港>
中国/香港は432.7億食となり、前年比-1.2% (-5.3億食) となった。中国の2025年の実質GDP成長率は前年比+5.0%となり、政府目標であった「5%前後」を達成した。輸出や家電の買い替え促進策などが経済成長をけん引したが、全体ではデフレの持続の中で、節約志向とメリハリのある消費行動が鮮明だった。
デフレの中でも、地方都市やECなど新チャネルへの浸透や新製品投入などの様々な需要喚起策により、カップめんや、袋めんの中高単価品の売り上げの再拡大が期待されている。
<2位:インドネシア>
インドネシアは145.4億食となり、前年比-1.0% (-1.4億食) となった。5年ぶりに前年を下回る結果となり、通貨安や原材料費の上昇に伴う価格上昇で、購買力の低下などの影響がみられた。しかし、こうした状況でもカップめんは成長を続けており、即席めん全体もまだ更なる成長が期待される。
<3位:インド>
インドは96.0億食となり、前年比+8.9% (+7.8億食) となった。これは2025年において、単一国として最大の増加だ。GST (物品・サービス税) の減税効果に加えて、ECチャネルの拡大や商品レンジの拡大などの取組みが要因とされているが、今後も更なる成長が期待される。
<4位:ベトナム>
ベトナムは82.3億食となり、前年比+1.2% (+0.9億食) となった。2025年のベトナム経済はインフレが比較的落ち着く中、マクロ経済は好調で、GDPは5%台の成長だった。ベトナムの総需要は世界4位で、1人当たりの食数は世界1位の国だ。カップめんは郊外へも浸透しつつあり、毎年着実に成長を続けている。
<5位:日本>
日本は59.5億食となり、前年比+0.9% (+0.5億食) となった。2年連続で前年を上回っており、上期は、米価の高騰など物価上昇を背景とした代替需要を追い風に、「コストパフォーマンスの良さ」が再評価され、前年比+4.1%と成長した。しかし下期は節約志向の高まりに加え、政府の備蓄米の放出などによって米価の上昇が落ち着いたことから、前年比-2.0%となり、通年では微増となった。
<インスタントラーメンの世界総需要TOP15> (単位:億食)
世界ラーメン協会 (WINA) 推定
※記載の数値は原則、外部の調査データを参照している。調査元やその他の理由で修正することがある。
※一部、データ精緻化 (見直し) のため前年データとの差が大きい国・地域がある。
出典元:一般社団法人 世界ラーメン協会
構成/こじへい




DIME MAGAZINE















